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JAXA日本初の月面着陸へ小型月着陸実証機「SLIM」19日深夜月着陸運用

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ISASの公式Xアカウントより

更新日:2024/01/19

あなたは小型月面着陸実証機「SLIM」が今、月を目指していることを知っていますか?

JAXA宇宙科学研究所(ISAS)は、2024年1月19日に小型月着陸実証機「SLIM」の月着陸運用と記者会見の模様をライブ配信すると公式Xアカウントで告知した。

月面着陸の様子はYouTubeのJAXAチャンネルで配信する予定。

(URL: https://www.youtube.com/watch?v=Udh6kvjZYC8

配信は2024年1月19日(金)午後11時から。

月着陸は日付が変わって1月20日(土)午前0時20分ごろの予定。

日本初の月面着陸成功を心から祈ります!

実証機の月着陸はいつ?

管理人
管理人

月着陸は1月20日午前0時20分頃の予定。
YouTubeでライブ配信されるよ。

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SLIM (Smart Lander for Investigating Moon) プロジェクト

月面着陸実証機
月面着陸実証機「SLIM」
名称SLIM (Smart Lander for Investigating Moon)
開発の目的と役割・小型の探査機によって、月への高精度着陸技術の実証を目指す。
・従来より軽量な月惑星探査機システムを実現し、月惑星探査の高頻度化に貢献する。
打上げ日時2023年9月7日 午前8時42分11秒(日本標準時)
場所種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
ロケットH-IIAロケット47号機

SLIMは、「月の狙った場所へのピンポイント着陸」、「着陸に必要な装置の軽量化」「月の起源を探る」といった目的を小型探査機で月面にて実証する探査計画です。

2023年9月7日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット47号機で打ち上げられ、同年12月25日に月周回軌道への投入に成功した。

月に最も近いところ(近月点)で高度約600km、最も遠いところ(遠月点)で高度約4000kmのだ円軌道で月を周回しており、探査機の状態は正常。

1月14日17時32分に遠月点を低下させて高度約600kmの円軌道に投入された。

現在の月周回軌道の模式図

今後、1月19日にはさらに高度を約15kmまで下げた後、20日午前0時に着陸のための降下を始める計画。

月着陸は1月20日午前0時20分ごろを予定している。

また小型探査ロボット「LEV-1」および変形する月面ロボット「LEV-2(愛称:SORA-Q)」も搭載していて、月着陸直前の高度約2m付近から、LEV-1、LEV-2を分離します。

なお、着陸に成功した後は、マルチバンド分光カメラ(Multi-Band Camera:MBC)による岩石の組成測定など月面の調査を進める。

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SLIMの着陸目標地点、選定理由

SLIM着陸地点
出典:MBC南日本放送

着陸目標地点は、ウサギの餅つきで説明すると、ちょうどウサギの片耳にあたる「神酒の海」と呼ばれる巨大なクレーター付近です。

クレーターしおり
出典:MBC南日本放送
画像1 赤印の中央がSLIM着陸目標地点 ©SELENE/JAXA
画像2 SLIM着陸目標地点周辺の様子。中央付近の白いクレーターが「SHIOLI」 ©SELENE/JAXA

これまでの月面着陸機が降りてきた月の“海”と呼ばれる領域(平坦な場所)だけではなく、斜面に着陸する必要もあります。

小型月着陸実証機SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)は「神酒(みき)の海」の近く、15度程度の傾斜地を着陸目標としています。

着陸目標地点の直近にはクレーター「栞(しおり)」、直径約300mがあります。

月周回衛星「かぐや」の成果により、月のクレーター斜面には、月内部から噴出したと考えられる岩石(カンラン石)が掘削され露出している事が分かりました。

そこでSLIMでは、クレーター斜面にピンポイントで着陸し、岩石の組成を調べます。

そのカンラン石を含んだ岩の組成を地球のものと比較することにより、月の形成と進化の謎に迫ります。

ジャイアント・インパクト説

約46億年前の原始地球に火星程度の天体が衝突し、その際に飛び出た地球の一部が再結合して現在の月になったという説。

SLIM着陸想定図

月周回楕円軌道において、地上からSLIMの軌道・位置を決定し、SLIMに通知します。その情報をもとに、SLIMは高度15kmの地点(近月点)でメインエンジンの逆噴射(探査機進行方向とは逆方向に噴射)を開始し、着陸シーケンスに移行します。

SLIMは自動制御により着陸地点の上空に到達します。飛行中に撮影した月面の画像を使って、地図データと照合し現在位置を推定する「画像照合航法」を用い、軌道を自動修正します。

SLIMは着陸地点の上空に到達後、着陸レーダにより高度を検出しながらほぼ垂直に降下し、降下開始時の機体は、秒速1.8km(時速6480km)にもなります。

高度50m地点で、探査機直下の障害物の状況に応じて水平位置の微調整を行います。

月面近く(高度約3m)に達した時点でメインエンジンをカットオフし、姿勢制御を行いつつ着陸します。

後ろにある主脚が月面に接地した後、機体が前方に倒れ、前側の補助脚も接地する着地法で衝撃を和らげる予定です。

脚は、鋳造会社「コイワイ」(神奈川県)が製造。同社の3Dプリント技術が着陸脚の衝撃吸収材として採用されました。

小型探査機機体

たて2.4 m
2.7 m
厚み1.7 m
重量(着陸時)210 kg
重量(空時)190 kg
着陸精度100 m 以内

月へのピンポイント着陸を目指す小型軽量の探査機。

月面探査ロボット「SORA-Q」(ソラキュー)

項目内容
名称変形型月面ロボット
Lunar Excursion Vehicle 2(略称:LEV-2)が正式名称。
愛称SORA-Q
質量本体約250g
サイズ(変形前)直径80㎜/(変形後)幅約123㎜ 高さ90㎜ 奥行135㎜
カメラ前後に1台ずつあるカメラで探査機及び周辺環境を撮像可能。

SORA-Qは、JAXA、タカラトミー、ソニーグループ、同志社大学の共同開発によって生まれた、超小型の変形型月面ロボット。

「SORA-Q(ソラキュー)」という愛称は、宇宙を意味する「宙(そら)」から、Qは宇宙に対する「Question(問い)」「Quest(探求)」、「探求」の「求」、「球体」であること、横からのシルエットが「Q」に似ていることなどから名付けられた。

SLIMが着陸に向け自由落下中、小型ロボLEV-1、LEV-2を高度1.8m付近から分離し、月面に落下させます。

LEV-2(SORA-Q)は着陸機から直径約8センチメートルの球体のまま放出され、月面に着陸すると変形を開始し、走行可能な月面ロボットへとその姿を変えます。

SORA-Qは砂をかき分けて体を浮かせながら月面を走行し、搭載されたカメラで着陸機や周囲を撮影、30度の斜面も上れるよう設計されています。

そして、電池が切れるまで活動を続け、ミッションを終えると挙動を停止してそのまま月に。

今後の予定

2024年1月19日に近月点を高度15kmまで低下。その後、1月20日午前0:00頃(日本標準時)に着陸降下を開始し、同0:20頃(日本標準時)に月面着陸を予定。

なお、月面着陸直前の2024年1月19日23:00より、JAXA YouTube公式チャンネル「JAXA Channel」にてライブ中継番組を配信予定。

SLIMまとめ

JAXAが主導する小型月面着陸実証機ミッションを紹介しました。

「小型月面着陸実証機SLIM」は2023年9月にH2Aロケットによって打ち上げられ、2024年1月20日、日本初の月面着陸を予定しています。

従来の「精度十数~数十km」ではなく着陸精度100m以内という「ピンポイント着陸技術」の実証を目的としています。

日本はこれまで月面着陸を成功させることができず、アメリカ、中国、ロシア、インドに遅れをとっています。

だからこそ1月20日の着陸計画は何としてでも成功して欲しいですね。

皆で応援しましょう。

この記事を書いた人 文貴(fumitaka)


・ブロガー:2021年ブログ開設

・趣味:旅行(国内・海外)、食べ歩き、写真撮影
 


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