
更新日:2026/02/08
40代は、生活習慣病やがんのリスクがゆっくり上がり始める年代です。
そのため、人間ドックでは「早期発見につながりやすい検査」を追加する人が増えています。
ここでは、40代で特に優先度が高い3つの検査を、一般的に知られている医学的知識に基づいてまとめてみました。
検診等受ける機会に参考になれば幸いです。
1. 大腸内視鏡検査(最優先)
40代で最も増え始めるがんが大腸がんです。
便潜血検査では早期がんを見逃すことがあるため、内視鏡で直接確認し「腺腫性ポリープ」(前がん病変)を切除できる点が特徴です。
- 40代からポリープが急増
- 早期がんは無症状のことが多い
- 便潜血では拾えないケースがある
2. 腹部超音波(腹部エコー)
脂肪肝・胆石・腎嚢胞などは自覚症状が出にくく、40代以降で発見されることが増える傾向があります。
腹部エコーでは以下の臓器を直接確認できます。
- 肝臓
- 胆のう
- 膵臓
- 腎臓
検査負担が少なく、異常が見つかりやすいため、40代で追加されることが多い検査です。
3. 胸部CT(低線量CT)
肺がんは早期では無症状のことが多く、胸部X線では写らないケースもあります。
特に以下に該当する人は、胸部CTが選ばれることがあります。
- 喫煙歴がある人
- 現在も喫煙している人
- 受動喫煙の環境にある人
胸部CTは“読影医の質”が結果を左右する
胸部CTは、撮影よりも読影(画像を読む医師の技術)によって診断精度が大きく変わるという特徴があります。
- 微小な結節を見落とさない読影力
- 過剰診断を避ける判断力
- 経過観察の必要性を適切に判断する力
同じCTでも、読影医の経験・専門性によって結果が変わるという点は、重要ポイントです。
指標は認定資格の有無
胸部CTの読影精度を左右する要素として、以下の専門医資格を持つ医師が読影しているかどうかは、客観的な判断材料になります。
- 日本医学放射線学会 放射線診断専門医
- 一般社団法人 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
【女性の場合に追加されることが多い検査】
● 乳がん検査(マンモグラフィ・乳腺エコー)
- 乳がんは40代後半から増加
- マンモは石灰化の検出に強い
- エコーは高濃度乳房に有効
● 子宮頸がん検査(細胞診・HPV検査)
- 比較的若い年代から発生
- HPV検査はウイルス感染の有無を確認
● 子宮体がん検査(経腟エコーなど)
- 40代後半からリスクが上昇
- 月経異常がある場合に追加されることが多い
● 骨密度検査
女性は40代半ばから閉経に向けて、女性ホルモン(エストロゲン)が大きく減少し、骨密度が低下しやすくなることが知られています。
この時期に骨密度を把握しておくことが、将来の骨粗しょう症予防につながるとされています。
【条件付きで必要性が高い検査】
● PSA(前立腺がんマーカー:男性)
家族歴がある場合や不安がある場合に追加されることがあります。
40代後半以降の男性にはおすすめ。
● 胃カメラ(上部消化管内視鏡)
40代の胃がん発生率は低いものの、胃の不調がある場合には検討される検査です。
【40代で優先度が低いとされる検査】
- 腫瘍マーカー(CEA・CA19-9・CA125など)
- 脳MRI/脳ドック
- 胸部X線(CTを受けるなら不要)
- 胃バリウム(胃カメラを受けるなら不要)
検査まとめ
人間ドックでおすすめのオプション検査をご紹介しました。
- 大腸内視鏡検査(最優先)
- 腹部超音波(腹部エコー)
- 胸部CT
女性の場合は、
- 乳がん検査(マンモ・エコー)
- 子宮頸がん検査(細胞診・HPV)
- 子宮体がん検査(必要に応じて)
- 骨密度検査(閉経前後の変化に注意)
が追加されることが多いようです。
どこまでが基本セットでどこからがオプションになるのかは、施設によって異なります。
人間ドックは時間も費用もかかりますが、「症状がないうちに確認しておく」 という姿勢が、将来の安心につながります。






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