
更新日:2025/10/06
秋の風が心地よくなってくると、街では着物姿の子どもたちを見かけるようになります。
そう、七五三の季節です。
「七五三」は、子どもの健やかな成長を願って神社に参拝する、日本ならではの伝統行事。
ですが、実際には「何歳で祝うの?」「数え年と満年齢、どっち?」「神社では何をするの?」など、初めての方にはわかりづらい点も多いものです。
この記事では、七五三の意味や由来をわかりやすく解説するとともに、実際の神社参拝の流れや準備すべきこと、よくある疑問までまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。

今年の七五三はいつ?

2025年11月15日(土)。
七五三の由来
七五三(しちごさん)は、子どもの健やかな成長を祝う日本の伝統行事です。
3歳・5歳・7歳の節目に神社へ参拝し、神様に感謝と今後の加護を祈願します。
もとは、3歳の「髪置き」、5歳の「袴着」、7歳の「帯解き」と別々の儀式でした。
- 3歳:髪置(かみおき)=髪を伸ばし始める儀式
- 5歳:袴着(はかまぎ)=男児が初めて袴を着る儀式
- 7歳:帯解(おびとき)=女児が本格的な帯を締める儀式
現代に比べて医療の発達が未熟で衛生面もよくなかった昔は、子どもの死亡率がとても高く「7歳までは神のうち(神の子)」として扱われ、7歳になって「氏子入り」をして氏神様にお参りをし、初めて一人前であると認められていました。
江戸時代後期になって一般的に広がり、11月15日という日程で、行われるようになりました。
11月15日が七五三の日として定着したのは、第二次世界大戦(太平洋戦争)後です。
何歳で祝う?数え年と満年齢の違い
年齢 | 性別 | 意味 | 数え年 or 満年齢 |
---|---|---|---|
3歳 | 男女 | 言葉を話し始める時期 | 両方OK(地域差あり) |
5歳 | 男児 | 社会性・礼儀の芽生え | 両方OK(満年齢が主流) |
7歳 | 女児 | 大人の装いを始める時期 | 両方OK(満年齢が主流) |
もともとは数え年の3歳、5歳、7歳で行われていましたが、今は満年齢が主流のようです。
神社参拝の流れと準備するもの
参拝の基本ステップ
1.神社選び
地元の氏神様 or 有名神社(太宰府天満宮・筥崎宮など)
2.予約
祈祷は事前予約が必要な場合あり
3.服装
和装(着物・袴) or フォーマル洋装
4.初穂料の準備
5,000円〜10,000円が相場(のし袋に「御初穂料」)
持ち物チェックリスト
- のし袋(御初穂料)
- 着替え(子どもが疲れたとき用)
- 飲み物・軽食
- カメラ・スマホ
- 雨具(11月は天候不安定)
神社一例(福岡県内)
筥崎宮

期 間 | 七五三祈願随時受付 |
---|---|
受 付 | 9:00~16:30(予約不可・随時受付) |
所要時間 | 約15分(ピーク時は約30分) |
初 穂 料 | お子様1名につき5,000円となっております。 |
授 与 品 | 千歳飴、お守り、祝い袋(文房具セット他) |
備 考 | 受付:個人/団体 出張:不可 ※本殿での結婚式、神事中はご祈願お受付を出来かねる場合がございます。 ご予定されておられる日時のスケジュールにつきましては、 事前にお電話(092-641-7431)でのご確認をお勧めします。 |
太宰府天満宮

お子様には、お守りとともに、千歳飴や文房具などが入ったお祝い袋を授与いたします。
またお祝いに梅ヶ枝餅1個と交換できる引換券をお渡ししています。
〈七五三祭〉 | |
日時 | 11月15日 9時30分 |
場所 | 御本殿 |
一般のご参列 | ご自由にご参列いただけます。 ご参列される方は受付をお済ませください。 |
初穂料 | お子様1名につき 5,000円以上 |
七五三祈願 | |
時期 | 七五三祈願は通年承っております。 混み合う時期を避けて、安心安全にお参りください。 ※千歳飴のご用意は例年10月頃~12月頃までとなっております。 |
時間 | 8時45分頃〜18時頃 ※ご祈願は祭典や催しがある場合は、しばらくお待ちいただくことがございます。 |
初穂料 | お子様1名につき 5,000円以上 |
よくある疑問と注意点(FAQ)
- Q七五三は必ず11月15日に行うべき?
- A
いいえ。正式な日付は11月15日ですが、混雑や家庭の都合により10〜11月の週末に分散して行うのが一般的です。
- Q神社参拝はどこで行う?
- A
基本は氏神様ですが、ゆかりのある神社や有名神社でも構いません。
- Q兄弟一緒に祝ってもいい?
- A
もちろんOK。年齢が近ければ同時参拝が効率的です。
- Q写真スタジオと神社、どちらが先?
- A
午前中に神社参拝 → 午後に写真撮影が一般的。逆でも問題ありません。
- Q千歳飴の意味は?
- A
長寿を願う縁起物。細長い形に「長く健やかに」の願いが込められています。
七五三まとめ
七五三は、子どもの成長を祝うだけでなく、家族の絆を深める大切な節目です。
七五三の儀式を終えると、晴れて地域社会の一員として認められるようになったとされています。
意味や由来を知った上で、神社参拝をより心に残るものにしましょう。
・ブロガー:2021年9月ブログ開設
・趣味:旅行(国内・海外)、食べ歩き、写真撮影
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