
更新日:2025/06/27
いよいよ梅雨が明け、夏本番ですね。
博多の三大祭りと言えば、
・5月に行われる「博多どんたく港まつり」
・7月に行われる「博多祇園山笠」
・9月に行われる「筥崎宮放生会」ですよね。
福岡の街に夏の訪れを告げる「博多祇園山笠」は、毎年7月1日~7月15日と決まっていて、今年(2025年)も7月1日(火)から豪華絢爛な「飾り山笠」が一斉に公開されます。
7月10日(木)からは勇壮な「舁き山笠」が動き出し、博多の街は祭り一色に染まります。
行事のクライマックスは、7月15日午前4時59分からスタートする「追い山笠」。
今回の記事では、博多祇園山笠の歴史やスケジュール、見どころ、ミニ知識までありったけをご紹介します(笑)
山笠期間中はぜひ博多へお出かけください。

博多祇園山笠って何?

櫛田神社の奉納行事だよ。
博多祇園山笠概要

博多祇園山笠は、博多の総鎮守・櫛田神社の奉納行事で、福岡を代表する祭りです。
博多の人々によって伝統的に守り伝えられ、784年の伝統を誇り、「国の重要無形民俗文化財」に指定されています。
2016年12月、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
博多祇園山笠の起源

博多祇園山笠の起源については諸説ありますが、鎌倉時代の仁治2年(1241年)、博多(津)で疫病が流行した際、承天寺(博多区)の開祖・聖一国師が疫病退散を願い、人々の担ぐ施餓鬼棚(せがきだな)に乗って祈祷(きとう)水をまいて清めたことに由来する、という説がよく知られています。
のちに神仏混交の時代となり、疫病・災害の除去を願う「祇園信仰」と結びつき、櫛田神社の奉納神事となって今日に至ります。
博多祇園山笠どんな行事?
疫病退散祈願で始まり780年以上続く博多祇園山笠。
中でも「舁き山笠(かきやま)」は七つの流の男たちが法被に締め込み姿で、人形師たちが競って制作した博多人形を飾り付けた山笠(重さ約1トン)を、次々と舁き手が交代しながら博多の街を疾走する勇壮な行事。
クライマックスの追い山笠には例年7千~1万人が参加し、櫛田神社(福岡市博多区)の清道を回る「櫛田入り」を披露した後、博多の町を舁きまわる。
2025年度博多祇園山笠行事日程(スケジュール)

博多祇園山笠は、毎年日付固定で開催されています。
6月24日(火) | 棒締め |
6月26日(木) | 9時~9時15分 桟敷券販売 |
6月27日(金)~29日(日) | 飾りつけ |
6月30日(月) | 総仕上げ |
7月1日(火) | 飾り山笠一斉披露(朝~15日未明まで、市内13カ所) 10時~ 御神入れ 当番町お汐井取り(夕方、箱崎浜) |
7月9日(水) | 全流お汐井取り(夕方、箱崎浜) |
7月10日(木) | 流舁き(午後4時~午後6時、各流) |
7月11日(金) | 朝山笠(午前5時~午前6時、各流) 他流舁き(午後4時~午後5時30分、各流) |
7月12日(土) | 追い山笠馴らし(午後3時59分、櫛田神社~奈良屋町4km) |
7月13日(日) | 集団山笠見せ(午後3時30分、呉服町交差点~市役所2.1km |
7月14日(月) | 流舁き(午後4時ごろ~午後5時、各流) |
7月15日(火) | 追い山笠(午前4時59分、櫛田神社~須崎町5km) |
6月30日<夕>ご神入れ
櫛田神社の飾り山のみ、山笠に神を宿らせる神事「ご神入れ」。
この神事によって山笠は『御神体』とみなされます。
7月1日<早朝>注連しめ下ろし
祭り初日に舁き山笠の流区域を清める行事。
町の角々に笹竹を立て、注連縄を張り、竹で作った”素朴”な御幣を添えます。
櫛田神社の神官が祝詞をあげ、祭り期間中の安全を祈願します。
恵比須流だけは一ヶ月早く、6月1日に実施。
これは明治中期まで旧暦でお祭りをしていた名残です。
7月1日<朝>ご神しん入れ※飾り山笠公開
山笠に神を招き入れる神事。商店街などに建つ飾り山笠が先行します。
櫛田神社の神官がスケジュールに沿って各山笠を回って催行。
これが済むと、山笠は一般に公開され、祭りらしい雰囲気となります。
一方の舁き山笠のご神入れは、6、7日頃行なわれます。
7月1日<夕方>当番町お汐井しおいとり
石堂橋ー箱崎浜 往復
その年、各流の当番長になった町の面々(流当番のところは流役員)が、一足先に箱崎浜まで駆けて行き(むろん、法被に締め込み姿)、清めの砂「汐井(真砂)」を小さな升やテボ(竹ヒゴで編んだかご)に入れて身を清め、持ち帰ります。
7月9日<夕方>全流お汐井とり(おしおいとり)

1日の夕方の当番町お汐井とりと趣旨と行動はほぼ同じですが、各流の全舁き手が揃うため圧巻。
本番前の足慣らしと言ったところでしょうか。
今年の一番山笠が「石堂橋」を午後5時半に渡り、その後、各流が順に石堂橋を渡って、午後6時頃から箱崎浜に到着。
沈む夕日に柏手を打って安全を祈願します。
清めのお汐井(海砂)を竹製のテボや升などに入れて持ち帰り、帰路は筥崎宮、櫛田神社に参拝します。
※2023年全流お汐井とりの写真はこちらの記事を。
>>【博多祇園山笠2023】おっしょい7月9日全流お汐井(しおい)取り
7月10日(木)<夕方>流舁き(ながれかき)

いよいよ舁き山笠が登場。
それぞれの流区域内を舁き回ることからこの名がつきました。
舁き出し時刻は流ごとに異なります。
7月11日(金)<早朝>朝山笠

これも流舁きですが、早朝に町総代や旧役員を呼んで接待するところから「祝儀山」とも呼ばれます。
招かれた総代らは帷子(かたびら)に角帯を締めて出席。
台上がりは白麻の半纏(はんてん)を着用するのが慣わし。
また、子どもたちもこの日だけは、山笠の「杉壁(すいかべ)」内に乗せてもらうことができる流もあります。
7月11日<夕>他流舁き(たながれがき)

1日2回舁くのはこの日だけ。
流の区域外に出るところからこの名となっています。
櫛田神社の清道を回る「櫛田入り」の練習をする流もあります。
JR博多駅を表敬訪問

東流はJR博多駅の博多口駅前広場に舁き入れ「博多祝い唄」を唱和します。


7月12日<午後3時59分>追い山笠馴らし

八番山笠 上川端通
文字通り追い山笠のリハーサル。
一番山笠から順次「櫛田入り」して奈良屋町角の廻り止め(ゴール)までの本番より1km短い約4kmのコースを七流が全力で舁きます。
一番山笠は追い山笠同様、「櫛田入り」の際、山笠を止めて「博多祝い唄」を歌うことが認められています。
7月13日<午後3時30分>集団山笠見せ
「集団山笠見せ」は、舁き山笠が博多を出て福岡部(市内中心部)に入る唯一の行事です。
明治通りの呉服町交差点~天神(福岡市役所)間約1.3kmが「舞台」となっていて、市役所までの往復計約2.1キロを走ります。
この日に限り、往路は地元の知名士が台上がりを務め、棒さばき役の各流総務ともども舁き手を叱咤激励します。
往路復路がありますが、復路(帰り)の方が観客が少ないので、ゆっくり見れます。
7月14日<夕方>流舁き

経験の浅い舁き手にとっては、その年、山笠が舁ける最後のチャンス。
なぜなら追い山笠では、慣れた若手やベテランの舁き手が交代で山笠に付くため。
「櫛田入り」の練習をする流もあります。
また舁き手を休ませるため、舁き山笠を動かさない流も。
7月15日<午前4時59分>追い山笠やま


祭りのクライマックス。
「1分前、30秒前、5秒前」の場内アナウンスで「舁き手」の緊張感が最高潮に。
午前4時59分、一番山笠が大太鼓の合図とともに「櫛田入り」。
神社内の清道旗を回ったところで一旦止まって「祝いめでた」を歌い終えると、手拭を頭に締め直し博多の町へ飛び出す。
山笠全コース

5時5分に二番山笠、その後5分おきに七番山笠まで順に舁きだし、勢い水を浴びながら「オイサ」の掛け声とともに旧博多部に設けられた約5kmの「追い山笠コース」を須崎町の廻り止め(ゴール)を目指して懸命に舁きます。
「櫛田入り」「コース」ともに所要時間を計測。
博多祇園山笠桟敷券


境内(清道)で見学するための桟敷券(さじきけん)は、毎年6月26日午前9時から櫛田神社にて発売され、15分ほどで完売します。
・7月12日「追い山笠ならし」の桟敷席約300枚
・7月15日「追い山笠」の桟敷席約280枚。
「追い山ならし」の桟敷席券は、1枚3,000円(1人2枚まで)、
「追山笠」の桟敷席券は、1枚7,000円(1人1枚限り)。
※その他追い山笠の写真はこちらから。
>>【博多祇園山笠2023】4年ぶりに復活7月15日追い山笠競演
7月15日<午前6時頃>鎮めの能
櫛田神社の能舞台では午前6時から荒ぶる神様に捧げる「鎮めの能」が演じられます。
かつては博多七流のうち、順番で一流が山笠の奉納をやめてこの任に当たっていたが、明治38年の雷鳴紛争で山笠行事を中止した福神流が大正2年以降「能当番」を引き受けていました。
昭和39年(1964年)元々8ヵ町だったのが3ヵ町に減ってしまったため継続できないとし、能当番を返上。
現在は宮総代が能当番を務め、能舞台で鎮めの能が演じられると15日間の山笠行事が終わります。
舁き山笠と飾り山笠の2種類あるのはどうして?

日本初の電灯が点いたのは明治19年(1886年)のこと。
九州では、明治24年(1891年)に熊本電灯が、明治26年(1893年)に長崎電灯が開業し、電灯が点されるようになりました。
福岡・博多に電灯が灯ったのは明治30年(1897年)。
電線が架設されると、山笠による電線切断事故が相次ぎ、従来の高い山笠を飾って置くだけの「飾り山笠」とする一方、高さ4.5メートル程の「舁き山笠」を用いる事になりました。
その結果、“静”の飾り山笠、“動”の舁き山笠に分化したのです。
博多祇園山笠 “静”と“動”
市内各所に設置された山笠を観て楽しむ“静”の「飾り山笠」
博多祇園山笠は7月1日から開幕し、まずは博多部を中心に「飾り山笠」が公開されます。
「飾り山笠」は、7月1日朝から7月15日未明まで市内13カ所に設置され、博多人形師が趣向を凝らし丹精込めて制作したものです。
1日から9日までの間はいわゆる「静の期間」で、山笠が走ることはありません。
この期間は絢爛豪華な飾り山笠を見物しながら博多の街を散策するのがおすすめ。
人通りの多い繁華街や商店街の飾り山周辺には賑やかな出店なども立ち並び、お祭りムードを盛り上げてくれます。
町中を走る“動”の「舁き山笠」
「追い山笠」に代表される“動”の「舁き山笠」。
一般的な祭りでは「神輿を担ぐ」といいますが、博多では「山笠を舁く」と言います。
舁き山笠が動き出すのは、7月10日(木)の「流舁き」からです。
現在の山笠の基となっている「流(ながれ)」は、豊臣秀吉による天正15年(1587年)の「太閣町割り」が起源と言われる博多のまちの自治組織のことです。
現在も「七流(しちながれ)」と呼ばれる千代流・恵比須流・土居流・大黒流 ・東流・中洲流・西流に受け継がれています。
「舁き山笠」は7つの流ごとに1基作られ、高さは約4.5m、重さは約1~1.2tです。
山笠の土台である「山笠台」は、釘を一本も使わず麻縄と部材のみで組み上げられています。
舁き山笠名称
舁き手は、合計26~28名。
走りながら次々に交代します。
舁き手の交代方法(入り方・出方)も流ごとに異なります。

先走り(さきばしり)

舁き山笠の前方を走るグループ。
招き板(流名・町名を書いた杉板)を持った子供達が山笠の前方を走ります。
流れ構成地図

恵比須流


土居流


大黒流


東流


中洲流


西流


千代流


山笠マップ

※山笠期間中は、交通規制があります。
2025年舁き山笠・飾り山笠標題
飾り山笠の一般公開は2025年7月1日(火)からです。
市内13カ所に設置されます。
番 | 流(ながれ) | 種別 | 標題 | 人形師 |
一 | 東流 | 舁き山笠 | 凛(りん) | 白水英章 |
飾り山笠 表 | 義士誓(ぎしのちかい) | 白水英章 | ||
飾り山笠 見送り | 義士誓(ぎしのちかい) | 白水英章 | ||
二 | 中洲流 | 舁き山笠 | 豪傑黒田武士誉 (ごうけつくろだぶしのほまれ) | 溝口堂央 |
飾り山笠 表 | 呑取日本号(のみとりにほんごう) | 溝口堂央 | ||
飾り山笠 見送り | 鞍馬山剣術指南 (くらまやまけんじゅつしなん) | 中村弘峰 | ||
三 | 西流 | 舁き山笠 | 洗濯日本致申候 (にっぽんをせんたくいたしもうしそうろう) | 西川 直樹 |
四 | 千代流 | 舁き山笠 | 山姥母子絆(やまんばおやこのきずな) | 川﨑 修一 |
五 | 恵比須流 | 舁き山笠 | 神前一扇起清風 (しんぜんのいっせん せいふうをおこす) | 人形司武平 |
六 | 土居流 | 舁き山笠 | 齊天大聖孫悟空 (せいてんたいせいそんごくう) | 中村弘峰 |
七 | 大黒流 | 舁き山笠 | 百雑碎(ひゃくざっさい) | 西山陽一 |
八 | 上川端通 | 飾り山笠 表 | ヤマタノオロチ(やまたのおろち) | 田中勇 |
飾り山笠 見送り | TVアニメ【推しの子】 (てれびあにめおしのこ) | 田中勇 | ||
九 | 福岡ドーム | 飾り山笠 表 | 鷹軍団唯一無二 (たかぐんだん ゆいつむに) | 中野浩 |
飾り山笠 見送り | 蒙古来(もうこきたる) | 川﨑修一 | ||
十 | 博多駅商店連合会 | 飾り山笠 表 | 決戦立花山(けっせんたちばなやま) | 田中勇 |
飾り山笠 見送り | ワンピース(わんぴーす) | 西川直樹 | ||
十一 | キャナルシティ 博多 | 飾り山笠 表 | 鎮西三雄博多護 (ちんぜいさんゆうはかたをまもる) | 川﨑修一 |
飾り山笠 見送り | 北斎三十六景縁 (ほくさいさんじゅうろくけいのえにし) | 室井聖太郎 | ||
十二 | 川端中央街 | 飾り山笠 表 | 源平盛衰扇の的 (げんぺいせいすいおおぎのまと) | 中野親一 |
飾り山笠 見送り | つくろう、ユニークな未来。 (つくろう、ゆにーくなみらい。) | 中野浩 | ||
十三 | ソラリア | 飾り山笠 表 | 決戦壇ノ浦(けっせんだんのうら) | 置鮎正弘 |
飾り山笠 見送り | 宰府浦ノ城合戦 (さいふうらのじょうかっせん) | 西山陽一 | ||
十四 | 新天町 | 飾り山笠 表 | 月華かぐや乃泪(げっかかぐやのなみだ) | 小副川太郎 |
飾り山笠 見送り | サザエさん(さざえさん) | 小副川太郎 | ||
十五 | 博多リバレイン | 飾り山笠 表 | 関ケ原長政武勲之誉 (せきがはらながまさぶくんのほまれ) | 生野四郎 |
飾り山笠 見送り | 決闘巌流島(けっとうがんりゅうじま) | 生野四郎 | ||
十六 | 天神一丁目 | 飾り山笠 表 | 大乱弘安役(たいらんこうあんのえき) | 中村信喬 |
飾り山笠 見送り | 鬼ケ島(おにがしま) | 白水英章 | ||
十七 | 渡辺通一丁目 | 飾り山笠 表 | 決戦岩屋城(けっせんいわやじょう) | 中野親一 |
飾り山笠 見送り | 愛と勇気のアンパンマン (あいとゆうきのあんぱんまん) | 中野浩 | ||
番外 | 櫛田神社 | 飾り山笠 表 | 倭建之西征(やまとたけるのせいせい) | 小嶋慎二 |
飾り山笠 見送り | 船弁慶(ふなべんけい) | 人形司武平 |
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番外櫛田神社


神様が7月15日未明に帰ると同時に山笠も解かれます。
1年中飾り山笠を見学できるのはここだけ。
他の山笠より1日早い6月30日にご神入れ。
追い山笠の見物スポット
桟敷席以外の沿道では自由に見ることができます。
誰もが間近で見たいと思うので、最前列を確保するには早めに行く必要があります。
安全に見たいのなら「大博通り」がおすすめ。
歩道が比較的広いので、ゆっくり見学できます。
小さいお子さんや、高齢の方、グループや団体の場合はこちらの場所がおすすめ。
博多祇園山笠見物注意点
水注意
走っている山笠にはあまり近付かないようにしましょう。
舁山が走るとき、沿道からは「勢水(きおいみず)」と呼ばれる水が豪快に振り撒かれます。
山笠と舁き手を清めるという意味で、「清水(きよいみず)」とも呼ばれる。
自分が濡れるのはOKですが、カメラ、スマホ等注意。
ビニール袋やカメラ用の防水ケースなど、「水」対策をお忘れなく。
飲料水確保を
ここ最近夏は非常に暑い。
お茶、お水など飲料水はマイ水筒持参をおすすめします。
人が多いと、コンビニ、自販機も混みます。
場合によっては売り切れも。
熱中症対策のため、最低限の飲料水は持参しましょう。
>>【水筒 サーモス 500ml おすすめ】お気に入りの水筒を持ち歩こう
博多祇園山笠ミニ知識
博多祇園山笠の縁起菓子「祇園饅頭」(ぎおんまんじゅう)



博多には、7月1日(火)~15日(火)限定発売の縁起菓子があります。
それが「祇園饅頭」。
櫛田神社の神紋を配したシンプルなお饅頭です。
鈴懸(すずかけ)、石村萬盛堂等で販売されています。
祇園宮の紋を食べないように商品に焼印せず、包装に紋が入っている。
お店だけでなく、櫛田神社、飾り山笠の近くでも販売されていることが多いです。
見かけたら一度食べてみてくださいね。
山笠のタブー(山笠の断ちごと)
博多祇園山笠は、山笠を神様に奉納する神事です。
博多祇園山笠に参加する人は、山笠期間中に守らなければならないことがあります。
山笠期間中、山笠の男達は「胡瓜断ち」「女人断ち」があります。
胡瓜断ち

キュウリの断面が櫛田神社の紋に似ていることから山笠に関わる人たちは、山笠期間中はキュウリ断ちをします。
輪切りにしたキュウリの切り口が、山笠の祭神・祗園神(スサオノミコト)のご神紋である木瓜(ぼけ)の花に似ている所から由来すると言われています。
そして山笠期間中は、博多の小中学校の給食にもキュウリが入っていないし、八百屋さんでも胡瓜が売れないそうです。
女人断ち
山笠行事の開始となる「お汐井取り」(一番山笠は7月1日、その他の流は7月9日)で身を清めます。
身を清めた後から山笠の奉納が済む15日まで、山笠に出る男たちは女性との接触を避けます。
※お汐井取りの様子はこちらの記事を参考にどうぞ。
>>【博多祇園山笠2023】おっしょい7月9日全流お汐井(しおい)取り
博多手一本
「博多手一本」とは博多での締めの作法。
年長者や会のリーダーが指名され、参加者の前に立つ。
全員が立ち上がり、体の前で手を打つ態勢になると、「手ば入れまっしょ」と声を掛ける。
#「よーお」(シャン、シャン)
#「もう一つしょ」(シャン、シャン)
#「よーと三度(祝うて三度)」(シャシャン、シャン)
会合で結論が出ていれば「後日、異議はありません」の約束でもある。
宴席や大きな会合の場合は、この前に「博多祝い唄」の唱和となる。
これで宴会や会合はお開き。
博多祇園山笠交通規制

例年7月15日早朝の「追い山笠」には、県内外から約100万人もの見物客が訪れています。
博多祇園山笠期間中、一部交通規制が行われ、車両は通過出来ませんのでご注意ください。
博多祇園山笠期間中は、山笠ファースト。
山笠が動くときは、当然交通規制がかかります。
山笠が通りすぎるまで、周囲の道路は一時通行止めに。
当然西鉄バスも足止めされますので、時間に余裕を持ってお出かけください。
お問い合わせ
問い合わせ先:博多祇園山笠振興会
電話:092-291-2951
博多祇園山笠いつ見る?
・一番迫力があるのは、博多祇園山笠のクライマックスである7月15日「追い山笠」。
(午前4時59分スタート)
・一番お勧めなのは、7月13日集団山笠見せ。(午後3時30分から)
朝早くが苦手という方には、こちらを見るのもいいかもしれません。
博多駅前か天神周辺に宿をとると行動しやすいです。
博多祇園山笠ツアー
博多祇園山笠お勧めの宿泊施設
西鉄ホテルクルーム博多祇園 櫛田神社前
2023年4月12日グランドオープン。
福岡市営地下鉄七隈線櫛田神社前駅(R5年3月開業)より徒歩1分の好立地。
HOTEL GREAT MORNING
タオルの生地から、ベッド、そして空気まで、最高の朝を迎えるためにこだわりを追求したホテル。
ホテルオークラ福岡

言わずと知れた有名ホテル。
地下鉄「中洲川端駅」直結。
どんたくや山笠見るならここでしょう。
>>博多駅博多口周辺ならこちらから
博多祇園山笠2025まとめ
博多祇園山笠の行事日程やその他もろもろご紹介しました。
平家物語の「祇園精舎」は、釈迦とその教団のために建てられた僧坊で、古代インドのコーサラ国の首都シュラーバスティー(舎衛城)郊外にあった仏教の寺院を指します。
祇園精舎の守護神であるインドの神様が「牛頭天王(ごずてんのう)」。
これに従来の「スサノウノミコト」が合併し、同一視されるようになりました。
「牛頭天王」も「スサノオ」も行疫神(疫病を思いのままに起こし、また疫病から守ってもくれる神様)とされていて、行疫神を慰め和ませることで疫病を防ごうとしたのが「祇園信仰」の原形。
日本三大祇園祭は、祇園祭(八坂神社)、博多祇園山笠、会津田島祇園祭と言われています。
「博多祇園山笠」は、絢爛豪華な「飾り山笠」と勇壮な「舁き山笠」が福岡の夏を彩ります。
7月1日~7月9日は飾り山笠を、7月10日~7月15日は舁き山笠をお楽しみください。
・ブロガー:2021年9月ブログ開設
・趣味:旅行(国内・海外)、食べ歩き、写真撮影
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