更新日:2024/08/13
9月1日は「防災の日」。
暮らしの安全を守るためにも、日頃から災害時の備えをしておくことは大切です。
災害発生時は断水による飲料水や生活用水の不足が想定されるため、水の備蓄は特に重要です。
しかし、「水はどのくらい必要なの?」「備蓄方法は?」といった点も気になりますね。
そこで、災害時のために準備しておきたい水の必要量や備蓄方法を紹介します。
地震はもちろん、台風や水害で断水、停電になることは十分予想されます。
万全な災害対策にぜひお役立てください。
必要な水の量は?
最初に、災害時に備えるべき水の量はどれくらいなのか。
一般的な目安として、災害対策に必要な水の量は1人1日あたり3Lとされています。
最低3日間の備蓄が必要とされ、1人暮らしなら9L、4人家族なら36Lの水を備蓄しないといけない。
しかも、この量は水分補給や調理に使う最低限必要な水の量です。
災害時は飲料水だけでなく、トイレ(使用可能な場合)や衛生対策などに使う「生活用水」も必要となります。
水を備蓄する際はもっと多くの水を用意しなければなりません。
飲料水
飲料水は、1日につき1人あたり3L程度。
農林水産省の「緊急時に備えた家庭用食料品ストックガイド」でも、3Lほど用意することを推奨。
また、災害時用の水は、最低でも3日分の備蓄が望ましいとされています。
これは電気・ガス・水道などの生活インフラがダメージを受けるような大災害が起きた場合、通信や交通などを含めたライフラインの復旧には3日かかるとされているからです。
また救命活動の現場では、災害直後72時間(3日間)が勝負と言われています。
災害が起きて、3日間を何とか自前で凌げば、後は救援を期待出来るから。
生活用水
手洗いやトイレ(使用可能な場合)、食器類の洗浄などに使う生活用水は、1日につき1人あたり10~20L必要と言われています。
これは最低限の生活水準を維持するために必要とされている水量です。
災害時、避難所へ行かずに在宅避難を選ぶ場合は、特に水の確保は重要です。
非常用トイレ
避けて通れないのがトイレの問題。
ぜひ対策を考えておきましょう。
>>【在宅避難】今こそ準備しておきたい防災グッズ厳選3+家具転倒防止
水の備蓄方法
「ローリングストック法」とは、災害時に備えて水や食料を多めに買い置きして、消費した量に応じて補充する、という備蓄方法です。
水や食料を、日常的に消費しながら備蓄していくこととなります。
ペットボトル
500mLや2Lなど1本あたりの容量が明確なため、備蓄量を把握しやすい点もメリットですね。
フタを開けるだけで使用できるので、便利。
空の容器に水道水をくみ置きすれば3日程度は飲料水として使用できます。
まずは水のペットボトルを人数分備蓄しましょう。
ウォーターサーバー
災害対策の一環として、ウォーターサーバーを導入する方法もあります。
定期的に水が届くため自身で買い足す必要がなく、備蓄の管理が非常に楽になります。
災害時に備えつつ、日常生活でも便利に使うことができます。
ランニングコストがかかりますので、費用をチェックしておきましょう。
おいしい水を水道水から【Locca】45Lのゴミ袋
45Lのゴミ袋を2枚重ねたものに水を入れてバラバラに保管しておく。
ただし、水1Lは1kgなので入れすぎると1人では運べなくなります^^;
実際試してみて、だいたいの量を決めましょう。
例えば台風の場合は、浴槽に保管すると便利です。
台風が過ぎ去れば、そのままお風呂の水として使えます。
給水所
断水、停電等、大規模災害時は給水所が設置されます。
どうやって水を運ぶか。
車が使えないときは当然徒歩。
帰りも徒歩。
マンションなら重たい水を持って階段を上がらなければいけない。
そんな時に活躍するのもゴミ袋。
バックパックに45Lのゴミ袋を2枚重ねにして入れて、そこへ一気に水をいれてもらうのが早くて便利。
当然バックパックはウエストベルトやチェストベルトの付いたしっかりしたものを。
※バックパックはこちらの記事を参考にどうぞ。
>>【登山】そうだ山に登ろう初心者がまず準備するべきアイテム7つ
給水拠点
災害時の水不足を回避するためにも、全国各地の水道局は、災害などによって断水した際に水を配給する給水拠点を設置しています。
自宅や避難所から近い給水拠点を把握しておくと安心です。
●福岡市の場合 緊急時給水拠点・給水基地はこちらから
●東京都「災害時給水ステーション」はこちらから
非常時の避難場所、集合場所の確認
災害が発生したとき、必ずしも家族が近くにいるとは限りません。
出張先や旅行先で災害に巻き込まれる場合もあります。
また、スマホもつながらず、なかなか安否確認ができない可能性も。
そのため、非常時の連絡方法、避難場所など、事前に決めておくことが大切です。
災害用伝言ダイヤル(171)の利用方法
災害時に、固定電話、携帯電話・PHS等の電話番号宛に安否情報(伝言)を音声で録音(登録)し、
全国からその音声を再生(確認)することができます。
操作手順
- 1 7 1 をダイヤルします。
- ガイダンスに従って、録音の場合は 1 を、再生の場合は 2 をダイヤルします。
(暗証番号を付けて録音・再生を行うこともできます。) - ガイダンスに従って、連絡をとりたい方の電話番号をダイヤルします。
(03等の市外局番で始まる電話番号の場合、市外局番から ダイヤルします。) - 伝言を録音・再生することができます。
水備蓄まとめ
飲料水の備蓄について紹介しました。
災害発生後に必要な食料や水分を買いに行っても、手に入らないまたは不足する可能性が高いため、普段から備蓄しておくことが大切です。
自分や家族の命を守り、ひいては地域全体の安全を確保するため、ぜひ各家庭で最低1週間分の備蓄を心掛けましょう。
・災害は毎年やってくる
・30年以内に「首都直下地震」が発生する確率は70%
・南海トラフ巨大地震発生確率は今後10年以内に30%程度、30年以内では70~80%
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