更新日:2024/03/16
いよいよ2024年新NISAスタート。
あなたは「オルカン」聞いた事がありますか?
「オルカン」の愛称で呼ばれている「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」。
投資家に人気で投資家が選ぶ投資信託のランキング、
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」でも4連覇を達成。
2023年9月8日、三菱UFJアセットマネジメントは
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬を
年0.11330%(税込み)以内から年0.05775%(同)以内に引き下げ。
※詳しくはこちらの記事を。
>>【オルカン】eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)信託報酬引き下げ
12月1日から楽天投信投資顧問は「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」
(以下「楽天オルカン」)の信託報酬を年0.0561%に引き下げ。
信託報酬を比較すると、楽天オルカンがトップです。
今回は「楽天オルカン」と「オルカン」との違いを解説します。
1本のファンドで日本を含む全世界の株式に投資できるファンド。
ぜひ新NISAで検討下さい。
投資信託はどれを選んだら良いの?
オルカンが人気だよ。
楽天オルカンはどんな投資信託?
実は、全世界株式(オールカントリー)はいろんな会社から販売されています。
今回は「楽天オルカン」を中心に解説します。
「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」は、
日本を含む全世界の株式市場の動きに連動する投資成果を目指して運用される、
インデックス型の投資信託で、今のところ楽天証券のみで購入可能です。
2023年10月27日運用がスタートしたばかりの新しいファンドです。
「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」(MSCI ACWI)という指標との連動を目指して運用されます。
MSCI ACWIは、日本を含む世界の先進国23カ国・新興国24カ国、
約3000もの株式で構成された指標で、
世界株式の時価総額の約85%をカバーしています。
つまり、楽天オルカンを買うだけで、世界の株式市場に幅広く分散投資ができます。
本家本元のオルカン「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の運用開始は
2018年10月31日と5年前ですが、投資家から幅広い支持を集めています。
純資産総額1兆6854億円(23年11月30日現在)もの巨大ファンドに成長。
5年リターン(年率)も14.92%と、日本の定期預金金利0.002%と比べようもない(笑)
NISA口座を開設してもどの金融商品を買った方が良いのか分からない人は、
投資信託の中で最大規模を誇る「eMAXIS Slim」シリーズと楽天オルカンをチェック。
信託報酬最安「楽天オールカントリー」
対象ファンド | 信託報酬率(年率・税込み) | ポイント還元率(年率) | ||
---|---|---|---|---|
11月30日まで | 12月1日以降 | 11月30日まで | 12月1日以降 | |
楽天・オールカントリー株式 インデックス・ファンド | 0.05775% | 0.0561% | 0.0175% | 0.017% |
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | 0.09372% | 0.077% | 0.0341% | 0.028% |
2023年10月27日に運用開始されたばかりの「楽天オルカン」は、
12月1日から信託報酬を年0.0561%に引き下げ。
わずか約1カ月で信託報酬を引き下げてきたところに
「業界最低水準の信託報酬」へのこだわりが感じられる。
もちろん、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。
オールカントリー・インデックスファンドの信託報酬率比較
楽天・オールカントリー 株式 インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | Tracers MSCI オール・カントリー | はじめてのNISA・ 全世界株式インデックス (オール・カントリー) | |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 | 三菱UFJアセット | 日興アセット | 野村アセット |
信託報酬 | 0.0561%(税込) | 0.05775%(税込) | 0.05775%(税込) | 0.05775%(税込) |
eMAXIS Slimは、後から安い競合商品が出ると信託報酬を同率まで引き下げてきました。
2023年7月、野村アセットが「はじめてのNISA・全世界株式」を
信託報酬(投資信託の保有中にかかるコスト)0.05775%で販売。
この時「eMAXIS Slim 全世界株式」の信託報酬は0.1133%だった。
追従すれば三菱UFJアセットが得る利益もほぼ半減することに…。
9月8日「eMAXIS Slim 全世界株式」は信託報酬を0.05775%に引き下げ。
楽天オルカンの信託報酬は当初、オルカンと同じ年0.05775%。
2024年からの新NISA開始で投資をする人が一段と増えることが見込まれ、
当然後発の「楽天オルカン」が「オルカン」を意識して運用をスタートさせたはず。
12月1日楽天オルカンは信託報酬を年0.0561%に引き下げ、単独最安値。
楽天オルカンもオルカンを擁するeMAXIS Slimシリーズも
「信託報酬は業界最低水準を目指す」と明言しており、今後もコスト競争は続くでしょう。
※オルカンも2024年春頃までに年0.0561%に引き下げると予想。
楽天オルカンは投信残高ポイントプログラムの対象
楽天オルカンは、楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」の対象です。
投信残高ポイントプログラムは、対象の投資信託を保有することで、
残高に応じて楽天ポイントがもらえます。
対象の投資信託は「楽天・プラス」シリーズと呼ばれる2本の投資信託。
投信残高ポイントプログラムの対象商品とポイント還元率
対象ファンド | 信託報酬率(年率・税込) | ポイント還元率(年率) |
---|---|---|
楽天・オールカントリー株式 インデックス・ファンド (楽天オルカン) | 0.0561% | 0.017% |
楽天・S&P500 インデックス・ファンド | 0.077% | 0.028% |
NEW 楽天・先進国株式(除く日本) インデックス・ファンド | 0.088% | 0.033% |
NEW 楽天・日経225 インデックス・ファンド | 0.132% | 0.053% |
たとえば、楽天オルカンを100万円分保有していれば、
1年間で楽天ポイントが170ポイントもらえます。
一見そんなに多く感じないかもしれませんが、新NISAでの投資は数十年にわたることが予想され、
100万円と言わず500万円、1000万円と投資すればもらえるポイントも多くなります。
楽天証券によると、楽天オルカンの信託報酬から投信残高ポイント分を差し引いた
「実質コスト」は0.0391%になると紹介しています。
※投資残高ポイントサービスは、楽天証券だけでなく他の証券会社でも利用できます。
>>【松井証券】最大1%貯まる投信残高ポイントサービス11月から開始
楽天オルカン「その他の費用・手数料」はどうなるのか
投資信託の主な手数料は、購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額の3つです。
このほか、投資信託には「その他の費用・手数料」もかかります。
その他の費用・手数料は、投資信託の目論見書に記載されています。
以下の費用・手数料は、原則として受益者の負担とし、投資信託財産中から支払われます。
riracwi_P.pdf (rakuten-toushin.co.jp)
・信託事務の処理に要する諸費用
・投資信託財産にかかる監査報酬
・法定書類の作成・印刷・交付にかかる費用(注)
・その他投資信託財産の運営にかかる費用(注)
・組入有価証券の売買の際に発生する売買委託手数料
・外貨建資産の保管に要する費用
・貸付有価証券関連報酬 等
監査報酬は日々計上され、毎計算期間の最初の6ヵ月終了日および毎計算期末または信託終了時に支払われます。
貸付有価証券関連報酬は、毎計算期間の最初の6ヵ月終了日および毎計算期末または信託終了時に支払われます。
それ以外の費用・手数料等はその都度支払われます。
実際に、その他の費用・手数料がいくらかかっているかは、
1年間の運用成果をまとめた「運用報告書」に記載されています。
楽天オルカンは、運用開始から1年経っていないため運用報告書もまだなく、
その他の費用・手数料がいくらかかるかはわかりません。
その他の費用・手数料の金額によっては、
実質コストは楽天オルカンのほうが高くなる可能性もあります。
1年後の運用報告書を確認しましょう。
オルカンVS楽天オルカン
eMAXIS Slim全世界株式 (オール・カントリー) | 楽天オルカン | |
信託報酬 | 0.05775% | 0.0561% |
投信残高 ポイント | SBI証券:0.0175% 楽天証券:一定残高達成時 | 0.017% |
実質コスト | SBI証券:0.04025% 楽天証券:0.05775% | 0.0391% |
純資産総額 | 27,738.58億円(※2024年3月15日時点) | 891.1億円(※2024年3月15日時点) |
運用実績 | 運用実績あり | スタートしたばかりで不明 |
その他 | ・今後、信託報酬が下がる可能性あり | ・運用コストは不明 |
楽天オルカンは、楽天証券でしか販売してないので、楽天証券に口座があれば、楽天オルカン。
それ以外は、オルカンで行くしかない(笑)
楽天オルカンまとめ
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と楽天オルカンについて解説しました。
「オルカン」も「楽天オルカン」も「MSCI ACWI」という、
同じ全世界株の指標に連動を目指す投資信託です。
現時点では信託報酬やポイントを考えると楽天オルカンに分がありますが、
どちらを選んでもそれほど大きな差にはならないと思います(笑)
楽天証券や楽天経済圏を普段から活用していて、
楽天ポイントを貯めたい・使いたいというのであれば「楽天オルカン」が第1選択。
一方で「オルカン」はこれまで多くの人に選ばれてきて、実績もあります。
そして、来年オルカンのさらなる信託報酬の値下げもあるかもしれません。
すでにオルカンに投資しているならば、そのまま「オルカン」での投資を継続。
全世界株式の成長力を信じて、オルカンでお金を増やしましょう。
投資信託をどれにすべきか迷った時は、
全世界株式(オールカントリー)をぜひご検討ください。
コメント
楽天オルカンで良かった確認ができてうれしいです(*´∀`)
コメントありがとうございます。
2024年1月から「楽天オルカン」増額しました(*´∀`)