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国歌【君が代】「君」は誰?さざれ石はどこにある?意味や由来を紹介

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さざれ石
さざれ石 イメージ

更新日:2025/01/15

あなたは「君が代」ご存知ですか。

さまざまな式典や国家行事などで耳にしたり、斉唱したりすることのある国歌ですが、実は法的に国歌として定められたのは最近のことです。

日本の国歌である「君が代」は、古より国民の祝歌として謡われたことを源流として現在に至っているということが特徴で、世界でも類を見ません。

今回は知っているようで知らない「君が代」の意味や由来をご紹介します。

「君が代」の君って誰を指すの?

管理人
管理人

天皇だよ。

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国歌「君が代」

 

君が代は
    千代に八千代に 
           さざれ石の

      巌となりて
           苔のむすまで

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「君が代」の歴史、由来

『君が代』はわずか「32文字」という短い歌詞で作られており、世界で最も短い国歌としても知られています。

また、世界最古の国歌として、ギネスブックにも認定されている歴史ある歌です。

現存する世界一古い国は日本です。

出典は、醍醐天皇の勅命により905年に奏上された『古今和歌集』(巻七)の中の祝賀歌です。

「わが君は千代に八千代に細れ石の巌と成りて苔のむすまで」という「よみ人しらず」の和歌。

もともと「わが君は」となっていた箇所も、伝承の過程で「君が代」へと変化し、宴会や歌舞の後に“祝いおさめる歌”として1000年もの間、歌われてきました。

1869年(明治2年)に、薩摩藩の砲兵隊長大山巌が薩摩琵琶(さつまびわ)の「蓬莱山」という曲の一部である「君が代」を選び、薩摩藩軍楽隊の教師ジョン・ウィリアム・フェントン(JohnWilliam Fenton)が曲を付けました。

初演は、明治3年9月8日、東京・越中島における天覧練兵の際に、薩摩藩楽隊による演奏とされています。

これが最初の「君が代」でした。

君が代の歌詞発祥の地は「大宮神社」(鹿児島)とされています。
薩摩藩の軍楽隊が横浜で滞在していたのが「本牧山妙香寺」で、君が代の曲発祥の地、日本吹奏楽発祥の地。

しかし、讃美歌風のメロディは日本人の感性に合わなかったようで、1880年(明治13年)に宮内省雅楽課の奥好義が旋律を改めて付け直し、上司の林廣守が補作して曲として完成させ、同年11月3日天長節宴会で演奏されました。

そのため「君が代」の作曲者を林廣守としているものもあります。

その後ドイツ人の海軍省音楽教師フランツ・エッケルト(Franz Eckert)によって吹奏楽用に編曲され、これが現在の「君が代」の始まりとされてます。

1893年(明治26年)8月12日に文部省告示によって「祝日大祭日歌詞並びに楽譜」として官報で公布されました。

8月12日は「君が代記念日」。

以降、官報は法令ではないため、法的な証拠はありませんでしたが、国歌として定着。

1999年(平成11年)8月9日に「国旗及び国歌に関する法律」(国旗国歌法)が定められたことで、法律上の正式な国歌となりました。

この時の内閣総理大臣は、小渕 恵三。

「君が代」の意味

君が代の解釈は時代や人それぞれで異なります。

古今和歌集では「君が代」が「わが君」となっています。

「わがきみ」とは当時の女性が尊敬したり、愛した男性に対して用いた言葉。

「我が君」から「君が代」に変わった時期ははっきりしませんが、君が代の「君」とは、君主、高貴な人を表します。

『君が代』の成り立ちを考えれば、「天皇」を指したのでしょう。

「千代に八千代に(ちよにやちよに)」

千年も、さらにいく千年も。

永久の栄えを祈る言葉ですね。

古代において「八」は数が大きいことを指しており、「多くの」「たくさん」を意味し、縁起の良い数として認識されていたようです。

「8」を縁起が良いするのは主に中国、日本で、西欧ではラッキーセブンと言われるように「7」がラッキーナンバーとされています。

「さざれ石の巌(いわお)となりて」

さざれ石は細かく小さな石という意味があり、漢字で書くと「細石」です。

小さな石の欠片の集まりが炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄などにより埋められ、1つの大きな石の塊に変化したもので「 石灰質角礫岩(せっかいしつかくれきがん)」 と呼ばれる堆積岩です。

さざれ石は各地の神社にお祭りされています。

小石が集まって大きな岩塊ができるほどの(長い年月)を表現しています。

「苔のむすまで」

長い年月をかけて出来た、その大きな岩にさらに「苔が生えるまで」という意味です。

実際に実験すると、1年あれば岩に苔が生え始めるようですが、悠久の時間を表しています。

一番分かりやすい解釈は「天皇陛下の御代が永続することを祈る歌」です。

日本国憲法では、天皇は日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴として位置づけられています。

政府の公式解釈では、「君」が「日本国及び日本国民統合の象徴として、国民の総意に基づく天皇」を指し、「代」は「国家や国の長い歴史や時間」を表しています。

「君が代」は「日本国民全体の意思に基づき、天皇を日本国と日本国民の象徴とする我が国」とともに、「日本の末永い繁栄と平和を願う歌」として解釈されています。

「君が代」まとめ

国歌『君が代』の意味や由来をご紹介しました。

もともとの和歌では、親しい人の長寿を願う歌でした。

明治以降、天皇の治める御代が末永く続き栄えるようにという意味に解釈され、「国民主権」が明記された今の日本国憲法に相応しくないと言う意見も一部にはあります。

ただ、万物は流転するものであり「諸行無常」の考え方から言えば、解釈が変わるのも当たり前の話でしょう。

日本の末永い繁栄と平和を築くためには、主権者である私たち一人一人の行動にかかっています。

君が代の歌詞を胸に刻み、未来に向かって今行動しましょう。

記事を書いた人 文貴(fumitaka)


・ブロガー:2021年9月ブログ開設

・趣味:旅行(国内・海外)、食べ歩き、写真撮影
 
 


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