【お盆】何をするの?正しい過ごし方とやってはいけない5つのタブー

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更新日:2023/08/06

8月も暑い日が続いています。

8月は日本人にとって節目の時ですね。

8月6日広島原爆の日、8月9日長崎原爆の日、8月15日終戦記念日。

そしてお盆休み。

毎年お盆にはお墓参りをしたり、実家に帰省したり、

親族が集まったりするという方は多いことでしょう。

もともとお盆は旧暦の7月に行われていましたが、

改暦後には新暦の8月15日に行われるようになりました。

旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年1月1日になりました。

そこで今回は、お盆の過ごし方と避けた方が良い5つのタブーを解説します。

お盆の風習は各地域、各家庭で異なると思いますので、

できるだけゆったりと落ち着いた気持ちでご先祖様をお迎えしましょう。

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お盆って何?お盆の由来と成り立ち

「お盆」とは略語で、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教行事です。

他に「精霊会」とも言われ、先祖たちの霊を祀(まつ)る法会。

もともとは旧暦の7月に行われていましたが、

現在では新暦に合わせ8月に行われることが一般的です。

語源は、サンスクリット語の「ウランバナullambana(烏藍婆拏=逆さに吊り下げられた苦しみ)」です。

その昔、釈迦の十大弟子の1人である目連尊者(もくれんそんじゃ)が、

亡き母を救う話に由来しています。

目連尊者の母親は、子(目連尊者)を溺愛するあまり周囲の不幸に無関心だったことが原因で、

餓鬼道に落ちてしまいます。

「十界」とは、生命の状態、境涯を10種に分類したもの。

地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界です。

餓鬼道に落ちた母親は、逆さ吊りにされ、

食べるもの飲むもの全てが火となり飢えと渇きに苦しんでいました。

神通力を持っていた目連尊者は、苦しむ母親を姿を目にして釈迦に相談したところ、

「夏の修行を終えた7月15日に僧侶たちを招き、供物をささげて供養するとよい」という教えを受けます。

教えに従って供養したところ、その功徳によって母親は極楽往生を遂げたと言われています。

なお、上記は仏教の伝来によって取り入れられた風習ですが、

もともと日本各地には古来から夏時期には祖霊を祀る習慣があったとも言われています。

こうした日本古来の風習と仏教の考えが混ざり合った結果、

お盆は家族や一族が集まり、ご先祖や故人を偲び、供養する行事として広まったとされています。

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お盆はいつから?

お盆の期間は、8月13日~8月16日の4日間(8月盆)が一般的ですが、

8月15日までの3日間とする地域もあります。

また東京をはじめとする一部地域では、7月13日~16日の4日間(7月盆)で行われます。

お盆って何をするの?

迎え火

盆の入りの13日は仏壇の前などに「盆棚」「精霊棚」をしつらえます。

お墓参りの日にちや回数(頻度)は特に決まっていませんが、

できれば午前中に家族揃ってお墓参り。

私の田舎では、お盆初日、最終日(15日もしくは16日)夕方にお墓参りをしていました。

13日夕方に家の庭や門前で「迎え火」を焚いて先祖の霊を迎え入れ、

中日(14日、15日)は法要、

盆の終わりに「送り火」で見送ります。

迎え火は、お盆の始まりにご先祖様の魂が迷わずに自宅へ帰ってくるための目印になるといわれています。

送り火は、ご先祖様の魂があの世へまっすぐ戻れるよう、お見送りのために焚きます。

焙烙(ホーロク)と呼ばれる素焼きの平皿に麻幹(あさがら・おがら)をのせて焚きます。

マンションなど、火を焚くことが難しい場合は、盆提灯で代用します。

お供えは、「五供(ごく)」と呼ばれる

(お線香)・灯燭(ローソク)・浄水(水)・飲食(食べ物)」の5つが基本です。

仏壇のローソクは、お線香に火をつけるためだけではなく

火を灯すこと自体がお供えになっています。

お盆の時期には、精進料理やそうめん、果物など、

いつもより盛大に食べ物をお供えする場合が多く見られます。

料理をお供えする場合は、食事の前にさしあげ、

自分達の食事が終わったタイミングでさげましょう。

お盆の名称

家族が亡くなってから四十九日を過ぎた後、

初めて迎えるお盆のことを「初盆(はつぼん)」と言います。

地域によっては「新盆(しんぼん・あらぼん)」と呼ぶことも。

四十九日よりも前にお盆を迎えた場合には、その年ではなく翌年が初盆となります。

新盆の時にだけ使用する白い提灯を「白紋天(しろもんてん)」と呼びます。

これは、初めて自宅に帰ってくる故人の霊が迷わないための目印としての意味があり、

主に玄関先(軒先)に吊り下げて飾るのが一般的。

お盆に避けるべきこと5選

お盆の期間は、古来よりタブーとされている行為もあります。

お盆時期に避けるべきこと5つを紹介します。

海や川に入ってはいけない?

お盆以降の海は、水難事故など物理的に危険性が高まるため、

なるべく海や川で泳がない方がよいとされています。

俗説的な理由

水辺は三途の川につながる場所もしくは最も近い場所と考えられてきました。

また、お盆時期はあの世からご先祖様が帰って来られる時期でもあることから、

あの世とこの世の境界線が曖昧になり

「お盆に海や川に入ると、あの世から帰ってきた霊に連れていかれる、水の中に引き込まれる」と考えられ、タブー視されてきました。

また、本来はご先祖様を丁寧にお迎えすべき時期に、

海や川へ遊びに行くという行為を戒めるために伝えられたとも言われます。

気象学的な理由

8月を過ぎると台風や「土用波(どようなみ)」と呼ばれる高波が発生しやすくなる、

クラゲの発生時期と重なる、お盆頃から水温が下がり始めるなど

水難事故のリスクが高まる時期であり、避けた方がよいと考えられます。

お祝い事(結婚式)をするのはよくない?

お盆時期は、ご先祖様をお迎えする期間、霊を供養する期間であるため、

お祝い事を避けるべきと考えられています。

シーズン時期から外れているため結婚式場を確保しやすい、

挙式費用が抑えられるなどのメリットもありますが、

一方で、帰省やお盆の法事、お墓参りなどのお盆行事で忙しい、

暑い時期の参列は大変などの理由から、顰蹙を買う可能性もありますので気をつけましょう。

釣り、虫取りをして遊んではいけない?

お盆は仏教行事です。仏教の教えは、生き物の命を粗末にしないということが基本で

殺生はタブー視されます。

釣りや虫捕りは殺生行為なので、お盆の時期は避けた方が良いですね。

トンボは毎年お盆の時期(基本的に8月中旬)に見られることが多いため、

「お盆になるとご先祖様はトンボに乗って帰ってくる」といわれている地域も。

家の中に入ってきたトンボは、ご先祖さまの化身であると考えられます。

あなたの様子を見て、激励してくれているのかもしれません。

この時は無理に追い出さず、自然と出ていくのを待ちましょう。

また、トンボは変化が訪れるサインでもあります。

これから起こる変化に備えて、将来の計画を立てるなどしっかり準備しておきましょう。

引越してはいけない?

お盆はお家にご先祖様の霊が帰ってくる期間なので、

お盆の最中に引っ越ししてしまうと、帰ってくるはずのご先祖様を無事にお迎えできないと考えられています。

また、夏の土用の時期は昔から 土を掘ったり動かしたりすべきでないといわれており、

お盆に引っ越しがよくない理由と考えられます。

※土用についてはこちらの記事も参考にどうぞ。

>>【サンダルバイバイ】流されたサンダルは追いかけない!子供の水難事故防止

魚や肉を食べてはいけない?

お盆は「不殺生戒(ふせっしょうかい)」の期間とされ、生き物を殺してはいけない期間です。

そのため、お盆は精進料理を食べる風習があります。

仏教では、獣類・鳥類・魚類を「三厭(さんえん)」と呼び、

精進料理には入れない物とされてきました。

つまり魚や肉は、お盆期間中避けた方が良い食べ物です。

お盆の行事

盆踊り

盆踊り
盆踊りイメージ

夏に欠かせない風物詩ですね。

元々お盆に帰った先祖の霊を慰め、再び送るための別れの儀式。

鎌倉時代に一遍上人によって広められた「念仏踊り」が起源といわれています。

列を組んで踊る行列形式と輪になる輪踊り形式があります。

「日本三大盆踊り」として、

・秋田の「西馬音内の盆踊り」、

・岐阜の「郡上踊り」、

・徳島の「阿波踊り」が有名です。

精霊流し(しょうろうながし)

島原市精霊流し
島原市精霊流し

長崎県を中心に、隣県である佐賀県佐賀市や熊本県の熊本市では

お盆に「精霊流し」が行われます。

初盆を迎えた故人の家族らが、盆提灯や造花などで飾られた精霊船(しょうろうぶね)と呼ばれる船に故人の霊を乗せて、「流し場」と呼ばれる終着点まで運ぶ。

以前は実際に海へと流されていたが、今では禁止されているところがほとんど。

島原市なとでは今でも海に浮かべます。

※精霊流しと言えばこの曲、さだまさし「精霊流し」

このイメージで長崎に行くとびっくりします。

何と言っても爆竹の音がうるさい^^;

中国では爆竹は魔除けの意味があり、

精霊船が通る道を清めるために爆竹を鳴らしたことに由来するようです。

花火大会

元来、花火は慰霊や疫病退散が目的の行事だったとされています。

一説によると、花火はお盆に行われる迎え火、送り火の一種ともいわれており、

ご先祖の霊を迎え送る意図があったようです。

※福岡の花火大会はこちらを参考に。

>>【筑後川花火大会2023】8月27日(日)19時40分〜20時50分

>>【博多湾芸術花火2023】9月16日博多湾で有料花火大会開催へ

お盆まとめ

古来よりお盆にはご先祖様が帰ってくると信じられてきました。

言わばあの世からこの世への3泊4日里帰りツアーですね。

お盆の過ごし方に絶対的な決まりはなく、

地域や各家庭によって風習やしきたりがあると思いますのでそれに従って過ごすのが一番です。

少なくとも今の私たちがあるのは、先祖のおかげ。

お墓参りができなくても、先祖を思って手を合わせて、感謝するだけで十分かも知れません。

良いお盆休みを。

この記事を書いた人 文貴(fumitaka)


・ブロガー:2021年ブログ開設

・投資家:日本株投資歴39年
     つみたてNISA、iDeCoにてインデックス積立中

・フリーランス:2021年退職し、サイドFIREへ
 


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