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【債券投資】社債を購入するメリットとデメリット!証券会社HPをチェック

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更新日:2024/07/16

あなたは「社債」聞いた事がありますか。

国が発行する債券を「国債」、地方公共団体が発行する債券を「地方債」、民間事業会社が発行する債券を「社債」と呼びます。

国内債券の中で国債や高格付けの社債(事業債)は利率(利回り)は低いものの、元本や利払いの安全度は高く、ローリスクの投資商品といえます。

国内債券投資はあらかじめ決まった日に、利払いや償還があるので、入学資金、結婚資金、老後の資金など将来、必ず必要になる資金の運用には最適です。

楽天証券では、「株式会社みずほフィナンシャルグループ第31回期限前償還条項付無担保社債(新発劣後債)」を2024年7月17日(水)まで販売中。

今回は、数ある金融商品のなかでも社債を購入するメリットやデメリットを「株式会社みずほフィナンシャルグループ第31回期限前償還条項付無担保社債(新発劣後債)」を例に紹介します。

ぜひ投資判断にお役立てください。

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株式会社みずほフィナンシャルグループ第31回期限前償還条項付無担保社債(新発劣後債)概要

正式名称株式会社みずほフィナンシャルグループ 第31回期限前償還条項付無担保社債
(実質破綻時免除特約および劣後特約付)
期間10年
格付けAA-(R&I)、AA-(JCR)
当社販売期間2024年7月3日(水)9:00~7月17日(水)14:30
利率(年率)当初5年(2024年7月18日の翌日から2029年7月18日まで)
1.358%(税引前)1.0821223%(税引後)以降5年(2029年7月18日の翌日以降)
5年国債金利*+0.750%(税引前)
利払日毎年1月18日、7月18日(年2回)【初回利払日:2025年1月18日】
発行日(受渡日)2024年7月18日(木)
償還日2034年7月18日(火)
発行価格額面100円につき100円
買付単位100万円以上、100万円単位
期限前償還条項本債券の元金は株式会社みずほフィナンシャルグループが、
2029年7月18日に、
あらかじめ金融庁長官の確認を受けたうえで、
残存する本社債の全部(一部は不可)を、
各社債の金額100円につき金100円の割合の金額で、
期限前償還することができます。
詳しくは、後述の「期限前償還条項について」をご参照ください。

*利率決定日(2029年7月18日の前銀行営業日)の午前10時に財務省ウェブサイト内「国債金利情報」のページにおいて、利率基準日(利率決定日の前銀行営業日)現在の流通市場における実勢価格に基づいて算出された5年国債金利(期間5年の固定利付日本国債の半年複利金利として表示される金利)を指す。
詳細は販売開始時に目論見書をご覧ください。

実質破綻時債務免除特約とは

債券の発行体が実質的に破綻状態になった際に、その発行体は償還金の決定方法に関わらず、元利金の支払いを行う義務をすべて免除されるという特約をいいます。

法律的には金融市場またはその他の金融システムが著しく混乱を生ずる恐れがある場合や金融機関などが債務超過や支払い停止の恐れがあると判断されたとき、内閣総理大臣が預金保険法126条の2に規定される特定第二号措置に基づいて行われる仕組みになっています。

発行体が実質破綻と認定されたときには、以降の利子の全部について支払を受けられず、また、投資額の全部を失うことになります。

劣後特約とは

発行体に関して破産手続きや会社更生手続きの開始など、劣後特約で定められた「劣後事由」が発生した場合に普通社債に比べ元本利息の支払いの順位(弁済順位)が低くなる債券に付けられる特約をいいます。

したがって、「劣後事由」の発生時以降は、社債権者は、その元利金の全部または一部の支払いを受けられない可能性があります。

劣後事由が発生した場合、発行体の上位債務の債権が全額弁済等されるまで本債券の元利金の支払は行われません。

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社債の基本

社債とは、会社がお金を借りるときに発行する債券のことです。

企業が直接投資家から資金調達する直接金融であり、金融機関からお金を借りる借入金と違い、毎月の返済負担がありません。

そのため、長期の事業資金として活用されます。

社債の種類

社債の種類として、一般的なものには以下のようなものがあります。

  • 普通社債:満期まで利子が支払われ、満期には償還金額が支払われるシンプルな社債
  • 転換社債(CB債):一定の条件を満たせば株式に転換できる権利がある社債で、利率は低め
  • 劣後債:発行会社が債務不履行に陥ったときに返済順位が低い社債で、利率が高め

なお証券会社が取り扱っている社債のなかには、仕組債と呼ばれる複雑なものも多くなっています。

仕組債は一般的な債券にデリバティブ要素を含むもので、特定の株価指数の変動などによって、償還金額が減ったり利子が減ったりする不確実性(リスク)が高いものです

仕組み債は、仕組みが複雑な分コストが高く、リスクが高いわりにリターンが少ないと考えるので、特に初心者は手を出さない方が無難。

社債発行企業

社債を発行している企業は、どのような企業でしょうか。

最近では個人向け社債を発行する会社も増えてきました。

個人向け社債を発行している企業の具体例は、SBI証券をみると、比較的名前を知られた有名企業が多いですね。

社債を購入する投資家のメリット

国債や預金と比べて利率が高い

個人投資家が社債を購入するメリットは、ただ一つ。

社債は、国債や銀行預金と比べて利率が高めです。

なぜなら、債券は一般に発行体の信用度に応じて利率が決まるからです。

銘柄名利率(税引前)利率(税引後)
個人向け国債 固定3年(第170回)0.38%0.3028030%
個人向け国債 固定5年(第160回)0.61%0.4860785%
個人向け国債 変動10年(第172回)0.72%0.5737320%

例えば国債は国が発行しており固定5年だと年利率0.61%(税引前)、今回紹介したみずほファイナンシャルグループ無担保社債は、当初5年年利率1.358%(税引前)となっています。

例えば新生銀行の5年もの定期預金金利は0.55%(税引前)ですので、社債は国債や預金と比べて利率が高いことがわかります。

社債を購入する投資家のデメリット

社債は利率が高めですが、リスクやデメリットも相応に大きくなります。

個人投資家が社債を購入するときのデメリットは以下のとおりです。

  • そもそも社債は購入しにくい
  • 最低投資金額もやや高め
  • 元本割れリスクが高め
  • 途中売却がしにくい(流動性が低い)

そもそも社債は購入しにくい

個人向けに発行されている社債は、いつでも簡単に購入できません。

実際、証券会社のホームページから取扱銘柄や取扱実績などを見ると、社債の取り扱いは少なくてタイミングを逃すと購入は難しい。

最低投資金額もやや高め

社債は、個人向け国債や株式、投資信託と比べると最低投資金額がやや高めです。

  • 投資信託:100円以上
  • 個人向け国債:1万円以上
  • 株式投資:銘柄による
  • 社債:10万円~100万円以上

さらに社債は5年~10年の期間元本が返ってこないため、中長期投資を前提として、より慎重な投資判断が必要です。

例外としては「マネックス債」のように期間1年、円建で、1万円から申込可の債券もあります。

元本割れリスクが高め

社債は、銀行預金や国債と比べると、元本割れリスクが高めです。

  • 銀行預金:預金保険で元本1,000万円までと利息が保護
  • 個人向け国債:元本と利子の支払いは国が責任を持って保護
  • 社債:元本と利子は保証されておらず、債務不履行によって減額または全額返ってこないことがある

今回の例で言えば、株式会社みずほフィナンシャルグループが実質破綻と認定され、元本が全額返ってこない可能性があります。

途中売却がしにくい(流動性が低い)

社債は、途中で売却することが難しい

仮に売却出来たとしても、損する可能性が大。

社債を購入するときのチェックポイント

社債を購入するときの最低限チェックすべきポイントは、目論見書で信用格付けを確認すること。

社債に投資するということは、発行会社にお金を貸すということです。

発行会社の返済能力や信用力を最も手軽に判断する方法として、信用格付が参考になります。

一般にBBBまでが投資適格格付とされ、BB以下は投機的格付とされています。

格付符号定義
AAA信用力は最も高い
AA信用力は極めて高い
A信用力は高い
BBB信用力は十分だが、注意すべき要素がある
BB信用力は当面問題ないが、十分注意すべき要素がある
B信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある
CCC債務不履行に陥っているか、またはその懸念が強い回収が十分には見込めない可能性がある
CC債務不履行に陥っているか、またはその懸念が極めて強い回収がある程度しか見込めない
C債務不履行に陥っており、債権の回収もほとんど見込めない

参考:格付投資情報センター「格付符号と定義」

今回の「株式会社みずほフィナンシャルグループ 第31回期限前償還条項付無担保社債」格付けは、AA-(R&I)、AA-(JCR)。

格付けは、格付け会社によって評価が異なります。

※「Rating & Investment Information, Inc」「格付投資情報センター」
※「Japan Credit Rating Agency, Ltd」「日本格付研究所」

社債まとめ

社債のメリット、デメリットを紹介しました。

国債は比較的どこの証券会社でも購入可能ですが、社債は証券会社によって異なります。

例えばマネックス証券が売り出している「マネックス債」は、広島の日照時間に応じて利率(年0.45%~年1.07%(税引前)が変動する面白い社債です。

期間も1年(2025年7月31日償還)と短いのでおすすめ。

格付会社「日本格付研究所(JCR)」から、BBB+の格付け

申込にはマネックス証券の口座開設が必要です。

興味ある人はぜひ債券投資もご検討ください。

マネックス証券

記事を書いた人 文貴(fumitaka)


・ブロガー:2021年9月ブログ開設 

・投資家:日本株投資歴39年
     NISA、iDeCo併用にてインデックス積立中

■取引証券会社:・楽天証券 ・野村證券

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