
更新日:2025/10/16
2025年10月、金価格がついに1グラムあたり22,000円を突破し、過去最高値を更新しました。
ニュースやSNSでも「金が高すぎる」「今から買っても大丈夫?」という声が多く聞かれます。
この記事では、金価格が高騰している背景を整理しつつ、「今買うべきか?」という疑問に対して、投資スタイル別の判断基準と注目されている金地金(インゴット)という選択肢を解説します。
金に投資するかどうか判断の助けになれば幸いです。

金投資しても大丈夫?

ポートフォリオを考えて、長期保有するならおすすめ。
金価格は?

2025年10月15日現在、金価格が過去最高水準に達しています。
金価格が高騰している理由
- 地政学リスク(ウクライナ・中東)による安全資産需要
- 円安の進行により円建て価格が上昇
- 中央銀行による金の大量購入
- インフレ懸念と米FRBの利下げ期待
参考データ:各国・地域の中銀が積極的に金購入-月間80トン、85億ドルのペース – Bloomberg
今後の金価格の見通しは?
AI予測では、2035年に最大34,200円、2045年には最大5万円に達する可能性も。
ただし短期的には調整局面もあり得ます。
今買うべき?判断ポイントを整理
投資スタイル | 金の推奨割合 | 購入戦略 |
---|---|---|
保守型 | 5〜10% | インフレヘッジとして少額購入 |
バランス型 | 10〜20% | 分散投資の一環として段階的購入 |
積極型 | 20〜30% | 長期上昇を見込んで積極的に購入 |
金を資産全体の一部として保有することは十分有りでしょう。
例えばコア資産として90%をインデックス投資に、サテライト資産として10%を金で持つのは推奨されます。
※ポートフォリオの考えかたはこちらの記事にまとめています。
金地金という選択肢が有力な理由
- 実物資産として保有でき、信用リスクゼロ。世界中で価値を保つ。
- 価格乖離が少なく、金価格にほぼ連動。
- 全国の地金商で売却可能。
金地金の主なデメリット、注意点
分類 | デメリット内容 | 補足 |
---|---|---|
収益性 | 配当・利息が一切ない | 保有してもインカムゲインなし。 値上がり益のみが収益源。 |
価格変動 | 市場価格が日々変動し、予測困難 | 有事の金とされるが、短期では逆に下落リスクもある |
スプレッド | 売買価格差(スプレッド)が大きい | 実質的な手数料。 短期売買では損失要因 |
手数料 | 購入・売却時に別途手数料が発生 | 例:田中貴金属工業では最大16,500円/本 |
保管コスト | 自宅保管は盗難リスク、貸金庫は有料 | 安全性確保には追加コストが必要 |
流動性 | 店頭買取は即時性に欠ける場合あり | ETF等と比べて売却までの時間が長い |
税制 | 譲渡所得扱いで確定申告が必要 | 5年未満は控除50万円、5年以上は2分の1課税 |
制度対象外 | NISA・iDeCoの対象外 | 税制優遇制度が使えない |
為替影響 | 円建て価格はドル相場に左右される | 為替リスクを内包 |
福岡市で金地金を購入するなら?
購入時はスプレッド(買値と売値の差)や保管方法(自宅 vs 貸金庫)も含めて総合的に検討しましょう。
もちろん金地金以外に「金上場投資信託」、「純金積立」の選択肢もあります。
ギンザタナカ 福岡店
日本マテリアル 福岡支店
金地金まとめ
金価格が高騰している今、金を買うべきがとうか金地金(インゴット、ゴールドバー)を例に紹介しました。
資産運用を考えた場合、金をポートフォリオに加わえる選択肢は十分有りです。
金地金は、「守りの資産」として、インフレを考えたときに非常に相性が良く、全資産の5~20%程度は保有すべきと考えます。
但し、金地金の購入にはデメリットもあり、金価格が高騰している今こそ、冷静な判断が求められます。
短期利益は期待し過ぎないようにしましょう。
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