あなたはお薬何か飲んでいますか。
何かしら基礎疾患があって定期的にお薬を内服している人は多い思います。
また中には病院を受診する時間がなくて、市販薬で何とかしたいと思っている人もいるでしょう。
今回は私が飲んで効いた漢方薬「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」のご紹介です。
漢方薬に対するよくある質問もまとめましたので、何かの参考になれば幸いです。
OTC医薬品って何?
医師が処方する医療用漢方薬は、治療のためのものなので、
病院を受診し病名の診断を受ける必要があります。
薬局・薬店で、処方箋なしに自分で購入できる一般用医薬品のことを「OTC医薬品」といいます。
これまでは「市販薬」、「大衆薬」などと呼ばれていました。
満量処方って何?
承認基準内の最大量を配合しているのが満量処方です。
承認基準とは「一般用漢方製剤製造販売承認基準」のことです。
一般用漢方製剤は漢方処方ごとに配合できる生薬の量の限度が定められています。
基本的に医療用漢方薬と同じ分量になることが多いです。
つまり病院で使われている漢方薬とほぼ同じ効果の漢方薬を市販薬でも手に入れることができます。
なお、一般用漢方製剤は安全性を考慮して、1日の服用量中の成分量が少ない場合があります。
メーカーによって異なりますが、成分・分量のところに1/2量や2/3量と書いてあります。
値段が全然違いますので、比較してみて下さい。
※麦門冬湯は医療用だと麦門冬湯エキス6.0g、1/2量だと3.0gを含有すると記載されています。
麦門冬湯って何?
「麦門冬湯」は漢方の古典と言われる中国の医書「金匱要略」(きんきようりゃく)に収載されている漢方です。
配合生薬
麦門冬湯は、6つの生薬をバランスよく配合した漢方薬です。
・麦門冬(バクモンドウ):のどを潤してねばつきのある痰を出しやすくする作用
・半夏(ハンゲ):こみ上げる咳や吐き気をしずめる作用
・粳米(コウベイ):炎症を冷ます作用
・大棗(タイソウ):渇きを抑える作用・体を元気にする作用
・人参(ニンジン):滋養強壮作用・渇きを抑える作用
・甘草(カンゾウ):さまざまな症状を緩和させる作用・体を元気にする作用
ツムラ麦門冬湯エキス顆粒(医療用)
本品9.0g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス6.0gを含有する。
・日局バクモンドウ 10.0g
・日局コウベイ 5.0g
・日局ハンゲ 5.0g
・日局タイソウ 3.0g
・日局カンゾウ 2.0g
・日局ニンジン 2.0g
用法及び用量
通常、成人1日9.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
効能又は効果
痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそく
重大な副作用
1.間質性肺炎
発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、
ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
2.偽アルドステロン症
偽アルドステロン症は、低カリウム血症を伴う高血圧症を示すことから、
四肢の脱力、血圧上昇に伴う頭重感など異常が認められた場合には投与を中止し、
カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
3.ミオパチー
脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、
カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
4.肝機能障害、黄疸
発熱、かゆみ、発疹、黄疸、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等異常が認められた場合には
投与を中止し、適切な処置を行うこと。
麦門冬湯はこんな時に
・「コンコン」という乾いた咳
・粘り気のある痰(水分の少ない切れにくい痰)をともなう咳
・熱や乾燥が原因で生じるのどの痛み
・しわがれ声 など
比較的体力が低下した、咳により顔面紅潮する人で、口やのどが乾燥してイガイガし、
痰があまり出ない乾いた咳がコンコンと続くようなときに効果があります。
かぜのあとに残って長引く咳や、声がしわがれたときにも用いられます。
気管支炎、気管支ぜんそくなどの病気の治療薬としても使われることもあります。
私の場合は
私の場合だと、こみ上げるよう乾いた咳が1日中続き、
時には発作性に吐きそうなぐらいの咳がでる時があります。
発熱、痰はありません。(喫煙なし)
秋から冬にかけての季節の変わり目に症状がでる事が多くて、
ハウスダスト等何かしらアレルギー性の要因もあるかも知れません。
喉の乾燥、荒れに対して潤いを与えてくれるお薬だと思っています。
麦門冬湯を飲むと1包目飲んで5分ぐらいすると効いた感じがします。
もちろんプラシーボ効果も有るのかも知れませんが、特有の甘さが喉に拡がり
咳の回数が減って楽になります。
漢方薬飲み方 よくある質問
麦門冬湯はどれくらいで効果があらわれますか?
症状に対する効果は、病状や体質により人それぞれです。
漢方薬の効果が現れるのは、早ければ翌日〜2、3日ほどで効果を実感する人も。
麦門冬湯は、空咳に対しては1週間程度で効果があらわれるようです。
漢方薬はいつ飲む?
漢方薬は一般的には、
食前(食事の30分~1時間前)、食間(食事と食事の間、食後2時間ぐらい)、
つまり、胃に食べ物が入っていないときに飲みます。
漢方薬はどうやって飲む?
「濃いお茶」「ジュース」「牛乳」「アルカリイオン水」などは薬の吸収に影響し、
効果に影響を及ぼすことがありますので、避けましょう。
「水」や「白湯(さゆ)」で服用してください。
- はじめにコップの水または白湯(さゆ)を口の中に含みましょう。
この時点で水は飲み込みません。
- 漢方薬を口に含んだ水の上に上手に落とします。
開け口を水につけないように気をつけてください。
口の中の水と漢方薬を一気に飲み込みましょう。
- 更にコップの水または白湯(さゆ)を飲みましょう。
漢方薬はいつまで飲む?
おそらくその人の状態、漢方薬の種類によるのでしょうが、
麦門冬湯の添付文書には「1ヶ月ぐらい服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、
医師、薬剤師又は登録販売者に相談」するよう記載があります。
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麦門冬湯 まとめ
発作性の咳に対する麦門冬湯の効果について、私の体験談を紹介しました。
漢方薬もお薬であり、服用により副作用が生じる可能性もあります。
自分の体質や症状に麦門冬湯があっているのかどうか、
併用薬や慢性の病気がある場合は特に、医師・薬剤師などに相談しましょう。
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