更新日:2023/07/07
2022年2月1日楽天証券は、
「2022年4月以降の新サービス開始および各種ポイントサービス等見直しについて」発表。
楽天証券のメリットであったクレカ決済時のポイント還元が改悪(1%→0.2%)されることが
発表されました。9月買い付け分から改悪されます。
特に楽天証券を利用し、クレジットカードで5万円を積み立てていた人にとっては
嫌なニュースですね。
今回は楽天証券の発表の内容と今後の対応について解説します。
各種ポイントサービス等見直しについて
出典:投信積立での「楽天キャッシュ決済」の開始および楽天カードクレジット決済のポイント還元率の一部変更について| 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
一番のポイントはここです。
いままで100円につき1ポイントだったものが、変更後0.2ポイントに減額されます。
1%還元だったものが、0.2%還元に改悪されます。
「たいしたことないでしょう」と思う人もいるかも知れませんが、
月500円だと年6000円、10年だと6万円になります。
アメリカの代表的な指数であるS&P500のリターンをみると、過去10年の運用成績は7%前後。
購入時に1%ポイントがつくのはけっこう大きいです。
SPUの条件変更について
SPU(スーパーポイントアップ)とは、
対象サービスの条件を達成すると楽天市場でのお買い物がポイントアップするプログラムです。
マネーブリッジ(楽天銀行連携サービス)の利用設定がない場合のお取引は、SPU対象外です。
米国株式はやっていない場合も考えられるので、
3万円以上の米国株式の条件は厳しいのではないでしょうか。
楽天経済圏でSPUを利用されている方にとっては、これも少し残念な改悪です。
日本から米国株式に投資する場合
米国株式は円では買えません。円をドルに両替してドルで買う必要があります。
円貨決済とドル決済の2つの方法があります。
円貨決済
円貨決済とは、米国株を総合口座の預り金(円)で決済する方法です。
メリットは、日本株式に投資した場合と同様に、日本円だけで決済が完結できます。
デメリットは、決済時の為替レートには予め証券会社の手数料(スプレッド)が上乗せされています。
楽天証券、SBI証券の為替手数料は片道25銭、往復50銭上乗せされます。
ドル決済
ドル決済とは、米国株の購入資金を直接ドルで支払う決済方法です。
ドルに両替する時は為替手数料が発生します。
しかし、ドル決済の場合株を売却した際にドルで保有することになり、
そのドルで米国株を買えば両替手数料はかかりません。
※米ドル建てMMFを用いる方法が便利です。
他社の動向
SBI証券
お持ちの三井住友カードを設定いただくことで、
投信積立の買付金額をクレジットカード決済でお支払いいただけます。
お好きなファンドと購入金額(100円~5万円)の設定をすれば、
あとは自動で投信積立が始まります。
いろいろ条件がありますが、投資信託積立額の最大2.0%分のVポイントが貯まります。
SBI証券は0.5%~2%の還元率。
※2%のポイントを貯めるには条件が厳しいです。
プラチナカードが必要になります。
マネックス証券
マネックスカードによる投資信託の積立決済サービスについては、
2022年2月下旬にサービス開始を予定しております。
カードショッピングのご利用に応じて、還元率1.0%でマネックスポイントが付与され、
貯まったポイントはマネックス証券での株式手数料に充当したり、
他社提携ポイントと交換したりと活用方法はさまざまです。
マネックス証券はポイント還元1%。1.1%。
※マネックスカードの申し込みが必要です。
詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
楽天証券・楽天銀行の改悪一覧
楽天証券の保有投資信託に応じたポイントの減少
設定金額に達成した場合にのみ、ポイントが付与されるシステムに変更となります。
※詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
楽天銀行のマネーブリッジ設定時の普通預金優遇金利が減少
2022年4月1日より300万円以上の預金残高に対しては金利0.04%(税引後年0.031%)になります。
※詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
【楽天銀行】マネーブリッジ設定での優遇金利を0.04%に縮小
楽天の保険+楽天カードSPUの終了
2022年3月31日をもちまして楽天市場で開催している
「“楽天の保険”の保険料を楽天カードでお支払いすると楽天市場のお買い物がポイント+1倍」のSPU(スーパーポイントアッププログラム)
を終了することとなりました。
改悪まとめ
2022年2月1日に発表された楽天証券のクレジットカード積立のポイント還元改悪について
解説しました。
1%還元だったものが、0.2%還元に改悪されます。
500円のポイントが100円になります。
楽天証券のメリットがまた1つなくなります。
楽天グループ<4755>の2021年1~9月期の連結決算をみると
赤字金額も前年の714億円から922億円へと膨らんでいます。
楽天モバイルの赤字がいよいよ楽天銀行、楽天証券へ波及し、
楽天経済圏の改悪に繫がっています。
SBI証券は投資信託の移管手数料を全額負担する、
「投資信託のお引越しプログラム」を発表しています。
このタイミングを機に楽天証券のユーザが他社に流れるというのは十分考えられるでしょう。
投資の目的は利益を出すことです。ポイントはあくまでおまけです。
(Twitterを見ると趣味でやっているという人もけっこう見かけますが)
何事も行動に移すには手間、暇、時間がかります。
どちらが得かは自分で判断しないといけません。
マネックスカード、三井住友カードを作るのもありですが、
カードだらけになってしまいますね。
※こちらの記事も参考にどうぞ。
⇒【三井住友カードVSマネックスカード】カード審査は何で決まる?
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