6歳以上でも「身長150cm未満はチャイルドシート」使用を推奨

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更新日:2024/08/25

先日福岡でシートベルトだけをしていた女児2名が死亡する交通事故がありました。

チャイルドシートを使わず、シートベルトをした子供が死傷する事故の増加を受け、日本自動車連盟(JAF)がチャイルドシートの使用を推奨する基準を見直すようです。

これまでJAFは、チャイルドシートの使用は身長140センチ未満を推奨していましたが、安全性を重視し、2024年9月中旬にも、150センチ未満に引き上げることを決定。

そこで今回はチャイルドシートの推奨基準をご紹介します。

150センチ未満の子供を車に乗せる時は、必ずチャイルドシートを装着しましょう。

子供を乗せて運転する人
子供を乗せて運転する人

子供はいつまでチャイルドシートを使ったら良いの?

管理人
管理人

着用義務があるのは6歳未満まで。
子供の命を守るためには、身長が150cmになるまで。

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福岡の5歳7歳交通死亡事故概要

2024年8月18日午前11時頃、福岡県福岡市早良区の国道で軽乗用車と西鉄の路線バスの衝突事故が起きました。
 
軽乗用車が中央車線をはみ出してバスと正面衝突し、軽乗用車の後部座席に乗っていた小学2年(7)と妹(5)の姉妹が死亡。
 
運転していた母親(32)も左足に重傷を負いましたが命に別状はないと報道されています。

親子は自宅を出たばかりで、2名の女児はシートベルトを装着していましたが、車内にはチャイルドシートやジュニアシートはありませんでした。

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道路交通法第71条の3第3項

道路交通法(第71条の3第3項)では幼児にチャイルドシートの着用が義務づけられています。

道路交通法第71条の3第3項
自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない
ただし、疾病のため幼児用補助装置を使用させることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるときは、この限りでない。

道路交通法第14条3に児童(6歳以上13歳未満)、幼児(6歳未満)と定義されています。

5歳であるならドライバーである母親は、チャイルドシート装着の義務があります。

女児の死亡原因

それではなぜ、シートベルトだけを装着した子どもの命が脅かされる結果となったのでしょうか。

クルマについているシートベルトは子どもが使うことを想定して設計されていません。

シートベルトだけを着用して安全性の評価がおこなわれるのは身長145cm以上。

5歳と7歳の体格では、それぞれの平均身長は5歳(女児)で約110cm、7歳で122cmです。

シートベルトは身長150cm以上で安全に使用できることが数々の試験で確認されているため、シートベルトだけでは到底、衝突の衝撃から子どもを守ることはできず、さらには凶器になる危険もあります。

JAFはこれまで6歳以上でも140センチに満たない場合は児童用チャイルドシートの着用を推奨している。

※国交省、日本自動車工業会は子供の交通事故による死傷者を減らすため、150センチまで児童用チャイルドシートの使用を推奨している。

画像はJAFホームページより

大人の体格であれば、シートベルトは、鎖骨の中央付近と腰骨にかかります。

しかし、大人の体格に達していない子供がシートベルトをそのまま利用すると、鎖骨の中央付近ではなく首に、腰骨ではなく柔らかい腹部にかかってしまいます。

子どもの体格に合っていない不適切な状態でシートベルトを使用して事故に遭った場合、以下の3つ危険性が指摘されています。

1.ベルトの間をすり抜けたりして、衝突の衝撃で窓ガラスから車外に放出される
 
2.腰ベルトがおなかを強く圧迫して内臓を損傷する
 
3.肩ベルトが首にかかっていると衝突の強い衝撃でベルトで頸動脈(首)を切断する

今回の事故で女児2名が死亡したのは「出血性ショック」(おそらく内臓損傷による)と報道されており、体に合ったチャイルドシートやジュニアシートを正しく使っていれば、ほぼ無傷で子どもの命を守ることができたと考えられます。

※世界で唯一の携帯型子供用シートベルトはこちら。

お子様を車に乗せる際の注意事項(国土交通省)

1.お子様を車に乗せる際は、必ずチャイルドシートを使用しましょう

シートベルトは成人用に作られています。
このため、お子様がチャイルドシートを使用せずシートベルトを装着した場合、衝突時に体を適切に保護できず、首等に重大な傷害が発生するおそれがあります。
また、抱っこをしたままの乗車も大変危険です。

2.お子様はできるだけ後部座席に乗せるようにしましょう。

助手席では、膨張するエアバックにより子供に被害が及ぶ場合があります。

3.国の安全基準への適合しているチャイルドシートを使用しましょう。

国の基準に不適合のチャイルドシートでは、衝突時にお子様を守れません。

身長150cmまでチャイルドシートを使うべき

ドイツをはじめ欧州の多くの国は現在、ジュニアシートは身長150cm12歳までの使用を義務付けており、アメリカのほとんどの州では身長145cmまでの使用を義務付けています。

イタリアは、体重や年齢に関係なく、150cmになるまで。

日本国内では、法律で6歳未満の幼児はチャイルドシートの使用が義務付けられていますが、身長については基準がありません。

自動車メーカーや国交省では、身長150cmまではジュニアシートを使用することを強く推奨していますが、団体によって推奨基準は統一されていません。

今回JAFがチャイルドシートの推奨基準を身長140cm未満から150cm未満へと引き上げれば、国内の使用基準が統一されるかも知れません。

義務化するには、道路交通法の改正が必要です。

チャイルドシートの適合基準

各製造メーカーも身長150cmまで使えるジュニアシートを純正オプションで用意しています。

日産 ・トヨタ ・ホンダ

当然レンタカー会社も準備しています。

ニッポンレンタカー ・トヨタレンタカー

日本では6歳未満の子どもを自動車に乗せる場合には、国土交通省が認証した国連基準を満たしたチャイルドシート(2023年9月1日以降の新規モデルは【UN/ECE】 R129/03に一本化)を使うことが義務付けられています。

日本のチャイルドシート基準は、国連欧州経済委員会(United Nations Economic Commission for Europe)が決めた安全基準を採用しています。

※国連はUNで、欧州経済委員会はECE。

従来のシートベルト取付は、半数以上の人が安全に使用できていない状態でした。
金具同士で取付できるISOFIX(アイソフィックス)取付であれば、誰でも、簡単に、ガッチリ確実で安全な固定ができるため、ISOFIXに対応したチャイルドシートが多く普及しています。

※チャイルドシートの選ぶ時のキーワードは、R129適合ISOFIX固定

チャイルドシート無料貸出し

交通安全協会では、チャイルドシートの無料貸出しを行っています。

貸出しを希望される方は、お住まいの地区の交通安全協会へお問い合わせください。

チャイルドシート基準まとめ

チャイルドシートの推奨基準についてご紹介しました。

日本では、2000年(平成12年)に幼児(6歳未満)にチャイルドシートの使用が義務付けられました。

シートベルトを正しく使うためには、年齢だけではなく身長も考慮する必要があり、子供の安全を守るために、身長が150cmになるまではジュニアシートを必ず使うべきと考えます。

そして、子供自身の「自覚」も大事です。

物心がついた子供にはJAFの衝突実験動画を一緒に見ましょう。

チャイルドシート不使用の危険性~衝突時~【JAFユーザーテスト】 (youtube.com)

子供の安全を守ることは大人の務め、もし車に150cm未満の子供を乗せる時には、必ずチャイルドシートを装着しましょう。

記事を書いた人 文貴(fumitaka)


・ブロガー:2021年ブログ開設   

・フリーランス:2021年早期退職し、サイドFIRE
 


 
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