更新日:2023/11/24
久しぶりにマネックス証券にログインすると、こんなお知らせがあった。
【ヴィンクス】が公開買付けの対象になりましたので、ご連絡いたします。
調べてみると、
富士ソフトは2023年11月8日、
株式公開買い付け(TOB)により上場子会社4社を完全子会社化し、
親子上場を解消すると発表した。
TOBの買付総額は約410億円。
子会社化するのは、サイバネットシステム、ヴィンクス、サイバーコム、
富士ソフトサービスビューロの4社。
4社は富士ソフトのTOBに賛同表明すると共に、株主に対して応募を推奨すると発表した。
ヴィンクス株は1株2020円で買い付け予定代金は約148億円、
サイバーコム株は1株1905円で同74億円、
サイバネット株は1株1095円で同154億円、
富士ソフトサービスビューロ株は1株615円で同34億円。
いずれも買い付け期間は11月9日から12月21日まで。
今回私の保有銘柄「ヴインクス(3784)」100株が対象となったので、
保有銘柄が株式公開買付け(TOB)の対象になった時の対応方法を解説します。
何かの参考になれば幸いです。
TOBって何?
Take-Over Bidの略で「株式公開買付」のことだよ。
公開買い付け(TOB)って何?
通常の証券取引所を経由した買付けではなく、
公開買付者が「買付期間」、「買付価格」、「買付予定株数」などを公表し、
不特定多数の株主から直接的に株式の買付をおこなうこと。
公開買い付け(TOB)の目的は?
持ち株比率 | 保有権利 |
---|---|
100% | すべて自分の意志で決定する事ができる(完全子会社化) |
66.7%以上(2/3以上) | 株主総会の特別決議を単独で成立させられる (※会社の合併、事業譲渡の承認など) |
50.1%超(1/2超) | 株主総会の普通決議を単独で成立させられる (※取締役の選・解任、配当など) |
33.4%以上(1/3以上) | 株主総会の特別決議を単独で阻止できる |
3%以上 | 株主総会の招集、会社の帳簿等、経営資料の閲覧ができる |
1% | 株主総会における議案提出権 |
TOBの主な目的は、対象企業の経営権の取得、子会社化です。
その他、自社株を集める目的でTOBが行われる場合もあります。
対象企業の株式を50%超取得して株主総会の普通決議が単独で成立可能になれば、
経営権を取得できます。
保有銘柄が株式公開買付け(TOB)の対象になった時は?
選択肢は3つです。
1.株式公開買付け(TOB)に応募する。
2.市場で売却する。
3.そのまま保有し続ける。
株式公開買付け(TOB)に応募
公開買付者 | 富士ソフト株式会社(9749) |
---|---|
買付期間 | 2023年11月9日~2023年12月21日 |
移管締切日 | 2023年12月13日(当社必着) |
買付価格 | 1株につき、2,020円 |
公開買付代理人 | SMBC日興証券(機構加入者コード:1232860) |
単元未満株 | 取扱あり |
備考 | 上場廃止予定(金銭交付予定) |
応募は公開買付代理人の証券会社で申し込みます。
今回のケースではSMBC日興證券です。
公開買付けの応募手順
1.SMBC日興証券に口座を開設。
私自身日興證券に口座はありませんので応募するなら口座開設が必要ですが、
日興證券に口座を持つメリットはありません(笑)
2.SMBC日興証券に公開買付応募申込書を請求。
3.SMBC日興証券に該当銘柄を移管。
移管書類のご請求は、以下の2つの方法がある。
(方法1)コールセンターに電話してオペレータに郵送請求。
(方法2)ウェブサイトから手続きして郵送請求。
4.SMBC日興証券に公開買付けの応募申込書を提出。
市場で売却
通常通り市場価格で取引可能です。
発表後の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなることが多く、
今回の場合だと1株につき2,020円で買い取って貰えるので
株価は2,020円近辺まで上昇するはずです。
11月10日現在株価は、2,014円。
差額分が儲けになるので、資金に余裕のある投資家は目一杯売買するでしょうね。
そのまま保有
銘柄によって公開買付(TOB)後に上場維持予定のものもあれば上場廃止予定のものも。
※上場廃止予定(金銭交付予定)の場合、
そのまま保有していた場合上場廃止後金銭が交付される予定です。
株式公開買い付けまとめ
今回保有銘柄ヴインクス(3784)100株が公開買い付け(TOB)の対象となり、
対応方法を解説しました。
報道を受けて株価は既に上昇していますので、通常通り売却するのが一番簡単です。
「売りは早かれ 買いは遅かれ」「頭と尻尾はくれてやれ」
格言通り売却するのが良さそう。
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