更新日:2024/02/21
2024年の日本株は好調ですね。
日本ではこれまでデフレ基調でしたが、最近はその傾向が変わってきています。
2023年6月には、消費者物価指数(CPI)のうち、生鮮食品を含めた全体の指数が前年同月比3.3%のプラスとなり、同月のアメリカの3.0%を上回りました。
その一方で、日本の賃金の伸びはアメリカに見劣りしています。
2023年分の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価を考慮した働き手1人あたりの「実質賃金」は前年比2・5%減。
名目賃金が物価の大幅な伸びに追いつかず、減少は2年連続で生活が圧迫されている状態です。
インフレ時代には、現金の価値が下がり、資産が増えないとモノが買えなくなります。
そこでインフレへの対応策として、高い利回りが期待できる高配当株が注目されています。
株式の配当は企業が利益を出した際に株主に還元されるものであり、定期的な収入源となります。
今回は日本の高配当に焦点を当てた株価指数について解説します。
オルカンやS&P500だけでなく、日本株も検討している人はぜひご検討ください。
配当金の高い会社はどこ?
日経連続増配株指数を紹介するね。
日経連続増配株指数とは
増配を続ける日本企業の株価動向を表す指数として、2023年6月30日から「日経連続増配株指数」の算出・公表が始まりました。
この指数は、国内の証券取引所に上場している企業で、原則10年以上の連続増配をしている企業の中から、その年数の上位70銘柄が選ばれています。
連続増配年数によって構成銘柄を選んだ指数であり、日本にはこれまでになかったタイプの指数です。
日経連続増配株指数構成銘柄(連続増配上位)
同商品の組入れ比率は、豊田通商(8015)が約6.6%、花王(4452)とパン・パシフィック・インターナショナル(7532)が約5.2%、日本電信電話(9432)と大和ハウス(1925)が約5.1%です。
その次が、KDDI(9433)4.9%、アサヒグループHD(2502)と富士フィルムHD(4901)が約4.7%と続きます。
■構成銘柄一覧はこちらから
※高配当だけでなく、株主優待品も魅力です(^^)
>>【アサヒグループホールディングス2502】株主優待品がきた~
日経連続増配株指数業種別構成
業種の構成比率は生活必需品など景気に左右されにくいセクターの組み入れが多くなっています。
また日経平均株価と比較して情報技術セクターが少なくて、景気に左右される銘柄が少ないとも言えるでしょう。
日経連続増配株指数のパフォーマンスシュミュレーション
日経連続増配株指数は、長期間にわたって増配を続けている銘柄で構成される指数です。
そのトータルリターンを過去12年に遡って日経平均株価と比較したチャートを見ると、日経連続増配株指数が長期的に日経平均株価を上回っていることがわかります。
S&P500配当貴族指数
米国株式というとS&P500やNYダウなどの指数が代表的ですが、「S&P500配当貴族指数」は、25年以上連続して増配している優良銘柄(=配当貴族)のうち、S&P500株価指数に採用されている銘柄で構成されている指数です。
長期的な観点から見るとS&P500を大きく上回る成績を残していて、高配当株が底堅いことを示しています。
20年以上連続増配している企業
銘柄 | コード | 連続増配 |
花王 | 4452 | 33年 |
SPK | 7466 | 25年 |
三菱HCキャピタル | 8593 | 24年 |
リコーリース | 8566 | 23年 |
小林製薬 | 4967 | 23年 |
ユー・エス・エス | 4732 | 23年 |
トランコム | 9058 | 22年 |
ユニ・チャーム | 8113 | 21年 |
リンナイ | 5947 | 21年 |
KDDI | 9433 | 21年 |
サンドラッグ | 9989 | 21年 |
沖縄セルラー電話 | 9436 | 21年 |
サンエー | 2659 | 20年 |
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス | 7532 | 20年 |
連続増配している企業を調べると、けっこうあります。
花王は有名ですね。
花王の5年チャートをみると、ほぼ大底をつけたのではないかと思っています。
もし再度5000円を割るようなら買いで良さそう(^^)
高配当企業の魅力
毎年配当を増やし続ける企業は、長期的に安定した収益基盤を持っていると考えられます。
また、連続増配を続ける企業はその後も増配し続ける可能性が高く有力な投資候補です。
NISAに限らず投資は長期運用が前提です。
これらの指数に採用されている銘柄は魅力的な選択肢の一つとして、ぜひ考えてみて下さい。
日経連続増配株指数まとめ
日経連続増配株指数を紹介しました。
日経連続増配株指数は、長期的な視点で業績を見極めて企業を選別する際の重要な指標となります。
連続増配している企業に投資することで、投資家は安定した収益を得ることができ、指数に連動する投資信託やETFも誕生しています。
新NISAがスタートして新たに投資を始めた人も多いと思います。
「オルカン」や「S&P500」は人気があるし、私自身メインの投資先ではありますが、投資には「これさえ投資しておけば大丈夫」と言える物はありません。
日本株に投資してみたいけどどの企業を選べば良いのか分からない人は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
求めよさらば与えられん。
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