寒い日が続きますね。
1月20日(金)は、大寒。冬の最後の二十四節気です。
大寒(だいかん)とは、一年でいちばん寒さが厳しくなるころ。
大寒を過ぎれば、自然界は少しずつ春に向けて動き始めます。
「節分」とは、季節(節)を分ける(分)が本来の意味で、
季節の節目である「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことを指しています。
そのため、実は「節分」は年に4回あるんです。
中でも立春は旧暦の1年の始まりにあたる日であり、厳しい冬を乗り越えて春を迎えることから、
立春の前日にある節分だけが「節分」と言われるようになりました。
「節分」の中でも特別な節目のときですね。
今回は節分について解説します。
節分の豆まきで、鬼を追い出し、福を招いて運気アップを!
節分の由来
2023年の「節分」は、2月3日(金)です。
「節分」の行事の由来と言われているのは、
古代中国で行われていた「追儺(ついな)」という儀式です。
「追儺」は奈良時代に日本へと伝わり、平安時代には宮中行事のひとつとして行われていました。
桃の木で作った弓矢で悪鬼を追い払う行事で「鬼遣(おにやらい)」とも呼ばれていました。
この「追儺」と呼ばれる行事の中には、「豆うち」というものがあり、
それの名残が「豆まき」だと言われています。
「豆まき」が行われるのようになったのは、室町時代。
江戸時代になって庶民の間でも行われるようになりました。
豆まきに使うのは?
「豆まき」に使う豆は、大豆です。
大豆は五穀の中でももっとも粒が大きく、ほかより多くの精霊が宿るとされています。
豆が「魔滅(まめ)」、豆を炒ることは「魔目を射る」の語呂合わせとしての意味もあります。
また「鬼の目に豆を投げて魔を滅する」ことから「魔滅」になったとも言われています。
前日の夜に炒った大豆を桝に入れ、神棚にお供えするところから始まります。
マンションなど神棚がない場合は、部屋の南側の目線より高いところに白い紙を敷いて、
その上にお供えします。
豆まきの“豆”は?
「撒いた(拾い忘れた)豆から芽が出るのは良くない」とされていることから、
炒った豆を使いましょう。
ただし、北海道・東北地方・信越・九州の一部(鹿児島・宮崎)では、
豆まきに大豆ではなく落花生を使うとのことで、落花生もありかも知れません。
豆まきのやり方
鬼が来ると言われている夜になると「豆まき」スタート。
小さいお子さんのいる家庭では、「お父さんが鬼役」になることが多いかも知れませんが、
豆まきは、本来「家主、一家の長」もしくは「年男」「年女」が行うもの。
節分の鬼は「邪気や病気、災害」を具現化したもので特に鬼役はいなくても良いようです。
玄関や家中の窓を開け放ち、
玄関から1番遠い部屋から順に、玄関の方向へ向かって豆を撒いていきます。
「鬼は外」と言いながら部屋の外に向かって2回豆をまき、ドアから部屋の外に出ると、
次は「福は内」と言いながら部屋の中に向かって2回豆をまきましょう。
すべての部屋で豆まき終えたら、最後は玄関から外に向かってまきます。
終わったら、福が出て行かないようにまた鬼が戻ってこないように「すぐに戸締り」します。
豆まきが終わったら、自分の年齢に1足した数の豆を拾って食べます。
1つ多く食べるのは新年の厄払い。
数が多くて食べるのが大変な時は、豆にお茶を注いだ福茶を飲んでもOK。
無病息災を祈りながら豆を食べて「豆まき」終了です。
豆まきの注意点
窒息に対する応急手当(乳児:胸部突き上げ法) (youtu.be)
柊鰯(ひいらぎいわし)
鬼は、いわしの生臭い匂いとヒイラギの痛い棘が苦手だとされています。
そこで「節分」には、柊の枝に焼いて匂いを強くしたいわしの頭を刺した魔よけを
玄関先に飾るという風習があります。
節分に柊鰯を飾る地域は、主に関東の一部や関西地方、東北地方などがあります。
九州では見たことがありません。
「鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)」のことわざも、
柊鰯を飾る風習から由来するという説が有力です。
節分 まとめ
2023年の「節分」は、2月3日(金)です。
節分の由来や意味、豆まきのやり方について解説しました。
今回いろいろ調べていて、「柊鰯」初めて知りました^^;
日本には地方それぞれに昔からのしきたりがたくさん残っています。
鬼を追い払って厄払い、福を招いて運気上昇!
豆まきの正しい意味や由来、方法を知って、今年の節分に豆まきいかが。
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