
更新日:2025/07/25
毎日の生活や旅行に欠かせない「モバイルバッテリー」。
スマホやタブレット、ワイヤレスイヤホンなどを充電するのに便利ですが、実はスーツケースに入れて預けるのは禁止されているのをご存じですか?
この記事では、空港でのトラブル防止だけでなく、実際に起きた事故例やリコール情報まで解説します。
旅行前にご自身のモバイルバッテリーをご確認ください。

モバイルバッテリーって飛行機に持ち込めるの?

「機内持ち込み」はOKだけど、収納棚に入れないで。
✈️モバイルバッテリーはなぜ預けられないの?
モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使われており、発火・発煙のリスクがあります。
もし預け入れたスーツケース内で異常が起きても、客室から離れているため対処できません。
そのため、航空各社や国際ルールでこう定められています:
モバイルバッテリーは必ず機内持ち込みに!預け入れ荷物に入れるのは禁止!
モバイルバッテリーは収納棚に収納しないで!

さらに2025年7月8日からは、機内での取扱いが変わりました。
モバイルバッテリーから充電する場合は、手元や前の座席のポケットなど、常に状態を確認できる場所での保管・利用が求められます。
問合せ先
■航空局安全部安全政策課 梶原(内線50104)、田端(内線50123)
TEL:03-5253-8111(代表)、03-5253-8737(直通)
■航空安全推進室 松村(内線50145)、 原 (内線50163)
TEL:03-5253-8111(代表)、03-5253-8731(直通)
🔥【実例】2025年7月20日山手線でモバイルバッテリー発火事故!
日時:2025年7月20日 午後4時10分頃
区間:JR山手線・新大久保駅〜新宿駅間
状況:30代女性のモバイルバッテリーが充電中に突然発火
被害:女性が指に軽いやけどを負い、列車が緊急停車。運行にも大きな影響が出ました。
🚨発火原因はリコール対象製品「cheero Flat 10000mAh」

📦発煙の原因:
cheero(チーロ)製のモバイルバッテリー「cheero Flat 10000mAh」(型番 CHE‑112)
これはすでにリコール対象となっており、該当製品は発熱や発煙の恐れがあるとして無償回収・交換が実施されています。
さらに、cheero社は2025年7月24日に公式に発火事案を認め、該当製品の使用停止と回収対応を強く呼びかけています。
自分の持っているモバイルバッテリーが対象かどうか、必ず確認しましょう!
✈️航空機でのモバイルバッテリー持ち込みルール
区分 | 機内持ち込み | 預け入れ |
---|---|---|
モバイルバッテリー | ✅可能(容量制限あり) | ❌禁止 |
Wh(ワットアワー)

さらに容量制限にも要注意です。
100Wh以下のバッテリー | 機内へお持ち込みOK。 |
100Whを超え160Wh以下のバッテリー | 2個まで機内持ち込みできます。 |
160Whを超えるバッテリー | 機内持ち込みは禁止。 |
- 100Wh以下:許可なく持ち込みOK(ほとんどのモバイルバッテリーが該当)
- 100Wh超~160Wh以下:航空会社によって事前承認(許可)が必要な場合があります
- 160Wh超:持ち込み・預け入れともにNG
例えば、10,000mAh (10Ah) の電池で、公称電圧が3.7Vの場合、
ワット時定格量は10Ah × 3.7V = 37Wh
※1000mAh=1Ah
🧳チェックイン前の確認リスト
- ✅ モバイルバッテリーはリュックに入れてあるか?
- ✅ スーツケースにうっかり入れていないか?
- ✅ ワイヤレスイヤホンのケース(これも電池内蔵)も機内持ち込みにしたか?
ワット時定格量(Wh)が不明な場合には、機内持ち込み・お預け共に不可となります。

モバイルバッテリーまとめ
モバイルバッテリーの機内持ち込みについて紹介しました。
旅行者自身だけでなく、他の乗客や周囲にも影響するのがモバイルバッテリーの怖いところ。
とくに空港や鉄道のような「公共交通機関」では、ちょっとした油断が大きなトラブルになります。
モバイルバッテリーのような「予備電池」は、いかなる場合でも預け入れは禁止。
必ず「機内持ち込み手荷物」に。
ワット時定格量(Wh)が不明な場合には、日本国内線・国際線を問わず、機内持ち込み・お預け共に不可となります。
「機内持ち込み必須」「安全確認」この2つを徹底して、安心して旅を楽しみましょう!
エバー航空は2025年3月1日より機内でのモバイルバッテリーの「使用 」と「充電」を禁止
・ブロガー:2021年9月ブログ開設
・趣味:旅行(国内・海外)、食べ歩き、写真撮影
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