更新日:2025/02/01
あなたは「コーヒー」お好きですか。
コーヒーは、世界で最も一般的に消費されている飲料のひとつです。
適度なコーヒーの摂取は、糖尿病や心臓病の発症リスクを低下させることが知られており、米国の食事に関するガイドラインでも、健康的な食習慣のひとつとしてコーヒーの適度な摂取が推奨されています。
一方で、コーヒーには覚醒作用を有するカフェインが含まれています。
そのため、夕方から夜間にコーヒーを摂取すると、寝つきが悪くなり、体調不良の原因となる可能性もあります。
そのような中、コーヒーの摂取パターンと死亡リスクの関連性を検討した研究論文が、欧州心臓病学会誌の電子版に2025年1月8日付で掲載されました。
「朝コーヒーを飲むと、他の時間帯に飲んだり、全く飲まない場合より心臓の健康を維持しやすい」
今回はこの研究論文を紹介します。
コーヒー好きな人は朝に飲むようにすると良いかも。
コーヒーはいつ飲んだら良いの?
朝飲むと良いみたい。
「Coffee drinking timing and mortality in US adults」概要
研究参加者におけるコーヒー摂取の有無と、摂取パターンが調査され、死亡リスクとの関連性が解析されています。
【文献】
Wang, X., Ma, H., Sun, Q., Li, J., Heianza, Y., Van Dam, R. M., Hu, F. B., Rimm, E., Manson, J. E., Qi, L. (2024). Coffee drinking timing and mortality in US adults, European Heart Journal, 00, 1-11.
対象者
この研究では、1999年から2018年にかけて米国の国民健康栄養調査に参加した4万725人と7日間の食事記録データが完全な女性および男性ライフスタイル検証研究の成人1,463人が対象。
結果
コーヒーの摂取パターンは午前型(午前4時~午前11時59分)と終日型(特定の時間にコーヒーを飲まない)に分類されています。
中央値で9.8年にわたる追跡調査の結果、コーヒーを摂取しない人と比べた総死亡(あらゆる原因による死亡)のリスクは、コーヒーの摂取パターンが午前型の人で16%減少しました。
一方、コーヒーの摂取パターンが終日型の人では、リスクの低下を認めませんでした。
心臓病が原因の死亡リスクも同様に、コーヒーの摂取パターンが午前型の人で31%低下した一方、終日型の人ではリスクの低下を認めませんでした。
結論
コーヒーを朝に飲むことは、1日の後半にコーヒーを飲むよりも死亡リスクの低下とより強く関連している可能性があります。
考察
こうした観察的な研究だけでは、コーヒーを飲むと心疾患による死亡リスクが低下する医学的な因果関係は分からない。
考えられるのは、午後や夕方にコーヒーを飲むとメラトニンのようなホルモンの分泌に乱れが生じる可能性。
これが心血管リスク因子の変化につながると考えられている。
メラトニンの分泌量は時間帯によって異なり、朝は低く、寝る時間に近づくと高くなる。
私たちの体内では、こういう24時間周期の変化がいろいろ起きている。
コーヒーの摂取は健康に良い影響を与えるものの、夜の遅い時間帯にコーヒーを飲むと、眠気と覚醒の自然なリズムが乱れ睡眠の質が低下し、結果としてせっかくの効果が相殺されてしまうのかもしれない。
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まとめ
コーヒーを飲むタイミングとそれが健康に及ぼす影響を検証した論文を紹介しました。
今回の研究では、朝コーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて、何らかの理由で死亡する確率が16%低く、特に心疾患で死亡する確率は31%も低いことが明らかになりました。
一方、午後以降の時間帯にコーヒーを飲む人では、リスクの低下が認められませんでした。
また毎朝コーヒーを1杯だけ飲む人より、2杯あるいは3杯と飲む人のほうが死亡リスクは低かったという。
この研究は米国の集団を対象としているため、この結果がそのまま日本人に当てはまるかどうかは不明。
ただコーヒーの飲むなら朝飲んだ方が良さそう。
この研究は、コーヒー摂取のタイミングが健康に与える影響について新しい視点を提供しており、今後の更なる成果に期待しましょう。
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