
更新日:2026/07/29
2026年7月28日16:27頃 熊本地方で震度7の地震発生。
今回の地震では、福岡に住んでいる筆者のスマホでも「緊急地震速報」が鳴り響きました。
日本に住んでいると耳にしたことはあるアラートですが、実際にはそう頻繁に鳴るものではありません。
あの独特の警報音は、普段の生活ではまず聞くことがないため、いざ鳴ると強い緊張感が走ります。
鳴った瞬間は「え?何の音?」と理解が追いつかず、数秒だけ固まってしまったほどです。
そこでまず、緊急地震速報が どんな仕組みで、どんな基準で発表されるのか を整理し、これまで震度7が観測された地震一覧や熊本地震の原因となった断層、さらに今後予想されている巨大地震についてまとめました。
今後の地震対策を考える上で、少しでも参考になれば幸いです。
緊急地震速報(警報)の仕組みと発表基準

緊急地震速報は、気象庁が地震の初期微動(P波)を検知し、 強い揺れ(S波)が到達する前に、数秒〜数十秒早く知らせる仕組みです。
スマホに届く「緊急地震速報(警報)」は、以下の 明確な基準 を満たしたときに発表されます。
1. 地震波が 2点以上の地震観測点で観測されたとき
誤検知を防ぐため、必ず複数地点で観測されることが条件。
2. 最大震度が 5弱以上 と予想された場合
→ この条件を満たすと スマホの緊急地震速報が鳴る。
震度5弱以上とは:
・震度5弱
・震度5強
・震度6弱
・震度6強
・震度7
これらの揺れが「これから来る」と予測されたとき。
3. 最大長周期地震動階級が 3以上 と予想された場合
※この基準は 令和5年(2023年)2月1日から追加。
長周期地震動とは、高層ビルが大きく揺れるタイプの地震動のこと。
階級3以上は「高層階で立っていられないレベル」の揺れ。
→ この場合も 緊急地震速報(警報)が発表される。
外国人のスマホでも鳴るのか?
結論:鳴る。
必要なのは以下の2点だけ。
- 日本国内の携帯回線につながっていること
- スマホ側で緊急速報の設定がオンになっていること
スマホに届く緊急地震速報は、携帯キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンクなど)が基地局から一斉配信する ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)という共通規格で送られています。
iPhoneは世界共通でETWSに対応しているため、海外版でも日本に来れば普通に鳴ります。
Androidも多くの海外端末がETWS対応しており、日本の回線につながっていれば受信可能です。
■ 緊急地震速報は日本語だけ?
結論:スマホに届く緊急地震速報のアラート文は日本語のみ。
理由は以下の通り:
- ETWSのメッセージは国内向けに設計されている
- キャリアが配信する文面は固定(日本語)
- 多言語化はアプリ側で行う仕組み
外国人向けに多言語対応している代表的なアプリ:
- Safety tips(観光庁)
- Yahoo!防災速報(英語対応あり)
震度とマグニチュードの違い
震度

震度は、全国に設置された「計測震度計」が観測した揺れの強さを数値化したものです。
地点ごとに揺れ方が異なるため、同じ地震でも地域によって震度は変わります。
マグニチュード
一方、マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギー量)を示す指標で、地震ごとに基本的に1つの値しかありません。
M7は大規模、M8は巨大地震、M9は東日本大震災級の超巨大地震とされています。
つまり、震度は「その場所がどれくらい揺れたか」、マグニチュードは「地震そのものがどれくらい大きかったか」を表すものです。
日本で震度7が観測された地震一覧(2026年7月29日時点)
2026年7月28日の熊本地震を含め、震度7は 合計8回 観測されています。
① 1995年:兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
最大震度:7/M7.3
② 2004年:新潟県中越地震
最大震度:7/M6.8
③ 2011年:東日本大震災
最大震度:7/M9.0
④ 2016年:熊本地震(前震)
最大震度:7/M6.5
⑤ 2016年:熊本地震(本震)
最大震度:7/M7.3
⑥ 2018年:北海道胆振東部地震
最大震度:7/M6.7
⑦ 2024年:能登半島地震
最大震度:7/M7.6
⑧ 2026年:令和8年熊本地震
最大震度:7/M7.1
→ 熊本県で観測史上 3回目 の震度7
熊本地震の原因


- 2016年4月14日(前震)
- 2016年4月16日(本震)
- 2026年7月28日(令和8年熊本地震)
→ 合計3回
全国でも非常に珍しいケースです。
その原因は「布田川・日奈久断層帯」という大規模な活断層の存在にあります。
2016年の熊本地震では「布田川断層帯」が大きくずれ、2026年の令和8年熊本地震では「日奈久断層帯」が破壊された可能性が高いとされています。
この2つの断層は連動して活動することがあり、熊本県が震度7を 3回 観測している背景には、こうした地質的な要因が深く関係しています。
地震調査委員会の小原一成委員長も今年4月の記者会見で
「地震発生確率が高く、いつ起きてもおかしくない状況。地震活動も活発で、起きやすい状況だと心がけて十分な備えをしてほしい」
と呼びかけていた。
今後予想されている巨大地震
震度7の地震が続いている日本では、今後も大規模地震が発生する可能性が指摘されています。
◎ 南海トラフ巨大地震(30年以内に70〜80%)
・想定規模:M8〜M9
・津波:最大30m
・被害想定:死者32万人
※九州でも強い揺れや津波の可能性あり。詳しくはこちらの記事を。
◎ 首都直下地震(30年以内に70%)
・想定規模:M7
・都心部での火災・倒壊が深刻
・経済・交通への影響が大きい
◎ 日本海溝・千島海溝巨大地震(M9級の可能性)
・東日本大震災級の巨大地震が再び起こる可能性
・北海道・東北沿岸で甚大な津波被害が想定されている。
福岡の警固断層(割れ残りSランク)
福岡市の中心部を通る「警固断層」は、2005年の福岡県西方沖地震(M7.0)で一部が動いたと考えられており、福岡市内で震度6弱を観測しました。
しかし、断層全体が破壊されたわけではなく、専門家の間では“割れ残り”としてSランクの活断層に分類されています。
警固断層は博多湾から天神・薬院付近を通り、南へ伸びる形で存在しており、都市直下型地震を引き起こす可能性があります。
もし断層が本格的に動いた場合、福岡市中心部で震度6強〜7の揺れが発生する可能性があり、建物被害やライフラインの停止など都市機能への影響が大きくなると指摘されています。
巨大地震ではないものの、人口密集地を直撃するリスクがあるため、福岡に住む人にとっては重要な防災ポイントです。
各県の危険な活断層(公式資料)
気象庁では、全国の主要活断層帯について長期評価を公表しています。
各都道府県ごとの危険度や発生確率を確認できるため、防災対策の参考になります。
※PDF形式で、全国の活断層の危険度(Sランク・Aランクなど)が一覧で確認できます。
まとめ
熊本地震についてまとめました。
- 緊急地震速報は 震度5弱以上 または 長周期地震動階級3以上 の予測で発表
- 日本で震度7が観測された地震は 合計8回
- 熊本県は震度7を 3回 観測
- 南海トラフ・首都直下など巨大地震の可能性も高い
日本に住んでいる以上、どこで地震が起こるか分かりません。
日頃から防災意識を高め、備えをしておくことが減災につながります。







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