更新日:2024/10/09
東京地下鉄(東京メトロ)が東京証券取引所プライム市場に2024年10月23日付で上場します。
東京メトロ株は、国が53.4%、東京都が46.6%を保有しています。
上場に伴い、2億9,050万株を売り出します。
想定発行価格1100円を基にした試算によると、時価総額は6400億円規模。
2018年に株式を上場した携帯キャリアのソフトバンク(7兆円規模)以来の大きさとなります。
仮条件は10月7日(月)、公開価格は10月15日にそれぞれ決定されます。
銘柄コードは「9023」。
東京メトロ株は急成長する銘柄ではないが、景況感に左右されずに、ある程度安定的な業績が見込めるという点がポイントで、初心者がIPOを体験するにはおすすめ。
そこで今回はIPOに必要な手続きをご紹介します。
ぜひ自分で判断して良さそうであれば、需要申告(ブックビルディング)期間中に需要申告(購入希望のお申し出)を行ってください。
東京メトロ株を購入するにはどうすれば良いの?
証券会社で需要申告しよう。
IPO(新規公開株とは)
IPO(新規公開株)とは、「Initial Public Offering」の略で、限定された株主にのみ所有を認めていた未上場会社の株式(未公開株)を、初めて証券取引所を通して株式市場に公開し、不特定多数の投資家に向けて株式を売り出すことをいいます。
新規公開株を購入するには、「ブックビルディング」という需要申告を行い、抽選に当選する必要があります。
「東京地下鉄株式会社」ってどんな会社?
会社名 | 東京地下鉄株式会社(英文社名:Tokyo Metro Co.,Ltd.) |
市場・コード/業種 | プライム市場・9023/陸運業 |
所在地 | 〒110‐8614 東京都台東区東上野3-16-6 |
代表者 | 代表取締役社長/山村 明義 |
事業の内容 | 1. 旅客鉄道事業の運営 2. 都市・生活創造事業の運営 ・ 流通事業(駅構内店舗、商業施設の運営など) ・ 不動産事業(オフィスビルの賃貸など) ・ 情報通信事業(光ファイバーケーブルの賃貸など) |
東京メトロの株主
東京メトロ株は、国が53.4%、東京都が46.6%を保有しています。
売出人は財務大臣及び東京都。
上場に伴い、国が26.7%、東京都が23.3%の合計50%(2億9,050万株)を売り出します。
政府保有株の新規上場は、2015年の日本郵政以来。
募集・売出しの概要(予定)
銘柄名 | 東京地下鉄株式会社 |
---|---|
銘柄コード | 9023 |
市場 | 東証プライム |
売出株数 | 232,400,000株(国内売出し) ※最終的な内訳は、価格決定日に決定されます。 |
仮条件 | 1,100~1,200円 |
募集・売出価格 | – |
ブックビルディング期間 | 2024年10月8日(火)00:00~2024年10月11日(金)11:00 |
募集・売出価格決定日 | 2024年10月15日(火) |
申込株数単位 | 100株 |
申込期間 | 2024年10月16日(水)0:00~2024年10月21日(月)11:00 |
上場予定日 | 2024年10月23日(水) |
売出想定価格は1,100ですが、10月15日に売出価格が決定されます。
東京メトロ株を買うには
公開前のIPO株は割安で人気ですが、購入に当たって必要な手続きがあります。
購入希望の人は、ブックビルディング(需要申告)期間中に、購入希望の申し出を行う必要があります。
■需要申告受付期間:2024年10月8日(火)0:00~10月11日(金)11:00
購入希望のお手続きには、事前に証券会社の口座開設が必要です。
取扱証券会社一覧
上場前のIPO株は証券会社で購入することができます。
公開規模の大きい東京メトロ株は以下の証券会社で購入可能です。
・野村證券(主幹事証券)
・みずほ証券(主幹事証券)
・ゴールドマン・サックス証券(主幹事証券)
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事証券)
・SMBC日興証券
・SBI証券
・楽天証券
・岩井コスモ証券
・松井証券
・マネックス証券
・大和コネクト証券
・auカブコム証券
・岡三オンライン
・DMM.com証券
・大和証券
・岡三証券
・東海東京証券
・アイザワ証券
・あかつき証券
・極東証券
・東洋証券
・丸三証券
・水戸証券
・むさし証券
・FFG証券
・ちばぎん証券
・内藤証券
・西日本シティTT証券
・Jトラストグローバル証券
・立花証券
・八十二証券
・北洋証券
・リテラ・クレア証券
・光世証券
・JPモルガン証券
・シティグループ証券
・BofA証券
・UBS証券
お申込み手順
マネックス証券を例に、購入申込の手順をご紹介します。
証券会社によって多少違いがありますが、期日までに申込ましょう。
購入申込の手順
- 銘柄情報の確認
- 残高の確認とご入金
- ブックビルディングへの参加
- 募集・売出価格等の確認
令和6年10月15日(火)に決定される予定です。 - 抽選結果の確認
- 購入の申込
必要なお金は
IPO株の株価、つまり公開価格は10月15日(火)に決まりますが、一般的には想定価格である1,100円~1,200円から大きく離れることはありません。
つまり、1単元は100株なので、1口(1単元)申し込むごとに大体12万円の資金が必要になります。
買付手数料は無料です。
抽選方式
東京メトロ IPO取扱い | 抽選方式 | 入金タイミング | NISA口座 | |
SBI証券 | 〇 | 資金力のある人に有利 | 抽選前 | 買える |
楽天証券 | 〇 | 資金力のある人に有利 | 抽選前 | 買える |
マネックス証券 | 〇 | 全員平等 | 抽選前 | 買える |
松井証券 | 〇 | 資金力のある人に有利 | 当選後 | 買える |
証券会社で抽選方式は異なり、1人1票しか申し込めない完全平等抽選や資金があれば何票でも申し込める優遇抽選などがあります。
完全抽選割合が大きい方が平等性は高くなります。
マネックス証券は、抽選方法が公平で、過去の取引実績にかかわらず、誰にでも当たるチャンスがあります。
マネックス証券を見る松井証券のIPO抽選方式は、平等抽選ですが、全体量の約30%は非抽選で「松井証券に多くの資産を持っている人」が優遇されるようです。
楽天証券のIPO抽選方式は、申込単元ごとに抽選権が1つ与えられる方式なので、申込単元が多いほど当選確率が高まります。
SBI証券のIPO抽選方式は、60%が完全抽選で、全体量の30%は過去にIPOで落選した回数が多い方が優遇され、10%はSBI証券との取引状況で優遇されるようです。
当選の確率を上げるには
IPOは抽選になるので、少しでも当選確率を上げたい人は、なるべく多くの証券会社から申し込むのが基本です。
但し、ほとんどの証券会社で、抽選申し込み時や抽選前までに口座へ購入資金を入金しなければなりません。
東京メトロ株は1単元100株なので、もし公開価格が1200円なら1口申し込むのに12万円、仮に5社から申し込むには60万円の資金を準備する必要があります。
一方、松井証券や岡三オンライン等は当選が決まってから入金すればいいので、資金のことを気にすることなくIPOに申し込めます。
※松井証券についてはこちらの記事を参考にどうぞ。
IPO体験談
楽天銀行株式会社(5838)は、2023年4月21日、東証プライム市場へ新規上場。
公募価格:1,400円
初値:1,856円
公開価格を456円(32.6%)上回る1,856円で初値をつけた。
仮に100株当選していれば、労せずして45,600円の利益(税・手数料等考慮せず)。
私の場合は、100株当選して、売らずにまだ保有している。
2024年10月4日時点で楽天銀行の株価3,150円。
175,000円の含み益。
東京メトロ新規上場まとめ
2024年10月23日、東京地下鉄(東京メトロ)が東京証券取引所プライム市場に上場します。
新規公開株を購入するためには、10月8日(火)から11日(金)までに証券会社で需要申告を行う必要があります。
もちろん運良く当選したとしても、初値が公募価格を下回り損する可能性もありますが、東京メトロは人気があり、たぶん公募価格を上回ると予想しますw
私自身もそれぞれの証券会社から応募完了しました。
仮に公募価格を割ったとしたとしても、IPO投資がどんなものなのかを体験することはできるでしょうし、配当金狙いの長期保有も有りです。
また東京メトロを利用する人には、株主優待も期待出来そうです。
何事も経験を積むことは大事です。
もしあなたが株式投資に興味があるのなら最初の一歩を踏み出してみてくださいね。
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