
更新日:2025/09/19
「学問の神様」こと菅原道真が祀られている神社が、福岡県の太宰府天満宮です。
その太宰府天満宮で毎年秋に行われる「神幸式大祭」。
今年も、2025年9月21日(日)~25日(木)まで斎行されます。
平安の雅を今に伝える荘厳な神幸行列や夜を彩る幻想的な千灯明など、見どころが満載の大祭で、太宰府天満宮の中で最も大切なお祭りとされます。
本記事では日程・見どころ・撮影スポット・アクセスをわかりやすく解説します。
ぜひお出かけください。
神幸式大祭とは?

神幸式大祭(じんこうしきたいさい)は、学問の神様・菅原道真公の御神霊を慰め、国家安寧と五穀豊穣を祈る秋の大祭です。
起源は平安時代の康和3年(1101年)と伝わり、古式ゆかしい行列や祭儀が今も続けられています。
神幸式大祭日程(例年スケジュール)
日時 | 行事 | 場所 |
9月21日(日)15時 | 神幸式大祭始祭 | 御本殿(仮殿) |
9月22日(月) 19時 20時頃 22時頃 | お下りの儀 (遷御祭) (御本殿 御発輿) (榎社 御着輿・行宮献饌祭) | 御本殿〜榎社 |
9月23日(火) 14時 15時30分 18時頃 18時30分頃 19時30分頃 | お上りの儀 (倭舞奏上) (榎社 御発輿) (浮殿 御着輿・浮殿献饌祭) お移りの儀 (浮殿 御発輿) (御本殿 御着輿・還御祭) | 榎社〜浮殿 浮殿〜御本殿 |
9月24日(水)19時 | 古式献饌祭 | 御本殿 |
9月25日(木) 11時 20時 | 例祭 千灯明 | 御本殿 心字池 |
9月22日はお下りの儀で道真公の後神霊が仮殿から榎社(えのきしゃ)へ、23日はお上りの儀で榎社から仮殿にお帰りになる。
榎社(えのきしゃ)
菅原道真が901年に左遷されて太宰府に滞在していた館の跡に、1023年道真公を日夜世話した浄妙尼(じょうみょうに)を祀る社として建立されました。
境内に榎の大樹があったので、別名「榎寺(えのきでら)」とも呼ばれます。
神幸式大祭(通称「どんかん祭り」)では、道真公の御神霊はここに神幸され、一夜過ごされて翌日天満宮本殿に遷御される。
太宰府名物「梅ヶ枝餅」の由来
菅原道真公が榎寺で不遇な生活を送っておられた折に、老婆(浄妙尼)が公の境遇に同情し、時折、餅を持参し、公の無聊(ぶりょう)を慰めたという。
公が薨去(こうきょ)された際、安楽寺の門前で、この餅に梅の枝を添えて送ったという故事にならい、「梅ヶ枝餅」と称されるようになりました。
見どころベスト3
1. 神幸行列(お下り/お上り)

平安装束をまとった供奉者と神輿が街を練り歩く姿は圧巻。
歴史絵巻をそのまま見ているようです。
2. 千灯明(せんとうみょう)

25日の夜に行われる大人気行事。
心字池や太鼓橋に無数の灯明が並び、水面に幻想的な光景が広がります。
3. 古式祭儀

榎社や浮殿での儀式は、雅楽や古式舞とともに行われ、厳かな雰囲気を体感できます。
撮影・観覧のコツ
- おすすめスポット:参道、太鼓橋、心字池
- 夜の撮影:千灯明は手ぶれしやすいので、夜景モードのあるカメラ・スマホが便利
- 混雑対策:人気イベントなので早めに到着して場所を確保しましょう
太宰府天満宮アクセス
- 【電車】西鉄「太宰府駅」から徒歩5分
- 【バス】博多バスターミナル ~ 西鉄太宰府線「太宰府駅」 約40分
福岡空港国際線ターミナル ~ 西鉄太宰府線「太宰府駅」 約25分 - 【車】周辺に有料駐車場あり(1日500円)
※駐車場案内はこちらの記事を
周辺グルメ・観光
梅ヶ枝餅

参道の名物スイーツ。焼き立てをぜひ!

九州国立博物館
太宰府に行ったら、ぜひ立ち寄りたい文化施設。
太宰府天満宮周辺を歩くなら
太宰府天満宮周辺は緑も多く、ウォーキングもおすすめ。
宿泊施設
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神幸式大祭まとめ
太宰府天満宮の「神幸式大祭」をご紹介しました。
- 歴史を感じる「神幸行列」
- 幻想的な「千灯明」
- 雅やかな「古式祭儀」
など見どころ満載の秋の大祭です。
アクセスは公共交通機関(バス・電車)利用がおすすめ。
訪れる前に必ず公式サイトで日程を確認して出かけましょう。
・ブロガー:2021年9月ブログ開設
・趣味:旅行(国内・海外)、食べ歩き、写真撮影
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