
更新日:2025/08/08
仏壇にお花を供えるのは日本の伝統的な習慣ですが、その意味やマナーは意外と知られていないことも多いですよね。
この記事では、仏壇にお花を供える意味と、近年増えている造花の扱い方について分かりやすく紹介します。
仏壇に造花をお供えしてもよいのか?
そんな疑問にお答えします。

仏壇に造花をお供えしても良いの?

管理人
造花を供えても大丈夫。
仏壇にお花を供える意味とは?
【香・灯明・花】の3つは「仏の三大供養」とも呼ばれ、特に重要とされています。
1. ご先祖さまへの感謝と供養の気持ちを表す
仏壇のお花は、見た目の美しさや香りで故人を偲び、感謝の心を表す供物(くもつ)です。
心を込めたおもてなしの意味合いもあります。
2. 清浄・浄化の象徴
花は仏教で「無垢」や「清らかさ」を象徴し、仏壇の場を清める役割も果たします。
特に蓮の花は悟りの象徴として有名です。
3. 無常を悟る教え
お花は枯れてしまいますが、そのはかなさが「この世のすべては移り変わる」という「諸行無常」を教えてくれます。
お花がその身をもって「諸行無常」を示す様を「仏の慈悲」と捉え、仏様からこの慈悲の心をわけていただくためにお供えします。
仏壇に供えるお花のポイント
- 基本は左右一対で供える(宗派によって異なる場合あり)
- 菊やカーネーション、リンドウなど日持ちのする花が一般的
- 強い香りやトゲのある花は避けることが多い
- 枯れた花は放置せず、こまめに取り替えるのがマナー
造花を仏壇に供えるのはOK?

近年は忙しい生活や高齢化に伴い、造花を使う方も増えています。
メリット・デメリットは次の通りです。
メリット
- 手入れ不要で長期間美しい状態を保てる
- 花粉や香りのアレルギー対策になる
- 毎日水替えや花の管理が難しい場合に便利
デメリット
- 仏教の無常観を感じにくい
- 一部の宗派や伝統的な考え方では生花が推奨される
- 人工的な質感が好まれない場合もある
まとめ
仏壇にお花を供えることは、ご先祖さまへの敬意や感謝の気持ちを伝える大切な行為です。
造花をお供えすることに罪悪感を感じる人もいるかも知れません。
「手抜きをしているようで気が引ける」という気持ちもよく理解できます。
しかし昨今では、生花をお供えすべきだという絶対的な決まりがないとされています。
造花をお供えしても大丈夫です。
何よりも大切なのはご先祖様を想う感謝の心です。
- 生活スタイルに合わせて生花と造花を使い分けるのがおすすめ
- 可能なら定期的に新鮮な生花を供えるとより良い
- 伝統や宗派の違いは、菩提寺のご住職に相談してみると安心
ぜひこの記事を参考に、気持ちよくお供えができるようになってくださいね。
アイメディア(Aimedia)

記事を書いた人 文貴(fumitaka)
・ブロガー:2021年ブログ開設
・フリーランス:2021年退職し、サイドFIRE
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