更新日:2023/04/21
あなたは楽天銀行口座お持ちですか。
楽天経済圏を利用する人には便利な銀行ですね。
楽天銀行株式会社(5838)は、2023年3月22日東京証券取引所に上場承認され、
4月21日にIPO(新規上場)することが決定しました。
「新規公開株」聞いた事はあるけれどよくわからならい。
「未公開株」何となく儲かりそう。
そんな人の為に今回は、楽天銀行のIPO申し込み方法についてマネックス証券を例に解説します。
興味ある人はぜひチェックしてみて下さい。
新規公開株(IPO)って何?
IPOとは、Initial Public Offering(イニシャル パブリック オファリング)の各頭文字を取ったもので、一般に株式等を新規公開する、もしくは株式等の公募による募集や売出しを指します。
日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」とも呼ばれます。
新規公開株(IPO)は、それまで証券取引所に未上場だった企業が新規に上場する際に新株の発行(公募増資)や売出をおこなう株式のことです。
すでに上場している企業が、新たな資金調達を目的として、新株の発行(公募増資)や売出をおこなうことを、公募増資・売出(PO)と呼びます。
言い換えると、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることですね。
未公開株詐欺にご注意を
公開(上場)していない株式の購入名目でお金をだまし取る詐欺。
「必ずもうかる」「必ず上場する」「あなただけ特別にご紹介」「高値で買い取る」などのセールストークが用いられる。
そして、その株式(発行会社)は架空であるか、実在していても上場の見込みが全くない場合が多い。
お金を振り込んだら戻ってきませんのでご注意ください。
「名義貸し」は違法行為です。
楽天銀行事業内容(概要)
楽天銀行は、楽天グループ株式会社が100%出資するインターネットを活用したネット銀行です。
店舗を持たないため、振込やATMの手数料などを安く提供しています。
公開価格が上限で決まった場合、時価総額は約2380億円。
・楽天銀行×楽天証券口座連携サービス「マネーブリッジ」設定口座数400万口座突破!
楽天銀行(5838)詳細情報
銘柄名 | 楽天銀行株式会社(5838) | |
---|---|---|
事業内容 | インターネット銀行 | |
市場 | 東証プライム | |
新株式発行及び株式売出決議 | 2023年03月22日(水) | |
有価証券届出書提出 | 2023年03月22日(水) | |
仮条件提示 | 2023年04月05日(水) | |
仮条件 | 1,300~1,400円 | |
ブックビルディング(需要申告)期間 | 2023年04月05日(水)18:00~2023年04月11日(火)11:00 | |
募集・売出価格確定 | 2023年04月13日(木) | |
抽選日 | 2023年04月13日(木) | |
募集・売出価格 | 1,400 | |
募集・売出期間 | 2023年04月14日(金)0:00~2023年04月19日(水)11:00 | |
払込期日 | 2023年04月20日(木) | |
上場日 | 2023年04月21日(金) | |
申込数単位 | 100株 | |
公募数 | 5,555,500株 | |
売出数 | 28,363,400株(国内)25,587,900株(海外) 合計 53,951,300株 | |
取扱証券会社 | 大和証券(共同主幹事) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) 楽天証券 みずほ証券(共同主幹事) 野村證券 SMBC日興証券(共同主幹事) ゴールドマン・サックス証券(共同主幹事) マネックス証券 松井証券 CONNECT |
・楽天銀行売り出し価格は4月13日確定、上場日は4月21日。
募集・売出価格 1,400円
・株主は楽天グループのみとなっており、今回のIPOで楽天グループは5,395万株を売却。
売却額は755億3千万。
楽天グループは、2022年12月期の連結決算で3728億円の最終赤字を計上。
楽天モバイルの基地局整備投資に金がかかり、財務状況は悪化。
虎の子の楽天銀行を上場させても追いつかない状況。
2023年3月16日、格付投資情報センター(R&I)は、楽天グループの発行体格付けについて
「BBB+トリプルBプラス」に引き下げると発表。
一般に格付がBB(ダブル・ビー)以下の債券は相対的にリスクの高い債券と位置付けられています。
今後も楽天グループの格付けは下がると予想します。
申し込み方法(マネックス証券の場合)
マネックス証券を例に申し込み方法を解説します。
基本的な流れはどこの証券会社でも同じです。
1銘柄情報の確認
・新規公開株の「取扱銘柄一覧」から、銘柄の情報・日程を確認します。
・目論見書を読み、会社概要・発行概要等を確認します。
2残高の確認とご入金
銘柄・数量・価格などブックビルディング(需要申告)内容を決定し、
証券総合取引口座に申告に必要な額以上のお預り金残高(買付可能額)があることを確認します。
お預り金残高が不足する場合は、入金します。
入金は即時・無料でもできます。
3ブックビルディングへの参加
ブックビルディング期間中(最終日の締め時間まで)に、需要申告します。
需要申告するには、目論見書の電子交付契約が必要です。
4募集・売出価格等の確認
募集・売出価格等を、ウェブサイト上で確認します。
(募集・売出価格等の決定は、各銘柄の「詳細情報」画面でご確認ください。)
5抽選結果の確認
「需要申告・購入申込状況」画面で、抽選結果を確認します。
また、当選・落選の結果についてはメールでもご連絡いたします。
6購入の申込
当選した場合は、目論見書の内容を再度確認し、購入を申込みます。
目論見書は、「申込」をクリックした詳細画面の「申告情報」の下に、電子交付されます。
購入しないことや、申込数量の一部だけを購入することも可能です。
お申込期間については、各銘柄の詳細情報でご確認ください。
以上が申し込む場合の大まかな流れです。
購入希望者が多ければ、
マネックス証券の場合は、公正な抽選(コンピューターで無作為に抽選)を行い、
当選および補欠を決定します。
また申告相当額は、需要申告中は、他の取引には利用出来ず「拘束された状態」になります。
今回の場合は上限が1,400円なので100株申し込む場合、14万円必要です。
楽天銀行購入申し込み期間
2023年4月14日(金)午前0時 〜 4月19日(水)11時
楽天銀行(5838)、楽天グループ(4755)ってどうなの?
同社が2023年2月に発表した前期(2022年12月期)決算は、
営業損失が3639億円と前々期の1947億円から87%拡大、過去最大の赤字となった。
モバイルセグメントにおける2022年度の売上収益は3,687億円(前年比62.0%増)と大幅増収。
営業損失は4,928億円を計上。
2022年12月期決算はこちらから
楽天市場などのインターネットサービスや楽天カードなどフィンテック事業では稼いでいます。
それらの利益を楽天モバイルのセグメント損失4928億円が吹き飛ばしているというのが今の楽天グループの赤字構造。
問題はこれから先回復するかどうか。
やはり楽天モバイルが黒字になるかどうかに楽天グルーブの命運がかかっている。
私の場合だと、離島や地方での利用、山歩きなどを考えると基地局の多いdocomo一択。
2022年(令和4年)4月23日に発生した知床遊覧船沈没事故が象徴的でしょう。
たまたまだと思いますがドコモだけ携帯の電波が届いた。
楽天モバイルの通信エリアはこちらから
※安さを求めるならこちらもあります。
楽天モバイルが巻き返すのはかなり厳しいと思います。
基地局の整備にはまだまだ投資が必要で、今後有利子負債が膨らみ、バランスシートはさらに悪化が世予想されます。
楽天銀行IPOまとめ
楽天銀行のIPOについて解説しました。
楽天銀行のIPOは、マネックス証券だけでなく、楽天証券を始め取扱証券会社から可能です。
※申し込んですぐ取引が開始出来るのは、 松井証券まず申し込み(ブックビルディングに参加)しないと購入出来ません。
仮に当選し購入出来たとしても初値が公募価格より高くなるかどうかは誰にも判りません。
勝率が高いとされるIPO投資でも、初値が公募価格より低くなる場合があります。
特に今はシルバーゲート銀行、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行が破綻し、クレディ・スイスの経営問題など金融不安が拡がっています。
楽天銀行の初値がどれくらいなのか、楽天モバイル、樂天グループがどうなるのか今後の行方が気になるところです。
投資は自己責任、自己判断で行いましょう。
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