
更新日:2026/02/01
2026年1月23日、総務省が発表した2025年(令和7年)の平均消費者物価指数は、前年比3.1%となり、日銀目標(2%)を4年連続で上回りました。
食品・光熱費・サービス価格が上がり続ける一方で、私たちの収入はそれほど増えていません。
年2〜3%のインフレが続くと、100万円の購買力は10年後に 約74〜82万円 に低下します。
つまり、私たちの資産は、何もしないだけで 静かに価値を失っていきます。
インフレをシミュレーションすると、資産を守るためには「投資」が避けられない理由が見えてきます。
この記事では、
- インフレが資産に与える影響
- 100万円の購買力がどう減るかの具体的シミュレーション
- インフレに強い資産の特徴
- なぜ投資が必要なのか
を解説します。
今後の資産運用を考える上で参考になれば幸いです。

投資した方が良いの?

貯金だけでは生活が苦しくなるよ。
インフレは「気づかないうちに資産を奪う」
インフレとは、インフレーション(Inflation)の略で、モノやサービスの価格が上がること。
同時に、現金の価値(購買力)が下がることを意味します。
【年3%インフレ】100万円の実質価値
年3%のインフレ率で、100万円の実質価値がどれくらい目減りするかを一覧表にまとめました。
| 年数 | インフレ後の名目価格 | 100万円の実質価値 | 購買力の減少額 |
|---|---|---|---|
| 5年後 | 115.93万円 | 86.25万円 | 13.75万円 |
| 10年後 | 134.39万円 | 74.41万円 | 25.59万円 |
| 15年後 | 155.80万円 | 64.16万円 | 35.84万円 |
| 20年後 | 180.61万円 | 55.36万円 | 44.64万円 |
| 25年後 | 209.38万円 | 47.76万円 | 52.24万円 |
| 30年後 | 242.73万円 | 41.20万円 | 58.80万円 |
たとえば年3%のインフレが続くと、10年後には物価は約34%上昇します。
つまり、今100万円持っていても、10年後には 実質74.4万円分の価値 しかありません。
インフレーション計算機
現金・預金はインフレに最も弱い
現金は安全に見えますが、インフレ下では最も弱い資産です。
- 利息が低い(SBIハイパー預金の金利0.5%)
- 物価は上昇
- 購買力は年々低下
金利が少し上がったとはいえ、預金だけでは物価の上昇に追いつけない構造は変わりません。
「銀行に置いておけば安心」という時代は過去の話です。
インフレに強い資産
インフレに強い資産には、明確な共通点があります。
① 価格転嫁できる(企業・株式)
企業は原材料や人件費が上がれば、商品価格に転嫁します。
その結果、売上・利益が名目ベースで増え、株価も上がりやすい。
② 実物資産である(不動産)
建築費・土地価格・家賃はインフレとともに上昇しやすい。
※土地価格が上がれば固定資産税も上がります。
③ 物価そのもの(コモディティ)
コモディティとは、国際的に取引される原材料や一次産品のことを指します。
原油・金属・農産物などは、物価指数の構成要素そのもの。
④ 通貨価値下落に強い(外貨建て資産)
円安が進むと、外貨建て資産の円換算価値が上昇します。
⑤ インフレに連動する仕組み(インフレ連動債)
物価上昇に応じて元本や利息が調整される債権。
なぜ「投資」が必要なのか
結論はシンプルです。
①現金の価値は下がり続ける
インフレが続く限り、現金の購買力は確実に低下します。
現金のままでは、“持っているだけで損をする” 状態になるため、価値を維持するには資産を増やす行動が必要になります。
②“資産を持つ側”に有利
インフレ局面では、株式、不動産、コモディティ、外貨建て資産などの価格が上がりやすい。
つまり、
●現金だけの人 → 不利
●資産を持つ人 → 有利
現金だけでなく、インフレに強い資産を持つ必要があります。
③投資は“増やすため”ではなく“守るため”
インフレは「今の生活費」だけでなく、「老後の生活費」「教育費」「医療費」「住宅費」など、将来の支出を確実に押し上げます。
インフレ時代の投資は「資産を増やすため」ではなく「資産を守るための最低限の行動」 です。
まとめ:インフレ時代は投資が不可欠
インフレと投資の必要性を紹介しました。
- インフレは現金の価値を確実に下げる
- インフレに強い資産を持つ
- 投資は“攻め”ではなく“防御”の手段
インフレが続く限り、投資をしないことこそが最大のリスクになります。
もちろんどこにどれくらい投資するかはその人次第。
最適な資産運用(ポートフォリオ)をぜひ考えてみてください。






コメント