
更新日:2024/12/18
このところアメリカや日本の株価が下落しています。
FRBの利上げ、ロシアのウクライナ侵攻、オミクロン株拡大等いろいろ言われていますが、本当のところは誰にも分かりません。
特に昨年末から投資を始めた人にとっては、突然の急落でどうしたら良いのか分からない、どこまで下げるのか不安という方も多いと思います。
株式投資を始めたばかりの人なら当然ですが、株式投資を長くやってきた筆者でも、株価の下落によって自分の資産の評価額が減るのは嫌なものです。
そこで今回は株価が急落したときの対応について解説します。
慌てることなく、しっかり対応しましょう。

株が下がったけどどうしよう?

心配しなくても大丈夫。
やってはいけないこと 狼狽(ろうばい)売り
まず、最初にやってはいけないこと。
それは「狼狽(ろうばい)売り」といって、パニックになってあわてて売ってしまうことです。
最悪の対応です。
株価が下がっている理由にもよりますが、まずよく落ち着いて考えましょう。
まず、投資をする前提として、余裕資産のすべてを投資に回すのはあまりオススメできません。
必ず生活防衛資金を準備しておきましょう。
※生活防衛資金についてはこちらの記事も参考にして下さい。
>>貯金するためのたった1つの習慣
「長期投資」を前提に、目の前の相場変動に一喜一憂しないようにしましょう。
それでは個々のケースについて見てみましょう。
株式の場合
個別株の場合、株価が下げたときの対応は3つです。
損切り
含み損(評価損)が出た場合は、自分で決めた売りのルールに従って売りましょう。
ルールを決めていない場合は、心配で夜寝れない、損が気になって仕事が手に付かない場合は、損を覚悟で売った方が良いです。
なぜならそのままホールドすると、実生活に悪影響が出るからです。
損は確定しますが、それ以上損が拡がる事もありません。
「良い勉強になった」と思って損切りしましょう。
塩漬け、様子見
株価が下がって含み損が出た場合でも、想定の範囲内、特に心配してない、生活に影響が出ない、損を確定したくない人は、そのまま様子見、放置の選択肢もありです。
ただ、株価が元に戻るまでには相当時間がかかりますし、元に戻らない場合も当然あります。
最悪、倒産や上場廃止で価値が0になる場合も想定しておきましょう。
そこまで覚悟していれば、株価が下げても、様子見で「No Problem」です。
チャートの見方
折角なので実例をひとつ。

ある株の2年チャートです。私が持っている株の中で一番ダメな子です(笑)
高い時は3250円を超えていますが、その後下げています。
最近の株価は600円を割り込んでいます。
評価損益 -564,000円 評価損益率 -69.35% となかなかの下げです。
はっきり言ってここまで下げた株はあまり記憶にありません。
本来であればどこかで損切りしないといけないパターンです。
損切りのタイミングを逃すと、往々にして損は拡大する事が多いです。
当たり前ですが真似する必要はありませんからね^^;
ナンピン(難平)買い
保有している銘柄の株価が下がったときに、さらに買い増しをして平均購入単価を下げることです。
平均購入単価を下げて、株価が上昇局面に利益を出しやすくする投資方法です。
上のチャートのように、下落トレンドの途中では損失をさらに大きくすることになります。
買いに出るときは、株価が底を打ったことを確認したあとにしましょう。
「落ちてくるナイフはつかむな」
ナイフが床に突き刺さったのを確認してからつかめば、全く無傷です。
投信積立の場合
インデックスファンドの毎月積立の場合は、特にすることはありません。
そのまま積み立てを続けていれば問題ありません。
相場は上昇し続ける事もなければ、下落し続ける事もありません。
世界経済の成長を信じてホールドするだけです。
投資を止める必要も売る必要もありません。
毎月淡々と積み立てましょう。
※お勧めのインデックスファンドについて知りたい人はこちらの記事を参考にして下さい。
相場が下がったときは、安く購入できるチャンス?
株が下がったときの難平買いはあまりお勧めしません。
なぜなら損が拡大することが多いからです。
実例としてあげたチャートの通りです。
ただ「長期投資」を前提としたインデックスファンドの場合は、値下がりしている時期に追加で買い増しすることは、むしろ有効なやり方です。
資金に余裕があるときは検討して見てくださいね。
株価が下落したときまとめ
株価が下がったときにどう対応するか、ポイントを解説しました。
損切りするかそのまま放置か。
難平買いするときは、ナイフが床に突き刺さるまで手を出さない方が無難です。
投資は自己判断、自己責任です。
どうするかは自分で良く考えてから決めましょう。
大切なことは「暴落時に対処すること」ではなく、「暴落時にも動揺しなくて済む投資方法を採用すること」です。
自分の許容範囲で投資することが心の平穏に繫がります。
インデックスファンドの長期積み立ては、止めることなく、機械的に淡々と継続しましょう。
資金に余裕があれば、チャンスとみて買い増しを検討しましょう。
ただ、一度に資金を投入するのではなく3回ぐらいに分けた方が良いです。
時間の分散に繫がりますし、底と思ってもさらに下げるのが相場です。
相場の上げ下げは素人はもちろんプロでも予想出来ないので、相場に任せましょう。
10年ぐらいの長期を考えれば、コロナだろうが戦争が起ころうが、人類が滅亡しない限り心配ありません。
・投資家:日本株投資歴39年
NISA、iDeCoにてインデックス積立中
・2021年退職し、バリスタ(サイド)FIRE
・取引銀行:新生銀行 オリックス銀行 楽天銀行 イオン銀行
福岡銀行 三菱UFJ銀行
十八親和銀行 西日本シティ銀行 ゆうちょ銀行
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