
更新日:2026/01/14
世界情勢が不安定さを増す中、「今の世界で本当に強い国はどこか?」という問いは多くの人が気になるところです。
毎年更新されるGlobal Firepower(GFP:グローバルファイヤーパワー)軍事力ランキング は、兵力・装備・資源・財政・地理など60以上の要素を総合的に評価し、各国の「軍備態勢」を数値化した指標として注目されています。
この記事では、2025年版の世界軍事力ランキングトップ20を紹介するとともに、アジア主要国である 日本・韓国・中国 の比較と日本が抱える「定員と欠員問題」を紹介します。
日本の外交・安全を考える上で、判断の一助となれば幸いです。

日本の軍事力はどれくらいなの?

軍事力ランキングでは第8位。
2025年の軍事力ランキングトップ20
| 順位 | 国・地域 | PowerIndex(小さいほど強力) |
|---|---|---|
| 1 | アメリカ | 0.0744 |
| 2 | ロシア | 0.0788 |
| 3 | 中国 | 0.0788 |
| 4 | インド | 0.1184 |
| 5 | 韓国 | 0.1656 |
| 6 | イギリス | 0.1785 |
| 7 | フランス | 0.1878 |
| 8 | 日本 | 0.1839 |
| 9 | トルコ | 0.1902 |
| 10 | イタリア | 0.2164 |
| 11 | ブラジル | 0.2415 |
| 12 | パキスタン | 0.2513 |
| 13 | インドネシア | 0.2557 |
| 14 | ドイツ | 0.2601 |
| 15 | イスラエル | 0.2661 |
| 16 | イラン | 0.3048 |
| 17 | スペイン | 0.3242 |
| 18 | オーストラリア | 0.3298 |
| 19 | エジプト | 0.3427 |
| 20 | ウクライナ | 0.3755 |
ランキングの見方と注意点
●PowerIndexとは?
0に近いほど強力とされる総合指標。
兵力・装備・資源・財政・地理などを加味して算出されます。
●核戦力は評価外
GFPは核兵器の運用能力を考慮していません。
抑止力の比較には使えないため「軍備態勢の量的比較」として参照するのが妥当です。
●順位変動の背景
日本は前年7位から8位へ後退。
フランスが7位に浮上したためです。
トップ5は前年と変わらず、アメリカ・ロシア・中国・インド・韓国が固定されています。
Global Firepowerの評価基準
1. 人的資源
- 総人口
- 兵役適合人口
- 現役兵力・予備役兵力
2. 装備(陸・海・空)
- 戦車・装甲車・火砲・ロケットランチャー
- 航空母艦・潜水艦・駆逐艦など海軍戦力
- 戦闘機・爆撃機・輸送機・ヘリコプターなど空軍戦力
3. 財政・経済
- 国防費
- 外債・購買力平価(PPP)
- 外貨準備・金保有量
4. 社会基盤・物流
- 空港・港湾・鉄道・道路のインフラ
- 商船の徴発可能数
- 労働力規模
5. 資源
- 石油生産量・消費量・埋蔵量
- 戦略資源へのアクセス
6. 地理的要素
- 国土面積
- 海岸線の長さ
- 国境の長さ
- 水路の長さ
アジア主要国の軍事力比較(日本・韓国・中国)
| 項目 | 日本 | 韓国 | 中国 |
|---|---|---|---|
| 世界ランキング | 8位 | 5位 | 3位 |
| PowerIndex | 0.1839 | 0.1656 | 0.0788 |
| 人口 | 約1億2,065万人 | 約5,167万人 | 約14億1,610万人 |
| 兵力規模 | 現役約22.3万人 +予備役 | 現役約60万人 +予備役310万人 | 現役約200万人 +予備役多数 |
| 防衛費 | 約570億ドル (GDP比2%目標へ増額中) | 約463億ドル (国産兵器開発に重点) | 世界第2位 防衛費増加率最大級 |
| 核戦力 (参考) | 保有せず (非核三原則) | 保有せず (米国の拡大抑止に依存) | 保有 (推定数百発、非公開) |
| 強み | ・技術力 ・海空戦力の質 ・潜水艦 | ・人的資源 ・即応力 ・国産兵器開発 | ・圧倒的兵力 ・装備近代化 ・地域的影響力 |
| 注目点 | ・防衛費増額 ・最新戦闘機導入 | ・徴兵制度 ・KF-21戦闘機 ・潜水艦国産化 | ・空母建造 ・ミサイル戦力 ・宇宙/サイバー領域強化 |
※韓国と北朝鮮は「休戦状態」にあり、戦争は終結していません。
1950年に始まった「朝鮮戦争」は、1953年に「休戦協定」が結ばれ戦闘行為は停止しましたが、これはあくまで「休戦」であり、最終的な「終戦」には至っていません。
潜水艦や空母の数はどの国が優位なのか?
- 潜水艦数では中国が圧倒的優位(72隻)。
- 日本は少数精鋭型で質的優位(リチウム電池潜水艦)。
- 韓国は最新型潜水艦で存在感(SLBM搭載可能)。
- 空母は中国が数・性能で優位、日本は軽空母化で質を補強、韓国は限定的。
👉 「数で圧倒する中国」「質で勝負する日本」「新型潜水艦で存在感を示す韓国」
潜水艦・空母の保有数比較(2025年時点)
| 国名 | 潜水艦保有数 | 空母・ヘリ空母保有数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 中国 | 約72隻 (原潜+通常型) | 3隻 (遼寧・山東・福建) | 数で圧倒、原潜・通常型を大量保有。 福建は最新型で電磁カタパルト搭載。 |
| 日本 | 約25隻 (そうりゅう型・たいげい型中心) | 4隻 (いずも型2・ひゅうが型2) | 潜水艦は少数精鋭。 いずも型はF-35B運用可能な軽空母へ改修。 |
| 韓国 | 約22隻 (張保皐級・孫元一級・安昌浩級) | 2隻 (軽空母計画+揚陸艦) | 最新型潜水艦を増強中。 空母は限定的だが揚陸艦を活用。 |
潜水艦
中国
世界第3位の潜水艦保有国で、原子力潜水艦(SSBN/SSN)と通常型潜水艦を合わせて約72隻。
戦略原潜「晋級」や攻撃型「商級」などを保有し、核抑止力も強化中。
日本

| 基準排水量 | 約3,000t |
|---|---|
| 主要寸法 | 長さ 84.0m、全幅 9.1m、深さ 10.4m |
| 機関型式(軸数) | ディーゼル電気推進(1軸) |
| 主要兵装 | 水中発射管 一式 |
| 乗員 | 約70人 |
2022年海上自衛隊は現役潜水艦22隻体制に。
総数25隻で数では劣るが、最新型「たいげい型」潜水艦はリチウムイオン電池搭載で静粛性・持続力に優れる。
韓国
約22隻で、最新の「安昌浩級」潜水艦は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載可能。
空母

●中国は「遼寧」「山東」「福建」の3隻を保有。
福建は最新型で電磁カタパルト搭載・70機搭載可能とされ、米国型に近づきつつある。

●日本は「いずも型」「ひゅうが型」の計4隻を保有。
いずも型は改修によりF-35Bを搭載可能な軽空母へ進化。
●韓国は本格的な空母は未保有だが、軽空母計画と揚陸艦運用で限定的な空母機能を持つ。
日本の課題:定員と欠員問題
■定員と実員の差
| 区分 | 陸上自衛隊 | 海上自衛隊 | 航空自衛隊 | 統合幕僚監部等 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 定員 | 149,767 | 45,452 | 47,007 | 4,928 | 247,154 |
| 現員 | 131,293 | 41,818 | 42,608 | 4,533 | 220,252 |
| 充足率(%) | 87.7 | 92.0 | 90.6 | 92.0 | 89.1 |
自衛隊の定員(定数)は法律で定められていますが、実際の勤務者数(現員)は定員を下回る定員割れが常態化しており、厳しい状況が続いています。
- 定員:約24万7,000人
- 実員:約22万人
- 欠員:約2万7,000人(充足率約89%)
■背景
- 少子化による募集対象人口の減少
- 民間就職との競合
- 任務の厳しさによる離職
- 採用達成率は過去最低(2023年度は計画の約51%)
■影響
装備近代化が進んでも運用人員が不足し、即応力に制約。
■対応策
- 募集対象拡大(年齢上限引き上げなど)
- 処遇改善(給与・福利厚生)
- AI・無人機導入による人員依存の軽減
軍事力ランキングまとめ
世界の軍事力ランキングトップ20を紹介しました。
- 世界ランキングでは アメリカが不動の首位、中国が3位、韓国が5位、日本は8位。
- 日本は「質は高いが量で不足」、韓国は「人的資源と即応力」、中国は「圧倒的兵力と近代化」で存在感。
- 日本の課題は 定員と欠員問題。
防衛費増額と装備近代化を進めても、人員不足が続けば即応力に影響。 - 今後は「人材確保」と「技術による補完」が大きなテーマとなる。
👉ランキングは「軍備態勢の量的比較」であり、実戦能力や同盟関係、技術的優位は別途考慮が必要です。
「終戦の日」から80年が経過し、日本国民の大部分は戦争の記憶がありません。
この記事が今後も平和を維持するためには何が必要かを考えるきっかけになれば幸いです。
・ブロガー:2021年9月ブログ開設
・フリーランス:2021年早期辞職し、サイドFIRE








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