更新日:2024/11/23
先日父が亡くなり、喪主として初めて葬儀を執り行いました。
葬儀や法要の際に僧侶へのお礼として渡すお布施ですが、「渡すタイミングが分からない」と不安な人も多いのではないでしょうか。
私の場合も初めてのことなので、葬儀社の人と相談しました。
一例としてお布施を渡すタイミングについてご紹介します。
渡し方のマナーや流れも紹介しますので、参考になれば幸いです。
お布施とは
お布施とは、葬儀や法要の際に遺族からのお礼としてお寺の僧侶に渡すものです。
もともとお布施は、仏教で悟りを開くための修行法のひとつでした。
そのため、お布施は読経や戒名といった供養の対価というよりも、僧侶と寺院に対する感謝の気持ちだと意識しましょう。
お布施は仏教における概念なので、仏式の葬式以外では使われません。
お布施はいくら渡せば良いの?
お布施の金額に明確な決まりはなく、お寺の宗派や地域、儀式の内容によって金額の相場は変動します。
お布施にいくら包めばよいのか不安な人は、まず周囲に相談しましょう。
私の場合、葬儀社に相談したところ、一律25万円と言われ現金で用意しました。
お布施はいつ渡せば良いの?タイミングはいつ?
葬儀でお布施を渡す場合、タイミングは2回あります。
一般的に、葬儀が始まる前のタイミングでお布施を渡すことが多いみたいです。
葬儀を始めるにあたって、先に喪主が控え室の僧侶に挨拶をします。
このタイミングで僧侶にお布施を渡すことが一番ベストかなと思います。
葬儀当日はさまざまな用意や対応に追われ、僧侶への挨拶に十分な時間を取れない可能性も考えられます。
葬儀前にお布施を渡すタイミングを逃してしまった場合、一連の儀式が終わってからでも問題ないようです。
お布施の渡し方
お布施の渡し方についても注意するべき点がいくつかあります。
お布施を僧侶に直接手渡す行為はマナー違反で、お布施をお盆にのせて渡す方法が一般的な渡し方のようです。
この時に「切手盆」と呼ばれる冠婚葬祭用の小さな黒塗りのお盆を使用します。
葬儀当日に切手盆を用意できない場合、葬儀社に借りることができるかどうか相談してみましょう。
お布施を袱紗から取り出して重ね、切手盆にのせて渡すのが最も丁寧なやり方のようです。
■お布施を渡す流れ
①お布施を自分の方に向けた状態で切手盆にのせる
②切手盆を両手で持ち、僧侶側から見て正面になるよう右回りに回転させる
③切手盆を僧侶に差し出し、お布施を受け取ったらお盆を下げる
切手盆がない場合、袱紗(ふくさ)にのせてお布施を渡すようにすると良いみたいです。
お布施はあらかじめ袱紗に包んでおき、僧侶に渡すタイミングで取り出します。
取り出したお布施は、袱紗をたたんでお盆の代わりにします。
切手盆を使用するときと同じく、お布施が僧侶から正しく見える向きに持った上で差し出しましょう。
袱紗は、弔事と慶事のどちらでも使用可能な紫色がおすすめ。
お布施袋の書き方
お布施袋の中央上部に「御布施」または「お布施」と書き、その下に喪主のフルネームまたは「〇〇家」と記載します。
お布施の包み方
お布施は「奉書紙(ほうしょし)」と呼ばれる和紙で包むか、白無地の封筒に入れて渡すようにしましょう。
奉書紙を使う場合、お布施を中袋に入れた上で包んでいきます。
奉書紙のツルツルした面が表、ザラザラした面が裏です。
白封筒には、無地のものか「お布施」と印字されているものを使います。
ただし、郵便番号欄のある白封筒は使いません。
また、白封筒にお布施を入れる場合、中袋は使用せず裏面に住所や金額を記載します。
お布施の金額は、アラビア数字ではなく漢数字の旧字体を使用します。
お布施の入れ方
お札の向きと角を必ず揃えましょう。
また、お布施には新札を用意するのが一般的なマナーです。
お札の肖像画が描かれている面を、奉書紙や白封筒の表面にあたるようにして入れます。
肖像画の部分は奉書紙や白封筒の上側に来るようにしましょう。
お札を揃えることで、より丁寧な印象を与えるだけでなく開封時にお寺側が中身を確認しやすくなります。
お布施まとめ
喪主として僧侶にお布施を渡すタイミングや渡し方をご紹介しました。
お布施を渡すタイミングは、葬儀が始まる前が一番ベストだと思います。
お布施は切手盆か袱紗にのせて渡すと良いようです。
お布施の入れ方や表書きなどの書き方等細かなマナーもありますが、要はお礼の気持ちなので最低限お札の向きを揃えておきましょう。
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