
更新日:2025/07/17
毎日暑いですね。
夏になると、スーパーやコンビニに「うなぎ」のポスターがずらりと並びます。
でもふと疑問に思いませんか?
「土用の丑の日」って何?
なぜこの日にうなぎを食べるの?
丑の日は1日だけ? それとも複数ある?
この記事では、「土用の丑の日」の意味や由来、2025年の日付、うなぎを食べる理由、そしておすすめの楽しみ方まで、わかりやすく紹介します。
土用の丑の日はうなぎを食べて夏を乗り切りましょう!

土用の丑の日はいつ?

今年は、7月19日(土)と7月31日(木)。
🌞 土用の丑の日とは?

「土用(どよう)」とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前、18~19日間の季節の変わり目期間のこと。
急激な気温の変化に体が疲れてしまう時期なので、旬のものを食べて体をゆっくりと休める期間といわれています。
土用の中で「十二支の丑(うし)の日」にあたる日が「土用の丑の日」です。
つまり「土用」+「丑の日」=土用の丑の日となります。
季節 | 二十四節気名 | 月 | 新暦の日付 |
---|---|---|---|
春 | 立春(りっしゅん) | 1月節 | 2月04日頃 |
雨水(うすい) | 1月中 | 2月19日頃 | |
啓蟄(けいちつ) | 2月節 | 3月05日頃 | |
春分(しゅんぶん) | 2月中 | 3月21日頃 | |
清明(せいめい) | 3月節 | 4月05日頃 | |
穀雨(こくう) | 3月中 | 4月20日頃 | |
夏 | 立夏(りっか) | 4月節 | 5月05日頃 |
小満(しょうまん) | 4月中 | 5月21日頃 | |
芒種(ぼうしゅ) | 5月節 | 6月06日頃 | |
夏至(げし) | 5月中 | 6月21日頃 | |
小暑(しょうしょ) | 6月節 | 7月07日頃 | |
大暑(たいしょ) | 6月中 | 7月23日頃 | |
秋 | 立秋(りっしゅう) | 7月節 | 8月08日頃 |
処暑(しょしょ) | 7月中 | 8月23日頃 | |
白露(はくろ) | 8月節 | 9月08日頃 | |
秋分(しゅうぶん) | 8月中 | 9月23日頃 | |
寒露(かんろ) | 9月節 | 10月08日頃 | |
霜降(そうこう) | 9月中 | 10月24日頃 | |
冬 | 立冬(りっとう) | 10月節 | 11月07日頃 |
小雪(しょうせつ) | 10月中 | 11月22日頃 | |
大雪(たいせつ) | 11月節 | 12月7日頃 | |
冬至(とうじ) | 11月中 | 12月21日頃 | |
小寒(しょうかん) | 12月節 | 1月05日頃 | |
大寒(だいかん) | 12月中 | 1月21日頃 |
📅 2025年の土用の丑の日はいつ?

2025年の夏の土用期間は、7月19日〜8月6日です。
土用入りは7月19日(土)、土用明けは8月6日(水)、8月7日(木)が立秋。
その間に丑の日は2回訪れ、以下の日付になります:
一の丑:7月19日(土)
二の丑:7月31日(木)
なぜ「うなぎ」を食べるの?
土用の丑の日が、夏ばかり話題になるのは、やっぱりうなぎが食べられるから。
うなぎは栄養価が高く、ビタミンAやB群、DHA、EPA、タンパク質が豊富。
暑さで体力が落ちやすい時期にぴったりの食材です。
日本では昔から、夏土用の期間は夏バテしやすいこともあり、「丑の日」に身体に良い「う」のつく食べ物(梅干し・瓜・うどんなど)を食べる「食い養生」の風習がありました。
奈良時代の和歌集「万葉集」第16巻にも大伴家持(おおとものやかもち)の「夏痩せにウナギを勧める歌」が収集されています。
ただ天然うなぎの旬は10〜12月。
水温が下がり始める10月ごろから冬眠に備え栄養を蓄えるため、最も脂がのって美味しい時期となります。
そのため、暑い夏の最中にウナギを食べる人は余りいなかったようで、この風習は江戸時代中期の学者・平賀源内(ひらがげんない)が広めたという説があります。
- 夏にうなぎが売れず困っていた鰻屋が源内に相談
- 源内が「本日土用丑の日、うなぎ召しませ」という貼り紙を提案
- 大ヒットし、「夏バテ防止にうなぎ」が定番に
土用の丑の日の楽しみ方
1. 定番の「うな重」や「ひつまぶし」

- ふっくらしたうなぎに甘辛いタレ。白ごはんと最強コンビ
- 家で食べるなら、タレを追加して温め直すとふわっと仕上がる
2.せいろ蒸し

「せいろ蒸し」は柳川の名物郷土料理。
福岡では「うなぎといえば柳川」というほど有名。
3. スーパーやコンビニのうなぎを賢く選ぶ

- 値段と産地をチェック。国産は味が濃厚で香りも良い
- 冷凍うなぎはフライパン+酒蒸しで温めると専門店風に!
4. うなぎ以外でもOK!
昔の風習では、「丑」にちなんで「う」のつく食べ物を食べると良いとされていました。
- うどん
- 梅干し
- うり(瓜)
うなぎが苦手な人でも、ちゃんと「土用の丑の日」を楽しめますよ。
5.土用卵(どようたまご)

「夏の土用」の期間に鶏が産む卵のことを「土用卵」と言います。
卵は一年中販売されていますが、「夏の土用」の時期に産み落とされる卵は特に栄養価が高くなると言われています。
卵がぜいたく品だった時代には、夏バテにはぴったりの食材だったのでしょうね。
お勧めは「うずらの卵」。
「う」が付いてますし、うずらの卵は、にわとりの卵に比べて黄身の割合が1.2倍で味が濃厚です。
また、うずら卵には良質なたんぱく質のほか、ビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養が豊富に含まれています。
お弁当に「うなぎ」は無理でも、替わりに「う」の付くうずらの卵はいかが。
何で今日はうずらの卵なの?と聞かれたら、ぜひ「土用の丑の日」の意味を教えてあげてくださいね。
6.丑湯(うしゆ)
土用の丑の日には、もう一つ「丑湯(うしゆ)」として、暑気払いの薬草である桃の葉をお風呂に浮かべ、「桃の葉湯」を楽しむ風習もありました。
今と違って、毎日入浴できなかった時代「丑の日のお風呂」は、特別に爽やかなものとされ、江戸時代には「桃の葉」を入れた「桃湯」が「丑湯」として定着していたようです。
桃の葉には、夏の肌トラブルを改善する豊富なタンニンが含まれています。
タンニンがもつ消炎・解熱作用により、肌の炎症を抑えてくれるので、あせもやしっしん、虫さされ、日焼け後の肌の赤みを抑えたい時にも効果が期待できます。
ぜひお試しください。
薬草 | 期待できる効能 |
菖蒲(しょうぶ)※ | 疲労回復、リラックス、血行促進、冷え性・肩こりの緩和など |
枇杷葉(びわよう) | 暑気払い、あせも・湿疹の予防、美肌・美白、 疲労回復・冷え性の緩和、捻挫・打撲の緩和など |
金銀花(すいかずら) | 神経痛・腰痛・関節痛 ・打撲・痔の緩和など |
十薬(どくだみ) | あせも・湿疹の予防、美肌、保温、肩こり・腰痛の緩和、疲労回復など |
薄荷(はっか) | 血行促進、冷え性の緩和、クールダウンなど |
熊笹(くまざさ) | 体臭・加齢臭の予防、肩こり・冷え性の緩和など |
スギナ | にきび・あせも・湿疹の予防、むくみ解消、デトックスなど |
ジャーマンカモミール (カミツレ) | 湿疹・肌荒れの予防、保湿、神経痛・腰痛の緩和、リラックスなど |
ローズマリー | リフレッシュ、血行促進、筋肉痛予防、美肌など |
レモングラス | リラックス、疲労回復、デオドラントなど |
※こどもの日に有名な菖蒲湯に使われるサトイモ科の菖蒲。
ふるさと納税おすすめ
楽天ふるさと納税


Amazonふるさと納税

土用の期間にやってはいけないことは?
土用は、季節の変わり目であり、体調を崩しやすい時期です。
医学が発達していない時代、この季節は体調を第一に静かに過ごすことがよいと考えられていました。
そのため、土用期間には生活環境が変わるような新しいことは避けるべきとされていました。
・新居購入
・就職や転職
・結婚や結納
・開業や開店
土用の丑の日まとめ|“夏を乗り切る知恵”だった!
ポイント | 内容 |
---|---|
由来 | 江戸時代、平賀源内の発案とされる説 |
意味 | 季節の変わり目「土用」の丑の日 |
食べる理由 | 夏バテ予防にうなぎが最適だった |
2025年の日付 | 7月19日(土)/ 7月31日(土) |
土用の丑の日をご紹介しました。
単なる「うなぎを食べる日」ではなく、昔の人々の知恵と習慣が詰まった大切な日です。
うなぎでスタミナアップ!
「う」のつく食べ物で運気アップ!
今年はちょっと贅沢にうなぎを味わって、夏の暑さを元気に乗り切りましょう!
・ブロガー:2021年9月ブログ開設
・趣味:旅行(国内・海外)、食べ歩き、写真撮影
コメント