更新日:2023/03/16
最近巷で評判の「ChatGPT(チャットジーピーティー)」。
あなたは御存知ですか。
多分使ったことはなくても名前ぐらいは聞いた事があると思います。
ChatGPTはOpenAI社が開発したチャットボットです。
GPTとは「Generative Pre-trained Transformer」の略で『文章生成言語モデル』の1種。
言語モデルとは、人間が話したり書いたりする言葉を単語の出現確率でモデル化したもの。
GPT-3(ジーピーティースリー)までバージョンを重ねており、
その最大の特徴は会話形式でやり取りできること。
しかも単に質問に答えるだけではなく、質問の前提に含まれる誤りを指摘したり
適切ではない質問自体の回答を拒否したりといった、より自然な問答が可能です。
そこで今回はChatGPTについて初歩的な事をまとめてみました。
興味ある人はぜひお試し下さい。なかなか面白いツールです。
ChatGPTって何?
自然な会話ができるチャットサービスだよ。
面白いから使ってみてね。
ChatGPTの仕組み
ChatGPTは人間のように内容を理解しているわけではなく、ただ単にある単語が書かれたとき、次にどのような単語がくるかと言う確率を予測しているだけです。
ChatGPTは、WEB上の何十億もの文章をスキャンすることで、質問に関連したテキストを探し出し、意味が一致するものを「確率」によってランク付けします。
この「次に続く単語のランク付け」を繰り返すことで文章を作成します。
ランク付けした最高ランクの単語を常に選択するわけではなく、「あえて崩す」ことでランクの低い単語を選ぶこともあるため、同じ質問をしても、毎回異なる回答が返ってくる可能性が高くなります。
ChatGPTの注意点
ChatGPTを利用する上で注意点を3つだけあげておきます。
内容は不正確
ChatGPTは、「スムーズに人間と対話ができる」という部分を重視したモデルであり、
「回答内容が不正確あるいは無意味である」という本質的な弱点があります。
GPTの回答が正しいのかまちがっているのかを人間が判断する必要があります。
最もこれはChatGPTに限った話ではなく、実社会やネットでも求められる能力ですね。
その情報が正しいのかフェイクニュースなのか『ファクトチェック』するのは、あなたです。
情報は古い
ChatGPTは直接インターネットにつながっているわけではなく、学習データは2021年までの情報に限られるようです。
例えば「明日の天気」について質問されても情報がないため回答不可です。
日本語は苦手?
ChatGPTは学習データをもとに返答してくれます。
アメリカでは、経営学修士(MBA)の最終試験に合格できるとか米国の医師国家試験を解かせたら合格ライン前後に達したという報告もあるようです。
ただ日本語ではおそらく学習データ量が少ないか蓄積されていないせいで、誤答が多い^^;
特に日本の歴史分野は間違うことが多い。
但しAIの凄いところは、ユーザーのフィードバックによって自ら修正、改善されるところ。
最初間違っていても後日同じ質問をすると答えが修正されている。
ChatGPTの問題点
ChatGPTは万能ではなく、いくつか問題点も指摘されています。
■ChatGPTは毎回異なる回答をするため、人間が書いたものかAIが書いたものか判別が難しい。
ChatGPTの回答を写せばカンニングも可能なため、アメリカやフランス、オーストラリアでは使うことを禁止している学校もあります。
情報漏えいの恐れがあるとして、Amazon社・Microsoft社、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス・グループなど使うのを禁止している企業もあります。
■ChatGPTは自動応答ソフトなのでそこにはプログラミングした人の意図、考え、ポリシーが反映されてしまう。
ChatGPTの回答にはどうしても「偏り」が生じる。
例えば、ChatGPTはバイデン大統領を賞賛する詩は作成できるのに、
トランプ前大統領を賞賛する詩は拒否する。
これはもちろんChatGPTが考えてそうしている訳ではないです。
そういうふうにプログラミングされているから拒否しているだけ。
なぜそうした回答をするのか自分で考える必要があります。
ChatGPTの始め方
ChatGPTを使い始めるためにはOpenAIのアカウントを開設する必要があります。
メールアドレスと電話番号だけで簡単に登録でき、『無料』で利用できます。
①まず始めに https://openai.com/blog/chatgpt/ にアクセスします。
②左下の「TRY CHATGPT」をクリックします。
③「Sign up」ボタンをクリックし、アカウントを作成します。
今回はメールアドレスで登録します。
④Emailアドレスを入力後に、パスワードを入力し、「Continue」ボタンをクリックします。
「First name」と「Last name」が聞かれるので名前を入力。
認証のため電話番号の入力を行います。
日本の国番号「+81」のあとに続けて自分の携帯番号を入力します。
SMSに6桁の認証番号(認証コード)が届くので、入力し「Continue」をクリックします。
いくつか質問されますので、選択し「Next」をクリック、
最後の画面にて「Done」 をクリック。
以下の画面になれば、OpenAIのアカウントが無事作成できています。
ChatGPTの使い方
上記の「チャット画面」で、質問や指示を一番下の空欄に入力するだけです。
改行したい時は、Windows/Mac共通で「Shift+Enter」で改行することも可能です。
ChatGPTは日本語にも対応しているので、日本語で質問すれば日本語で回答してくれます。
より良い回答をもらうコツは、できるだけ具体的に質問することです。
またユーザー自身も回答の横に表示されている親指(上向きがいいねサイン、下向きが嫌いサイン)をクリックすることで、ChatGPTの回答を評価したり、フィードバックすることができます。
LINEで使えるChatGPT
ChatGPTは、公式サイトが英語で、パソコンがないとちょっと使いにくい。
そこで2023年3月2日からLINEでも使える「AIチャットくん」サービスが登場しました。
スマホだったらこちらでお試しするのも良いかもしれません。
ID: ai_chatとLINEで検索
使い方は、スマートフォンのLINEアプリで「AIチャットくん」を友達追加をするだけ。
30秒ぐらい待つとすぐに使えるようになります。
ChatGPTを楽しもう
AIは何か生き物のように感情や意図をもって答えたりするわけではなく、
設計されたシステムのアウトプットに過ぎません。
自分がどういうふうに使ってどういったやり方で生活に役立てていくかを考える必要があります。
ChatGPTにしろ、技術はどんどん進歩して行きます。
新しい技術は、まず使ってみてどんなことが出来るのか試してみるのが一番理解しやすい。
- QChatGPTの料金は?
- A
ChatGPTは無料で利用できます。(2023/03/14時点)
ユーザーからのフィードバックを集め、ChatGPTの品質を高めていくためのお試し期間中ですね。将来的には有料になると思います。
- QChatGPTで出来ないことは?
- A
今のところ、2021年までの学習データしかないため、最新情報に基づく回答や未来の予測はできません。
また、価値判断、良し悪しを判断することはできません。
あくまで、最終判断を下すのはあなたです。
ChatGPTは必要な情報を収集するためのツールとして利用するのがよさそうです。
ChatGPTまとめ
今話題の「ChatGPT」について解説しました。
テキストで質問や指示を入力することで、AIが自然な文章で返答してくれます。
2022年11月30日にリリースされ、わずか2ヶ月でユーザー数は1億人に達したことからも
関心の高さや非常に革新的かつ大きな可能性を持つ技術であることが窺えます。
今後ChatGPTを活用した様々なサービスが生まれることでしょう。
さらにOpenAIによる大規模言語モデルの最新バージョン「GPT-4」が来週にも発表されるようです。
適度な距離感をもって、メリット・デメリットを判断しながら使っていきたいですね。
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