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【忌中・喪中】期間はいつまで?期間中にやってはいけないことは?

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更新日:2024/12/24

人はいつか亡くなります。

近親者を亡くした後は、生活の中で「忌中」や「喪中」という言葉を意識する機会が増えます。

しかし、言葉は聞いても「忌中と喪中はどう違うのかよくわからない」という方は多いかもしれません。

今回は、忌中と喪中の違い、それぞれの期間中に控えるべきことについて紹介します。

何かの参考になれば幸いです。

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忌中(きちゅう)

忌中は、「死は穢れたもの」という神道の考えから生まれたもので、その穢れが他人にうつらないように外部との接触を断ち「自宅にこもって故人のために祈りを捧げて過ごす期間」を設けたのが由来で、故人が亡くなってから50日間。

神道では50日祭をもって、故人がご家庭をお守りする守護神になり、神棚(祖霊舎)に迎えられます。

仏教における忌中とは、亡くなった日から四十九日法要を迎える49日間のことで、四十九日法要を終えることを「忌明け(きあけ)」と言います。

仏教では、人は死後、冥土(めいど)とよばれる薄暗い世界を49日間旅をして、7日ごとに生前の行ないに対する裁きを受け、49日目に閻魔大王から下される判決で来世の行き先が決まるとされています。

この来世が決められていない状態は「汚れ(けがれ)たもの」と考えられ、さらにこの汚れは伝染して次の死者を出すと考えられていました。

そのため、来世が決定する49日までの間は、遺族や親族はその汚れを伝染させないため、喪服を着て外出を控えなければならない、と言うのが忌中の考え方です。

別の視点から言えば、疫病の拡散を防ぐ意味合いも持っていました。

この裁きを待つ期間、ご遺族は故人様を偲ぶとともに、故人の冥福を祈り、無事に極楽浄土へ旅立てるように追善供養を行ないます。

この間、遺族は慶事など晴れがましいことは避け、身を慎んで過ごします。

最近は、例えば四十九日法要が年末年始に掛かる場合、前倒しで行う事が多いようです。

忌引き

なお、忌中と関連して「忌引き(きびき)」という言葉があります。

「忌引き」とは、親族や近親者が亡くなった際に、喪に服して過ごすことを意味します。

昔は、親族が亡くなった場合に一定期間自宅にこもり故人を悼む風習があったようです。

ただし、現在では、お通夜や葬儀の準備・参列のための休暇である「忌引き休暇」の意味で「忌引き」という言葉を使用するのが一般的になっています。

その間に葬儀の準備・後片付け、各種手続きなども行ないます。

忌引きの日数は故人との続柄(つづきがら)によって変わり、一般的には以下が目安です。

・配偶者…7~10日間
・父親・母親…5~7日間
・子ども…5~7日間
・祖父・祖母…3~5日間
・兄弟…3~5日間

※会社や学校により規定は異なります。

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喪中(もちゅう)

喪中は、忌中を含めて亡くなった方を偲ぶ期間であり、一周忌法要までの約1年間とされています。

一周忌法要が終われば、「喪中明け」となり、日常生活に戻ります。

「喪」の意味は、人の死後、その親族が一定の期間、外出や社交的な行動を避けて身を慎むことです。

「喪に服す」との言葉がありますが、かつては家族や親戚を失った遺族が悲しみや悲嘆から立ち直るために一定期間を喪中と定め、それを公にしていました。

明治7年の太政官布告により「服忌令」(ぶっきりょう)が出され、昭和22年には撤廃されていますが、その時の慣習が今日まで残っています。

それによると「父母と夫」を亡くした場合の喪中の期間が最も長く、1年間(13か月)とされています。

「妻や子」は90日、「父方の祖父母」は150日、「母方の祖父母」は90日などとされていました。

今日では一般的には2親等までを喪中とすることが多いようです。

忌中と喪中にやってはいけないことは?

忌中・喪中には、具体的にどのような行動を控えるべきなのでしょうか。

忌中は慶事や祭典は避けるべきとされ、喪中も忌中に引き続き慶事や祭典は避けることが基本です。

結婚式・結納

結婚式や結納を行なうのは、避けた方が良いとされています。

しかし、すでに日程が決まっているなど事情がある場合は、予定どおりに行なうか延期するかを両家で相談して決めましょう。

結婚式に招待された場合は、先方に忌中であることを伝えて相談しましょう。

先方に了承していただければ、出席しても構わないと考えられています。

神社に参拝

神社へのお参りは、控えるべきとされています。

神道では忌中は死の穢れがあると考えられているからです。

仏教では神道とは考え方が異なるため、お寺へのお参りやお墓参りをしても問題ありません。

新年を祝う

鏡餅、門松、しめ縄などの正月飾りやお節料理・お屠蘇などは準備せず、普段どおりに過ごします。

「おめでとうございます」という新年の挨拶、神社への初詣は控え、年賀状ではなく事前に喪中はがき(年賀欠礼状)を出します。

喪中はがきは、遅くとも12月上旬には届くように送ります。

12月に入ってから近親者が亡くなった場合は、喪中はがきの準備が間に合わないこともあります。

その際は、届いた年賀状に対し、1月7日を過ぎてから「寒中見舞い」として故人が亡くなられたことをお知らせすると良いようです。

お年玉については、派手なポチ袋ではなく無地の封筒などを用意し、「おこづかい」として渡してあげても良いとされています。

お祝い事をする

お祝い事は控えるべきではあるものの、例えば、成人式は一生に一度の大切なイベントです。

成人式に出席するかどうかは、ご本人とご家族でよく相談して決めましょう。

成人式が忌中にあたり出席を控えた場合、忌明け後に写真撮影だけ行なう方もいるようです。

また、七五三などを内々でお祝いするのは差しつかえないとされています。

引越し、家の新築・改築を行なうこと、旅行・お祭り・スポーツ・飲み会などに参加することもできるだけ避けたほうが良いとされています。

お中元やお歳暮

お中元やお歳暮は日頃の感謝の気持ちを表すものなので、忌中・喪中でも贈って差しつかえありません。

人生最大のストレス

ストレスの要因は人によって異なりますが、人生における最大のストレスは、配偶者やパートナー、子どもの死など、親族の死別と言われています。

1 配偶者・パートナー・子どもの死
2 親・祖父母・兄弟の死
3 親しい友人の死

死は避けられない事とはいえ、ストレスによって残された人が心身ともに健康を害してしまうおそれがあります。

喪に服すことは、無理せずに普段どおりの暮らしをすることであり、時間が経てば深い心の傷もしだいに癒されていくのかも知れません。

忌中・喪中まとめ

忌中・喪中の意味とその期間中に控えるべきことを紹介しました。

家族を亡くして四十九日間を「忌中」、1年間が「喪中」です。

いろいろとしきたりはありますが、大切なのはあくまでも故人を偲ぶ気持ちです。

どうすれば良いか迷った時は、ご自身の気持ちを大切にご家族や親戚とよく話し合い、故人が喜ぶかどうかを判断の基準にしても良いのではと思います。

記事を書いた人 文貴(fumitaka)


・ブロガー:2021年ブログ開設  
     
・フリーランス:2021年早期退職し、サイドFIRE
 


 
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