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【盆棚(精霊棚)】の飾り方と必要なものお供えの仕方をわかりやすく解説

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お盆 イメージ
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更新日:2025/08/16

お盆が近づくと、亡きご先祖さまをお迎えする「盆棚(ぼんだな)」「精霊棚(しょうりょうだな)」の準備が始まります。

でも、初めてだと「何をどう飾ればいいの?」と戸惑う方も多いはず。

この記事では、盆棚の意味から飾り方、必要なものまで、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

お盆を迎える参考になれば幸いです。

お盆の準備は何をすれば良いの?

管理人
管理人

盆棚を飾りましょう。

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盆棚(精霊棚)とは?

盆棚(ぼんだな)とは、お盆の期間に故人やご先祖の霊を迎えて供養するために作る祭壇のことです。

お盆の時期にご先祖さまが家に帰ってこられる場所、休まれる場所として、お供え物や提灯、飾りを整えてお迎えします。

初盆の場合は、葬儀で使用した祭壇をそのまま保管しておき、盆棚として再活用する場合が一般的です。

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盆棚の準備時期

多くの地域では 8月13日(または7月13日)までに準備 を整えます。

12日までに組み立て、13日の夕方に迎え火を焚いて霊をお迎えするのが一般的です。

お盆飾りは8月1日から、少しずつ準備を進めてもOKです。

・福岡の場合は、8月9日までに祭壇を作るようです。
・筑豊の場合は、8月7日前後が主流になっています。

お盆の期間:8月13日~15日・16日
(地域によって東京などは7月、沖縄は変動あり)

盆棚に必要なもの一覧

種類目的・意味
精霊馬(しょうりょううま)
精霊牛(しょうりょううし)
キュウリで作る馬、ナスで作る牛。
霊が乗って帰ってくる乗り物。
盆提灯(ぼんちょうちん)ご先祖の霊が迷わず帰ってこられるように灯す。
初盆の場合は、「白提灯」も。
位牌・遺影故人やご先祖の位牌・写真を飾る。
水の子・閼伽水(あかみず)供養のための水と野菜を刻んだもの。
ほおずき魂が宿るとされる植物。飾りにも使われる。
お供え物季節の果物や菓子、そうめん、昆布など。
菰(こも)やござ盆棚の台座や背景に使用することも。
真菰(まこも)の敷物精霊棚に自然の素材を使って清浄な空間を作る。

基本的に精霊馬を飾るのは東日本のみで、西日本では飾らない地域が多いです。

精霊馬を飾らない西日本では、精霊馬ではなく精霊舟(精霊船)を作ります。

一般的に「初盆」もお盆も飾り方はほとんど変わりませんが、唯一「白提灯(しろちょうちん)」を飾る点が違います。

盆棚の基本的な飾り方

盆棚一例
盆棚一例

盆飾りの飾り方は地域の風習によりさまざまですが、一般的には、真菰(まこも)のゴザを台の上に広げ、中央に位牌を置いて、その周りを飾っていきます。

お供え物は中段や下段に配置し、提灯は棚の両脇に対で飾ります。

最下段又は一番手前にお参りの道具を置きます。

マコモは、イネ科マコモ属の水辺に群生する多年草です。
コモ(薦・菰)とも呼ばれ、古くから人々の生活の中で活用されてきた草のひとつ。

1.台を設置する

仏壇の前に座卓や小机を置いて、真菰(まこも)を敷きます。

2.位牌・遺影を中央に置く

最上段または中央にご先祖の位牌や遺影を配置します。

3.盆提灯を両脇に飾る

左右に1対で飾るのが基本です。

初盆の場合は、故人の魂が迷わないように、玄関や縁側の軒先に「白提灯」を飾ります。

初盆の白提灯は、亡くなって間もない故人を清浄無垢な気持ちで迎えるという意味で、白木に白紋天(しろもんてん)のものを選ぶのが一般的。
1回限りで、お盆が終わった後にお焚き上げすることが推奨されます。

※お花や灯明(ろうそく)も、左右対称に一対(2つ)飾るのが正式とされます。

スペースの関係で一つだけの場合は、向かって左にお花、右に灯明を置きます。

4.お供え物を並べる

故人の好きだった果物、菓子、季節の野菜などを並べましょう。

スイカなどに代表される夏の野菜や果物をお供えします。

5.精霊馬・精霊牛を飾る

キュウリ(馬)とナス(牛)に割り箸や爪楊枝で足をつけて、霊の乗り物として飾ります。

精霊馬は、ご先祖様が家に来る時に乗ります。
精霊牛は、ご先祖様が帰る時の乗り物です。
また、お供え物をたくさん積んで帰れるようにとの願いが込められています。

※ある地域では故人やご先祖様の霊は行き帰りどちらもきゅうりの馬に乗り、なすの牛にはお供え物などの荷物を載せて帰るとされています。

西日本ではあまり飾らず、長崎では精霊流し、広島等では灯籠流しが多いようです。

6.水の子(みずのこ)・閼伽水(あかみず)を置く

水の子
水の子

きゅうりやなすを賽の目に細かく刻んで洗米とともに小鉢、あれば蓮の葉に乗せてお供えします。
 
清らかな水をそえるのも忘れずに。

水の子は無縁仏(むえんほとけ)へのお供え物です。
無縁仏はご先祖様に付いて来るとされ、特に「餓鬼道(がきどう)」に落ちた無縁仏へ供えるとされています。

閼伽水(あかみず)は、仏教において仏前や墓前に供える清浄な水のことを指します。
※「argha」というサンスクリット語を音写したもの。

7.ほおずきを添える

「鬼灯」とも書きますが、彩りとしてだけでなく、霊の目印ともいわれています

ホオズキは、そのふっくらした形と炎の様なオレンジ色から、お盆に帰ってくるご先祖様や精霊を導く道しるべに見立てられ、仏壇や盆棚、精霊棚に飾られます。

※地域によっては、盆棚の四隅に青竹を立てて並べ、竹の上にしめ縄を張り巡らせて結界とし、しめ縄にはほおずきや昆布などを吊るす場合もあります。

お供えの手順

霊供膳(りょうぐぜん)
霊供膳(りょうぐぜん)

お供えの手順は、「ごはんのお供え」→「花のお供え」→「線香のお供え」→「仏壇に手を合わせる」といった順番で行います。

①浄水(お水・お茶)、飲食(ご飯)を供える

供える際に大切なのは、新鮮な飲み物を茶器に注ぐことです。
故人が好きだったコーヒーやお酒を供えても良いですし、用意できない日は水道水でも構わないので、毎朝新しいものと入れ替えましょう。

法事・法要などの際にお仏壇にお供えする精進料理のお膳を「霊供膳(れいぐぜん/りょうぐぜん)」と言います。

ご飯は炊きたてのものを用意し、自分たちが食べる前に仏壇へ供えるのが基本的な作法。

※お仏壇やご葬儀の祭壇にお供えする「精進料理」が簡単にできるセットもあります

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②お花を供える、または水を交換する

花立(はなたて)を仏壇の両脇に一つずつ置き、お花の香りや彩りを仏様に楽しんでもらいます。

③ロウソクに火を灯す

④お線香をあげ、手を合わせる

仏様はお線香の香りを食べるため、仏壇に手を合わせる際に焚くと供養になると言われています。

⑤ロウソクの火を消す

みそはぎ「禊萩」

みそはき
みそはぎ

みそはぎは、ちょうどお盆時期の8月半ばごろに盛りを迎える花です。

精霊棚のごはんの横に、ミソハギはお供えされることが多く、「盆花」とも呼ばれます。

餓鬼」とは、餓鬼道に落ちた亡者のことを言い、死後の世界で飢えと渇きに苦しむことになったとされています。

餓鬼は、喉が針のように細く、お腹がすいて食べ物を口にしようとすると燃えてなくなってしまうのだそうです。

みそはぎには、祖霊や餓鬼の喉の渇きを抑える作用があると言われています。

地域の風習も大切に

盆棚3段

地域によっては、五供(ごくう)(香・花・灯明・浄水・飲食(おんじき))を重視したり、組み立て式の祭壇を使ったり、四隅に竹を立てるなど、風習が異なります。

ご近所や親族に確認しておくと安心です。

どうすれば良いのか分からない時は、菩提寺の住職さんにお尋ねしましょう。

精霊メニュー

精霊棚のお膳メニューも宗派や地域によっては決まっていて、一例として
 
●13日(1日目)
  昼:だんご
  夜:うどん

●14日(2日目)
  朝:わらび豆腐のおつゆ
    漬物
  昼:小豆飯(ささげ)
    揚げ豆腐の煮しめ
  夜: 無し

 ●15日(3日目)
  朝:おはぎかおもち
  昼:小豆飯(ささげ)
  夜:そうめん

小豆とささげの違い

・小豆(あずき)
北海道などで多く栽培される豆。
煮ると皮が破れやすい。
小粒と大粒があり大粒は「大納言」といわれます。

・ささげ(大角豆)
関東・九州などでよく使われる豆。
皮が破れにくいため「切腹を連想させない」として、縁起が良いとされ赤飯に使われることが多い。
通常「ささげ」といわれているのは小粒の方です。

👉 特に関東や九州では「赤飯=ささげ」と考える方もいます。

お盆の迎え火・送り火

迎え火・送り火
迎え火・送り火イメージ

迎え火は、お盆の始まりにご先祖様の魂が迷わずに自宅へ帰ってくるための目印になるといわれています。

送り火は、ご先祖様の魂があの世へまっすぐ戻れるよう、お見送りのために焚きます。

迎え火…8月13日 (7月盆は7月13日)、薄暗くなってきたころ~日没前後
送り火…8月15日もしくは16日 (7月盆は7月16日)

外でおがらを焚く迎え火・送り火を行う場合は、自宅の玄関先、庭先が一般的です。

※地域によってはお墓で。

「おがら」は麻の皮をむいて乾燥させたものです。
麻は古くから、穢れ(けがれ)を祓い清める「清浄な植物」だと考えられてきました。
そのため、おがらを燃やすことは「清く穢れのない空間を作り出す」という意味も込められています。
お盆の時期になると、スーパーやホームセンター、お花屋さんなどで販売されています。

宗派によっては実施しませんし、マンション等では禁止されている場合もあるので事前に確認しましょう。

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精霊流し

精霊船
精霊船

例えば、長崎のお盆と言えば8月15日の「精霊流し」が有名です。

精霊流しの起源は、中国の「彩舟流(さいしゅうながし)」が日本に伝わったという説が有力とされています。

お盆の時、精霊は山の方からやって来て、川から海に帰ると古来から信じられていた為、精霊流しを行います。

故人を弔うために遺族が「精霊船(しょうりょうぶね)」と呼ばれる船を造ります。

主に長崎県や佐賀、熊本のごく一部で執り行われています。

私の田舎では、お盆前の8月7日に「施餓鬼供養」を行い、15日に「精霊流し」をしていました。

おそらく北部九州のお盆は8月13日~8月15日の実質3日間とするところが多いのではないかと思います。

16日は後片付けや日常への移行の日。

盆棚の後片付け

「白紋天」と呼ばれる白無地の提灯は初盆のみで使用するため、送り火で一緒に燃やす形で処分(ご供養)するか、お寺で「お焚き上げ」します。

お焚き上げとは、大切にしてきた物を手放す際、今までの感謝を込めて供養・焼却する儀式です。
特にお札、仏像、お位牌など魂が宿るとされる物。

まこも、蓮の葉、牛馬のお飾り、みそはぎなどは、基本的にその年限りのものですので、送り火で一緒に燃やしてしまうか、お塩でお清めした後に半紙などの白い紙に包み、自治体の処分方法に従って処分します。

レプリカのような材質なら、翌年以降も使って問題ありません。

福岡市では、8月15日夜にお盆のお供え物で不要になったものが収集されます。

盆棚、盆提灯やその他のお盆飾りは、翌年以降も繰り返し使います。

盆棚まとめ

盆棚の基本的な飾り方を紹介しました。

盆棚は、ご先祖様の居場所であり、ご先祖を迎えるための「心のよりどころ」です。

形式にとらわれすぎず、感謝の気持ちを込めて丁寧に準備すれば、それだけで立派な供養になります。

故人のことを思い浮かべること、思い出してあげることが一番の供養だと思います。

そしてその想いを言葉にして誰かに聞いてもらうと「弔い」になります。

「何から始めればいいか分からない」という方も、この記事を参考に、まずはできるところから準備を始めてみてはいかがでしょうか。

大きなスーパーだとお盆用品が売られているでそれで十分かと。
葬儀社等に頼めば豪華なセットやリースも可能です。

宗旨宗派、その地域によってしきたりは異なるので、迷った時は菩提寺の住職さんに相談するのが一番確実です。

良いお盆をお迎えください。

記事を書いた人 文貴(fumitaka)


・ブロガー:2021年ブログ開設

・フリーランス:2021年退職し、サイドFIRE
 


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