
更新日:2026/09/05
ソフトバンクグループ株式会社は、2026年8月24日、第70回無担保社債(愛称:福岡ソフトバンクホークスボンド) の発行を発表しました。
国内企業が発行する個人向け社債では過去最大規模となります。
9月4日、利率年4.75%に決定。
本記事では、公式発表に基づき、
- 発行条件
- 特典
- 安全性・リスク
- 投資判断のポイント
を整理します。
投資判断の一助になれば幸いです。

ソフトバンクグループの社債って大丈夫なの?

リスクを考えてね。
商品概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ソフトバンクグループ株式会社第70回無担保社債 |
| 愛称 | 福岡ソフトバンクホークスボンド |
| 期間 | 7年 |
| 格付け | A(JCR:株式会社日本格付研究所) |
| 発行額 | 1兆円 |
| 販売期間 | 2026年9月7日(月)9:00〜9月16日(水)14:30 |
| 利率 | 年4.750%(税引前) 年3.785%(税引後) |
| 利払日 | 毎年3月17日・9月17日(年2回) 初回利払日:2027年3月17日 |
| 利金計算 | 最終利金額はショート・ラスト・クーポンで計算 |
| 発行日 (受渡日) | 2026年9月17日(木) |
| 償還日 | 2033年9月16日(金) |
| 発行価格 | 額面100円につき100円 |
| 買付単位 | 100万円以上・100万円単位 |
| 特典 | 「お父さん応援隊長 サイドポケットトートバッグ」 |
引受会社
| 引受会社(11社) |
|---|
| ・野村證券株式会社 |
| ・大和証券株式会社 |
| ・SMBC日興証券株式会社 |
| ・みずほ証券株式会社 |
| ・三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 |
| ・SBI証券(1,000億円) |
| ・岡三証券株式会社 |
| ・岩井コスモ証券株式会社 |
| ・東海東京証券株式会社 |
| ・水戸証券株式会社 |
| ・西日本シティTT証券株式会社 |
販売会社
| 販売会社 |
|---|
| ・楽天証券株式会社 |
特典:お父さん応援隊長 サイドポケットトートバッグ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 内容 | お父さん応援隊長 サイドポケットトートバッグ |
| カラー | 黒(生地) 白(転写・シルクプリント1C) 黄色(ファスナー部:PANTONE 123C) |
| 素材 | ポリエステル |
| 配布形式 | 購入金額に関わらず、お一人さま1点まで |
| 景品サイズ | 約 W400 × H350 × D14mm (ポケットサイズ:約 W185 × H145mm) |
| 景品箱サイズ | 約 W138 × H207 × D25mm |
| 発送時期 | 2027年2月下旬頃予定 |
ソフトバンク社債では、ホークス関連の特典が恒例となっており、 今回の第70回社債では、購入者全員に「お父さん応援隊長 サイドポケットトートバッグ」がプレゼントされます。
■ 利率は9月4日(金)に決定
利率:年4.75%(税引前)
■ 購入単位は100万円以上(100万円単位)
買付単位は 100万円以上・100万円単位。
少額から投資できる商品ではないため、 ある程度まとまった資金が必要になります。
■ 安全性・リスクの整理
ソフトバンクグループの信用力がすべて
ソフトバンクグループの格付けは、主要格付機関で評価が分かれています。
- 日本格付研究所(JCR):A(投資適格)
- S&Pグローバル・レーティング:BB+(非投資適格)
国内では投資適格と評価されている一方、 海外では投資適格級を下回る評価となっており、格付けの見方が一致していない点は重要です。
無担保・無保証
本社債には担保・保証はありません。
途中売却時の価格変動リスク
市場金利や信用状況によっては、 途中売却で元本割れの可能性があります。
流動性リスク
株式ほど頻繁に売買される商品ではないため、 売却したいタイミングで売れない可能性があります。
ソフトバンクグループは「安全な企業なのか?」
ソフトバンクグループは巨大企業であり、 国内の格付けはA(投資適格)と評価されています。
一方で、海外ではBB+(非投資適格)とされるなど、財務の変動性が大きい企業であることも事実です。
- 投資事業の損益が大きく振れるため、「極めて安定した企業」ではありません。
社債は元本保証ではないため、発行体の信用力をどう評価するかが重要 です。
⚠️ 個人向け社債に頼らざるを得ない「本当の理由」
理由はシンプルで、「プロ(機関投資家や大手銀行)が、SBGにお金を貸してくれなくなったから」です。
1. プロの世界には「格付け」の厳しいルールがある
生命保険会社や年金基金などの「機関投資家」は、顧客の大事な資産を運用しているため、「格付けがBBB(トリプルB)以上の安全な企業の社債しか買ってはいけない」といった厳格な社内ルールを持っています。
しかし、SBGの格付けは海外大手のS&Pなどで「BB+(投機的水準=ジャンクボンド)」とされています。
さらに直近の2026年3月には見通しが「ネガティブ」に引き下げられるなど、プロから見ると「リスクが高すぎる投資先」に分類されています。
そのため、プロの市場で社債を発行しても買い手がつきません。
2. 銀行からの融資も限界
日本のメガバンクも、SBGに対してすでに巨額の融資を行っており、これ以上一社にリスクを集中させることが難しい(与信枠の限界)状態にあります。
2026年3月、SBGは生成AIの雄である米OpenAIへの追加出資などを目的として、総額400億ドル(約6.3兆円)という巨額の無担保ブリッジファシリティ(つなぎ融資)契約を締結。
この融資を主導したのが、国内メガバンク3行(みずほ、三井住友、三菱UFJ)と、米大手のJPモルガン、ゴールドマン・サックスの計5行。
3. 「規制」がない個人投資家が最後の砦
そこで白羽の矢が立つのが、日本の「個人投資家」です。
個人には「格付けBB以下は買ってはならない」という規制がありません。
「銀行に預けても利息はほぼゼロだが、ソフトバンクなら4.75%も貰える。
あの孫さんの会社だから大丈夫だろう」と考える個人マネーが、日本には大量に眠っています。
SBGからすれば、「プロが買ってくれない以上、高い利息(コスト)を払ってでも、個人から集めるしかない」というのが本音です。
債券・預金商品の比較
| 名称 | 利率・金利 (年/税引前) | 概要 |
|---|---|---|
| ソフトバンクグループ株式会社 第70回無担保社債 (愛称:福岡ソフトバンクホークスボンド) | 4.75% | 100万円以上100万円単位で 買付可能。 債券は元本保証がありません。 |
| 個人向け国債 変動10年(第197回) | 1.87% | 国が毎月発行する債券。 1万円以上1万円単位で買付可能。 発行から1年経過すれば 中途換金が可能で、 原則として元本割れがありません。 利率は半年ごとに変動し、 下限金利は0.05%。 |
| 三菱UFJ銀行 スーパー定期(7年) スーパー定期300(7年) ※2026/8/24時点 | 1.100% | 預金金利が満期まで適用される商品。 1円以上で預入可能。 預金は1金融機関につき 元本1,000万円までと 破綻日までの利息が保護されます。 |
今回の社債に100万円を投じた場合の利息332,500円(税引前)は、個人向け国債(変動10年)の約2.5倍に相当します。
この高利回りは、ソフトバンクグループの信用リスクを投資家が引き受けることで成立しています。
※キャンペーンを利用すると、定期預金でも利率はアップします。
どんな人に向いているか
向いている可能性がある人
- ソフトバンクグループの信用力を許容できる
- 7年間使わない資金がある
- ホークスファンで応援も兼ねたい
- 年2回の利払いで安定したキャッシュフローを求める
向いていない人
●数年以内に資金が必要
→ 7年の長期商品であり、途中売却では 元本割れの可能性が高い。
●元本割れの可能性を許容できない
→ 社債には、元本保証はありません。
●社債の仕組みを理解できない人
→ 金利変動・信用リスク・流動性リスクなど、理解していないと適切な投資判断ができません。
筆者の結論
筆者の結論として、仮に投資資金1,000万円があったとしても、本社債に投資してよい上限は10%(100万円)までと考えています。
もし安全性を重視するなら、今回の7年債は「なし(見送り)」を強く推奨。
無担保・無保証であり、途中売却では元本割れの可能性が高く、格付け評価も国内と海外で分かれるため、投資資金の大部分を投じるのは適切ではありません。
今後7年の間に、AIバブルの崩壊、アメリカの深刻な景気後退、あるいは予期せぬ金融危機が1度でも起きれば、SBGの保有株(Arm株など)は暴落し、資金繰りは直撃を受けます。
分散投資の中で一部を割り当てる範囲に留めるべきです。
重要:今回の7年債に投じる100万円は、「突然0円になっても生活に1ミリも影響しないお金」であることが前提条件です。
発行体(ソフトバンクグループ)の財務は、英Arm株やAI投資の評価に強く依存します。
安全性を重視する投資家には向きません。
※ポートフォリオの考え方はこちらの記事を
社債と株の「リスクとリターン」直接比較
ソフトバンクグループに投資するなら、社債と株のどちらが自分に合うのか。
まずは「最悪のケース」「成功した時のリターン」「資金の自由度」という3つの軸でシンプルに比較してみます。
| 項目 | SBGの個人向け社債(7年) | SBGの株式(9984) |
|---|---|---|
| 最悪のケース(倒産時) | 0円(紙切れ) | 0円(紙切れ) |
| 成功した時のリターン | 7年で+332,500円(固定) | 2倍、3倍、それ以上も可能(上限なし) |
| 資金の自由度(流動性) | 7年間、実質的に引き出せない 途中売却は元本割れリスク大 | いつでも市場で売却して現金化できる |
「リスクに対するリターンの大きさ(コスパ)」を考えるなら、7年も資金が縛られる社債よりも、株を買う選択肢もあり。
筆者の場合は断然株式投資ですが、株式投資の経験がない人は少しハードルが高いかもしれません。
ソフトバンクグループ社債まとめ

ソフトバンクグループ第70回無担保社債(愛称:福岡ソフトバンクホークスボンド)を解説しました。
利率は 2026年9月4日(金)、年4.75%(税引き前)に決定。
社債は無担保・無保証であり、途中売却では元本割れの可能性が高く、分散投資が基本となる商品です。
投資するかどうかは、プロ(機関投資家)が「格付けがBB+(ジャンクボンド)だから顧客の資産では買えない」リスクを、あなたが100万円分肩代わりする覚悟があるか、この一点に尽きます。
最終的に、この社債を買うかどうかは、次の3つのタイプのどれに自分が当てはまるかで決まります。
① 安全性重視型
「プロが買わない(買えない)ジャンク水準の債券に、自分の大事な100万円を7年間も拘束させるわけにはいかない」と、安全性を最優先して見送る判断。
② 「破綻しない」への賭け型
「格付けはBB+だが、国内評価はAだし、孫正義氏の手腕や英Armなどの資産価値を信じる。7年以内に倒産する確率は極めて低い」と、リスクを織り込んで4.75%の金利を取りに行く判断。
③ ポートフォリオでの分散型
「手元にある1,000万円のうちの100万円(全体の10%)なら、万が一のことがあっても致命傷にはならない。リスク資産として割り切って購入する」という資産配分の判断。
まさに「100万円が最悪ゼロになっても、自己責任として納得できるか」という覚悟の有無が、この社債を買うかどうかの境界線になります。
100万円投資した場合の332,500円(税引き前)というリターンと、ソフトバンクグループの「7年間の財務リスク」を天秤にかけ、最終的な投資判断を下しましょう。
※9/7(月)9:00より先着順で販売開始の予定です。
SBI証券は10:00から。







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