国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所は、
米国・英国・中国・オランダ等の研究機関の研究者と共同して、
23カ国に住む生後8日の乳児から96歳の高齢者までの男女計5604名について調査を行い、
ヒトの体における１日の水分の出入り（以下「水の代謝回転」という。）を予測する式を
世界で初めて発明しました。
※この研究成果は日本時間2022年11月25日に『Science』に掲載されました。
詳細はこちらをご覧下さい。
そこで今回はこの研究結果をもとに1日に必要な水分摂取量の目安を解説します。
水分の摂取量不足は、健康障害や重大な事故の大きなリスク要因の一つとなります。
こまめな水分摂取を心掛けましょう。
1日にどれくらいのお水を飲めば良いの？
20代女性なら1日1.4リットルが目安だよ。
～23カ国5604人を対象とした国際共同調査の結果から～
人が毎日失う水分量は？
研究結果によると、男性では 20～35 歳で最も高い値を示し平均 4.2ℓ/日。
その後、年齢が上がるにつれて低くなっていき、90 歳代では平均 2.5ℓ/日。
女性では 30 歳～60 歳で高い値を示し平均 3.3ℓ/日。
その後は男性同様に年齢が上がるにつれて低くなっていき、90 歳代では平均 2.5ℓ/日。
体内から一日に失われる水の量を計算
気になる方はこちらから計算出来ます。
※計算はこちらから入力してみて下さい。
標高が知りたい方は、国土地理院地図をご利用下さい。
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国土地理院のウェブ地図「地理院地図」（ https://maps.gsi.go.jp/ ）
スマートフォンやタブレットで地理院地図を開き、
画面右下のアイコンをクリックすると、地図が現在地に移動、
今いる場所、標高がわかります。
飲料水で1日に必要な量は？
20 歳代男性で 1 日に平均 4.2ℓ の水分が失われるとしても、
1 日 4.2ℓ の水を飲む必要はありません。
水には口から飲む飲料水、食べ物の中に含まれる水の「摂取される水」と、
体内で栄養素がエネルギーになるときに生成される「代謝水」があります。
そのため、このうちの85%程度（約 3.6ℓ）が水分摂取の目安になります。
日本人が一般的な食事を 3 食取った場合、約半分を食事から摂取していることになり、
「液体としての水分補給」として必要な量は 1 日約 1.8ℓ。
20 歳代女性の場合では 1 日約 1.4ℓ。
もちろん、気温・湿度、運動量、年齢、体格などによっても異なるため、
個人ごとに目安は異なります。
また、夏などの暑熱環境下や運動・肉体労働中にはより多くの水分補給をする必要があります。
水を飲まないとどうなるの？
乳児で体水分量の約 25%にあたる水分が、また、成人でも体水分量の約10%にあたる水分が
たったの 1 日で体外に失われることがわかりました。
ヒトは食糧を摂取せずとも最大で数週間生存できますが、
水分が 3 日補給されないだけで生存が危うくなります。
また脱水は腎臓や心臓の障害のリスクにもつながります。
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人は1日に何リットルの水を飲めば良いのかまとめ
本研究の成果により、多様な環境下での脱水や熱中症の予防、
さらには脱水に伴う腎臓や心臓の障害などの予防のために
必要な水分摂取量の目安を明らかにできることが期待されます。
日本人は水分摂取不足と言われているので、こまめな水分摂取を心掛けましょう。
・ブロガー：２０２１年９月ブログ開設
・フリーランス：２０２１年早期退職しサイドFIREへ
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