更新日:2024/12/25
家族が亡くなると、悲しみに浸る間もなく、葬儀の段取りや役所への届け・故人の死後の整理など、すべきことがたくさんあります。
また、故人が加入していた生命保険があるか否かを確認し、受取人がすみやかに連絡することが必要になります。
死亡保険金を受け取るには、さまざまな書類が必要になり、スムーズに手続きを済ませるためには、加入している生命保険会社の連絡先・担当者・保険の内容などをあらかじめ把握しておくことが大切です。
今回は、日本生命保険の死亡保険金請求の流れをご紹介します。
また死亡保険金には税金がかかる場合があります。
基本的にどこの生命保険会社も同じような手続きが必要になりますので、予め確認しておきましょう。
保険金を請求するにはどうしたら良いかしら?
まず生命保険会社に連絡を。
死亡保険金の請求
死亡保険金を請求するには、生命保険会社に必要書類を提出する必要があります。
日本生命保険を例に保険金請求の流れをご紹介します。
1.日本生命へ連絡
ニッセイコールセンター・お近くの来店窓口・担当職員に連絡。
■ニッセイコールセンター
0120-201-021(通話料無料)
受付時間
月~金曜日 | 9:00~18:00 |
土曜日 | 9:00~17:00 |
(祝日・12/31~1/3を除く) |
■連絡時に必要となる事項
・契約番号(証券記号番号)
・亡くなられた方(被保険者)の名前
・亡くなられた日
・死亡原因:病死か事故死か自殺か、病死の場合(病名)、事故死の場合(事故の状況)
・死亡保険金受取人の名前(被保険者との続柄と連絡先)
・申出人の名前(被保険者との続柄と連絡先)
・亡くなられる前の入院の有無
2.書類のお届け
後日、請求に必要な書類を担当職員が持参。
3.手続書類の提出
手続書類に必要事項を記入のうえ、専用の返信用封筒にて郵送。
■手続きに必要な書類一覧
A 請求書(日本生命所定)
B 死亡診断書のコピーまたは 死体検案書のコピー
C 保険金受取人の本人確認書類
D 請求人のマイナンバー申告書(日本生命所定)
契約者のマイナンバー申告書(日本生命所定)
E 事故状況報告書 ※必要な場合
※コピーはお近くのコンビニが便利です。
4.手続書類の確認
ご提出いただいた手続書類を、確認いたします。
5.保険金のお受取り
書類確認の結果、お支払いが決定しましたら、お支払いのお手続きを進めさせていただきます。
お支払決定後「お支払明細書」を郵送いたしますので内容をご確認ください。
お支払いできない場合は、その理由をご連絡いたします。
請求期限は?
保険法第95条によると保険給付金や保険金、解約返戻金、前払保険料を返還する権利は、権利発生時の翌日から3年間行わなかった場合、時効により消滅します。
死亡保険金に税金はかかる?
交通事故や病気などで被保険者が死亡し、保険金受取人が死亡保険金を受け取った場合には、被保険者、保険料の負担者および保険金受取人が誰であるかにより、所得税、相続税、贈与税のいずれかの課税の対象になります。
被保険者 | 保険料の負担者 | 保険金受取人 | 税金の種類 |
---|---|---|---|
A | B | B | 所得税 |
A | A | B | 相続税 |
A | B | C | 贈与税 |
私の例で説明すると、保険料を払っていた父が亡くなり、保険金の受け取り人は配偶者と子供3人です。
A、A、Bパターンとなり、相続税の課税対象となります。
・生命保険の保険金には非課税限度額がある(500万円×法定相続人の人数)
・相続税には基礎控除がある(3,000万円+600万円×法定相続人の人数)
法定相続人が4人の場合、保険金の非課税限度額は2,000万円なので、死亡保険金が2,000万円以内であれば、相続税の課税対象外となります。
相続税の申告期限
相続税の申告及び納税は、相続の開始があったことを知った日の翌日から10か月以内に行う必要があります。
死亡保険金まとめ
死亡保険金請求の流れを日本生命を例にご紹介しました。
保険の契約パターンによって税金の種類が変わり、税金がかかるケースとかからないケースがあります。
保険は、保険金を支払われる事でその役目を果たすものであり、大きな財産なので、請求する事を忘れないようにしましょう。
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